武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

規制の厳格化は有効か?

2007-12-18 07:54:41 | 随筆
長崎 佐世保の猟銃乱射事件
捜査が進むにつれ様々なことが判って来ました。

自殺した容疑者の銃所有許可に至る手続きの検証、
弾丸の入手時の違法性、
銃所持許可更新時の手続きの問題、等々。

しかし、現時点での法律の条文からは
彼が銃を持つに至った許可手続きには明確な違法性は見当たらないようです。
姉歯事件の時もそうでしたが、
何か不祥事が起こったとき、識者と称する人達は必ず
「もっと国が規制を掛けておけば良かった。」と主張して、
法律の厳格化を求めます。
しかし、その余波が建築の現場を混乱させています。

本当に規制を厳格化すれば総ての事件は未然に防げるのか?
こと今回の凶器が銃と云う非日常的なものが使用されたから
そう云った意見が正論のごとく声高に叫ばれますが、
しかし、世の中に30万丁を超える銃のうち、こう云った痛ましい事件に使われるのは
ごく特殊な因子が重なった場合のみ。
殺人に包丁等の刃物が使われる頻度の方が遥かに多く
交通事故で亡くなる人は、その何万倍も多い。
しかし、それらを規制するべきであると云った意見が出ないのは
日常に必需品であるから、、、。

どんなに規制を掛けようが、どんなに銃を持てない様に縛ろうが
必ず“目的を遂げようとする人間”は現れる。


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