計算狂い

どう考えても
トイレットペーパーが
足りないと思うのだ。

在庫はあと１ロールのみ。

ＧＷがやってくる。

生協で毎回頼んでいて、
配達は月曜日。

今から頼んでも、
来るのは
次の次の月曜日。

それまであと１ロールというのは
絶対無理だと思う。

わたしは大きい荷物を嫌悪している。
荷物はなるべく軽くがモットーだ。

自宅が、
エレベーターなし
団地の５階
というのも大きい。

なんの話だっけ。

そうとにかく計算ミスだ。
うっかりしてたのだ。

最近思ったより小さい服を着て出かけていき、
圧迫で気持ち悪くなったりしている。
太ったのだろう。
そしてそのことに服を着る前はおろか、
着てだいぶ経っても気づかない自分。
うっかりだ。

あとタルトタタンを結局あの日つくったのだ。

グラムを全部測ったのにもかかわらず、
実際のバターの量と砂糖の量におののいて、
半分しかいれることができず、
さらに、
フライパンで作る料理なのに、
パイ生地の面積がたりなかったので、
わざわざパイ皿に移しかえた。

結果、なんとか形になったものの、
これが本当にタルトタタンなのか。
わからなくなった。

そもそも
タルトタタンを食べたことがなかったのだ。
だから
これがタルトタタンかどうかということは、
永遠にわからない。
私の性格上、率先して買いに行こうとしないからだ。

誰かが、
「これタルトタタン」
と不意にお土産でもくれないかぎり、
わたしが本物のタルトタタンに会うことはないのだ。
ひょっとして、
なんかの弾みにケーキ屋に行き、購入することがあるかもしれない。
しかし、そのときには、
もう私が作ったタルトタタンの思ひ出は
記憶のかなたである。

それはそうと
できたタルトタタンっぽいケーキは、
すごくおいしかった。