toxic

毒人間だ。
わたしは。

とりあえず全てのことに毒づいている。

気にいらねぇ。

とよく思う。
しかしちょっとのころでもそう感じるので
生活に支障が出ると、
いつの頃から、
それを出さないようにする術を
脳が勝手にするようになった。
たぶん、ぽっちゃりした風貌も
口角があがったニッコリ顔も
そのことを隠すためではないでしょうか。

それへの危険信号か
幼少の時分から
毒々しい人間に対して拒否反応が
すごかった。

とにかくいわゆる悪い人が
嫌いだったし、
怖かった。

いまから思うと、
自分がそういう人間であると認めたくなかったのかな。
とほんのり思う。
それもひとつの理由かと。
純朴すぎて、真面目すぎた
というのもある。

しかしいまや
悪いヤツ好きな大人に
なっちまいました。
好きというか、
魅了されている。素直に。

アンチヒーロー。
共感とあこがれをどこかで持っているのだと思う。

大きい声ではいわないし、
ぜったいに秘密にしてほしいんだけど
毒って
かっこういいぜ。

ただ毒ばかりもつまらない。

致死量寸前くらいの毒が
ゾクゾクくるんだ。