昨日の新聞の訃報欄でKさんが亡くなられたことを知った。
享年89才。
若い頃、夫の麻雀友達で土曜日の夜は徹夜で麻雀をしたりしていた。
私の上司になった時期もあった。
市内でも有名なお寺の住職をされていたが、まさに悟りを開いたお坊様と
いう感じで、常に目線が低く、おごりが無く、淡々と生きていて、
人間的にとても素敵な人だった。
この方を悪くいう人は恐らくいないだろう。
音痴で人前では歌えないというコンプレックスを持っていた私が
勇気を出して上司2人を誘ってカラオケボックスで歌ったとき、
付き合ってくれた上司のひとりがこの方。
女二人で1升瓶を空ける予定でお酒を飲んで友達が2~3合くらいで
眠ってしまい、残りを私が引き受け1升瓶を空にした思い出がある。
その時、酔っ払って夜中に電話した相手がこのK和尚さんだった。
それも懐かしい思い出。
10年くらい前、写真展でお会いしたとき「認知症と診断された」と
ひょうひょうと話して下さったが
その後も地元テレビなどでお坊様として活動されているお姿を拝見していた。
人間的に誰からも慕われるような方だった。
今、私に不思議と悲しみは無い。
ご自分の人生を淡々と生き、ご自分は意識されていなかったかもしれないが
その生き方は周りの人々に安らぎを与えて下さった。
欲の無い方だったので「丁度良い頃合いだ」と未練無く旅立って逝かれたのではないかと思う。
お通夜は今夜6時から。支度して夫とお参りに行かなくては。
K和尚さんのご冥福をお祈りいたします。
大変お世話になりました。