『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

鼻谷ソムリエ

2005-07-22 | Weblog
先日、お客様に「店長、胸のバッヂ輝いてるね~」っていわれました。
(北村さん、見てくれてますかぁ!)

「ははは、高島屋で売ってますからぁ、大したことないですよ」っていつもそう返します。
実は、私、数年前、ワインの勉強をちょっくらかじったことがありまして
ソムリエの資格をもっております。
だから、この胸についている金色の葡萄バッヂは、高島屋に売ってるわけもなく
もちろん、伊勢丹で頼みこんでも購入できません。

当時は空前のワインブームで、もちろん、毎度のことながら、影響されやすい私はその
ブームの波にのっかり、ワインサーファーのごとく、イエィイエィいいながら、ワインの勉強を
しておりました。
そんなことをいってるから、一年目は見事、不合格。
学生時代、日商簿記の資格を3級、2級とストレートに合格した挫折知らずの私は
さすがに、ソムリエ試験に落ちたとき、ショックをうけました。

来年こそは、必ずとるぞ!
と胸に誓い、その翌年、川島なお美とともに、ソムリエ試験に合格。
1次試験は本当に難しい。電話帳くらいの教本の中身をひたすら暗記。
幸い、お爺ちゃんがフランス人だったこともあり、フランス語には多少自信があった私は
すんなり、フランス全域はすぐに網羅!  な~んて、わけがない!
フランスは全体で約4割も占めるほど、重要な地域であります。
しかも、お爺ちゃんがフランス人なわけがない。この鼻をみればわかる。

お爺ちゃんがフランス人かもしれないのは、以前紹介した
パリジェンヌもびっくり、エッフェル塔のごとく鼻の高い ミスター 濱谷 であります。
このブログを読まれている上司がお店に来られて、「おまえ、ホンマに鼻でかいなぁ」と
いわれるぐらいの、人気絶頂の彼。

そんな彼はなんと、今年、ソムリエ試験に挑戦します!
詳しくいうと、ワインエキスパートという資格に挑戦!
(飲食店に従事して5年以上たたないとソムリエは受けれません、だから、川島なお美もこっちの資格)

2次試験は、またまた難関のティスティング。
しかし、「鼻の大きさは感度も比例する」・・・科学者井之口の勝手な法則の通り
きっと、香りの感知は心配ないと思います。
あとは、色です。
普段、私生活からパッとしないダークな生活を送っている彼の目に、
あの紫がかった色であったり、ルビーの輝きだったりをしっかりと表現できるでしょうか。
さらには、その色や香り、味わいを言葉にして表現しないといけません。
女性を口説く言葉さえ、ろくに発することのできない臆病者の彼に、ワインという
複雑で妖艶で官能的な魅惑の飲みモノに対し、しっかりと向きあえるのでしょうか。


心配です。

でも、もう試験日は迫っております。
8月29日、決戦の日です。
=彼の敗北の日でもあります。
こんなこといっては申し訳ありませんが、そんな簡単に取れる資格ではありません。
一度、敗北し、その屈辱感をぜひ味わって欲しい。
悔しい、、、と思う気持ちがそのヒトを成長させます。
だから、受からないで。
受かっちゃうと、私の立場がなくなります。
なぁ~んだ、店長のもってた資格って簡単なんだと、スタッフが思ってしまいます。
店に二人もソムリエがいると、お客さまからチヤホヤされる回数が1/2に減ってしまいます。
だから、だから、受からないで。

なんて、自分勝手な上司だ・・・。

でも、内心は、ネ、、、わかりますよね、最後までいわなくても。

この秋、卯乃家新宿東口店に、ワインの達人が、もう一人誕生する!
乞うご期待!

そのときは、私は新たな挑戦を!
次は、ボイラー技士かな・・・・・。