薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

白馬大雪渓2003~その4

2005-08-05 | 山 登 り
■ 天狗の大くだりから不帰のキレット(なんど聞いてもいやな名前だなぁ)を越える。キレットとは山と山のあいだの大きく凹んだ部分。せっかく登ったところをいったん数百メートル下らなければならないのでナントももったいない話なのだが、とにかくここが本日のハイライト。

■ 両側が鋭く切り立つ岩盤を鎖や梯子を頼りに登る。さすがにテント泊装備だとザックが重く、バランスが取りにくい。おまけにカメラの三脚まで持参してしまったからなぁ。確か昨年も落雷事故で何人か命を落としている。ゼーゼーいいながら、本日一番の難所を通過する。

■ それでも、槍~北穂間の大キレットを経験していたため、さほど恐怖心を感じることもなかった。天候も徐々に回復し、快晴に近くなっている。三峰連なる不帰の険(かえらずのけん)を越えるころには白馬三山から五竜・鹿島槍、そして剣・立山まで霊峰のパノラマが眼前に広がる。山登りは、やはりこうでなくちゃいけません。

■ 唐松岳をピークハントし、唐松小屋で師匠と乾杯!ここからの下りは八方尾根からの登山者で混雑。この時期だと、まだあちこちに雪渓が残っていて楽しい。私はあちこちでカメラを構え、師匠はスケッチなどをして楽しんでいた。

■ 八方池まで下ってくると、そこはもう観光客の世界。大きなザックを背負っている姿のほうが、なんだか浮いてしまう。小休止したあと、スキーのゴンドラを利用して楽チン下山。

<photo:不帰の険>