■ 今までの2作品とはまた違う面白さで、最初から結構惹きつけられるように読みました(^_^)v(読みたい気持ちに反して、娘が夜ぐずったり、自分もつい添い寝しながら眠ったりすることはありましたが…)。470ページもあっという間。この作品で著者が初70年代生まれの直木賞候補になり、ミステリーファン以外に読者支持層が広がったというのも頷けます。
■ 冒頭がいい「春が2階から落ちてきた」。一体これから何が始まるのかと読者は思う。しかし兄泉水と弟の春の家族には過去に辛い出来事があり、大人になった二人のまわりで次々と起こる連続放火。そして火事を予告するかのようなグラフィティアートの出現。遺伝子ルールとの奇妙なリンク。謎解きに乗り出す兄が見たものとは!(なんて何かの予告みたいだわ)
■ 山椒大夫や走れメロスなどから引用して兄弟が会話したり、遺伝子関係、ガンジー語録、ネアンタール人とクロマニヨン人の違い(高校?以来に聞いた言葉だわ)など会話に出てくるネタが読むだけで賢くなりそうな感じ(といってもサラっと流れてます)。今回も著者の登場人物はつまらなくない方が多いのです。というか味がある。
■ 中心に流れるテーマは重いのですが、重すぎて終わることなく、ラストはなんだか元気が出てくるような兄弟というか家族小説なのであります。作者の「悪いやつはやっつけちゃう」ってところも好き。うーん、次回も早速読みたくなっちゃう。
<Photo:二人でゴロンのポーズ(ママもゴロンで読書が出来るの)>
■ 冒頭がいい「春が2階から落ちてきた」。一体これから何が始まるのかと読者は思う。しかし兄泉水と弟の春の家族には過去に辛い出来事があり、大人になった二人のまわりで次々と起こる連続放火。そして火事を予告するかのようなグラフィティアートの出現。遺伝子ルールとの奇妙なリンク。謎解きに乗り出す兄が見たものとは!(なんて何かの予告みたいだわ)
■ 山椒大夫や走れメロスなどから引用して兄弟が会話したり、遺伝子関係、ガンジー語録、ネアンタール人とクロマニヨン人の違い(高校?以来に聞いた言葉だわ)など会話に出てくるネタが読むだけで賢くなりそうな感じ(といってもサラっと流れてます)。今回も著者の登場人物はつまらなくない方が多いのです。というか味がある。
■ 中心に流れるテーマは重いのですが、重すぎて終わることなく、ラストはなんだか元気が出てくるような兄弟というか家族小説なのであります。作者の「悪いやつはやっつけちゃう」ってところも好き。うーん、次回も早速読みたくなっちゃう。
<Photo:二人でゴロンのポーズ(ママもゴロンで読書が出来るの)>