■ さて、ではオーディオの中枢ともいうべきアンプはどうするかと悩んだ挙句、決めたのがこれ!! 真空管アンプ。古風なタンノイのスピーカーにはトランジスタよりも年代ものの真空管のほうが相性がよいらしい。
■ 私的にはアキュやラックスのA級アンプにも心惹かれたのだが、視聴の際、奥様の“なんとなく暖かい感じがする”との鶴の一声にて決定!! 実際、管球は熱を持ち、見た目にも暖かい(熱い!)のだが、そういわれてみればバイオリンなどの弦の音が優しくなった気がする(←ほとんど思い込みの世界)。
■ 製品としては、
トライオード社のTRV-A300SEにしてみた。最近の安価なAVアンプでも出力100Wという機器も少なくないのに、このアンプに至っては、たったの8W。しかもパンフに記載されている「純A級動作で8W+8Wをギャランティーします」という文句が、なんとなく消費者を不安にさせる!? おまけに、このパンフもお世辞にもお洒落なつくりとは言えないし・・・(いかにも街の電気屋さんの手作りみたいだ)
■ でも結果的には、部屋の中でスターリングを鳴らすには、この程度の出力でも十分だった。実物は、パンフの写真よりもとても綺麗で洗練されていたし、なにより扱うべきスイッチ類がほとんどボリュームのつまみしかない!!という単純なところがいい。トーンコントロールはおろか、左右のバランス調整さえ出来ないのだから。奥様には「リモコンはついてないの?」と聞かれたが、当然そんな高級なものはついておりません、はい。
■ もはや日本では真空管など製造していないのか、すべて中国の自社工場で作っているようだ。まぁ、こんな時代遅れなもの、オーディオマニア以外には需要はないんだろうなぁ。