薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

オーディオ進化論

2007-01-23 | 音  楽
■ 実家に転居したのを機会に、かねてからの懸案(?)であったオーディオを一新することとした。部屋も広くなったことだし・・・ね。

■ まずはスピーカー。何しろ人間が実際に耳で聞くのはスピーカーの音なのだから、予算の半分くらいはスピーカーに割くというのがオーディオ通の常識らしい。もっとも、ことスピーカーに関してはすでに“これっ”と決めていたであったが・・・。

■ それは、英国(正確にはスコットランド)タンノイ社のスターリング。ウェストミンスターローヤルを筆頭とした同社を代表するプレステージシリーズの末席に位置するやつだ。もっとも、最近はオートグラフミニというブックシェルフ型のような可愛いモデルも出ているけれど、古城の名を付けられたこのシリーズのスピーカーは基本的にどれもバカでかい。ウェストミンスターローヤルに至ってはまるで冷蔵庫。38センチのウーハーで、重さがなんと138kg???

■ ウーハーが25センチのスターリングでも、箱の幅は40センチあるから結構場所をとってしまう。でも、このエンクロージャー(箱のこと)がまた英国のアンティークな家具調で落ち着いていて、品があって何ともいえないんだよね。おまけに専用のワックスとスピーカーネット用のレトロな鍵までもれなくついてくる。

■ 同社独特の同軸2ウェイ(低音用のウーハーと高音用のツイーターがひとつになっている)から醸し出される音は、当然のことながら定位がよく、高音のキレと低音の響きが程よくマッチしている。“タンノイは箱で鳴らす”とか“タンノイ・ホール”と言われるほど、一種擬似的に響かせているわけだけど、クラシックの弦楽器やジャズのホーンセクションなどを聞くにはとても心地よい。まぁ、そこが好き嫌いの分かれるところではあるのだが。

■ 何より購入の決め手となったのは、何年か前、実際にスコットランドのスターリング城を訪れたことがあったから(・・・というまったく音楽とは関係のない話が動機だったりする)。メル・ギブソン主演の映画『ブレイブハート』の、いわば舞台ともなった地だ。そしてちょうどSEというマイナーチェンジ版がでたので、旧型のHEは思いのほか安く手に入ったのだ。

■ そんなわけで、毎日すてきな音楽に癒されながら、至福の時間に浸っているのだ~。