薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

藝術の秋(その2)

2006-11-12 | 音  楽
■ 「のだめ」のオープニングにも使われているベートーベンの交響曲第7番。とくに第1楽章は、華麗な舞踏会の幕開けを連想させる。この前の「のだめ」でも、千秋率いるSオケが定期公演で自由奔放に演奏していました。

■ もう7~8年も前になるでしょうか、私がはじめてNHK交響楽団の演奏を聴きに行ったときのプログラムがまさにこの曲でした。場所は塩尻市のレザンホール。たしか市制何周年かの記念事業だったような気がします。

■ “N響が来る”と知ったときにはすでに公演の日が近づいていたので、実際にチケットが手に入るかどうかは不安だったけれども、ダメ元でホールに電話してみたら、もう“S席は完売したけれどもA席ならばまだ残っています”とのことでした。ちなみに“A席とはホールのどの辺ですか”と聞いてみたところ、なんとそれは最前列!?。そして、電話を置くとすぐさま塩尻まで車を走らせたのでした。思えば、あの頃から最前列が好きになったのかもしれないなぁ。

■ 母を誘ってホールに行き、いざ席に座ってみると、ステージはちょうど目の高さで、コンサートが始まるとちょうど目の前にコンマスの靴がありました。そのおかげ(?)で少々首が疲れはしたものの、第一バイオリンの動きは手にとるように見えました。

■ さらにプログラムの2曲目は諏訪内晶子とのバイオリン協奏曲だったので、ソリストが弦を押さえる指使いまで良く見えました。残念ながら演奏した曲目は忘れてしまったけれど、真剣な眼差しの諏訪内がとても綺麗だったことだけは、とても印象に残っています(以来、コツコツとCDを集めている?)。(*^_^*)

■ その頃はまだクラシックの知識もさほどなかったので、訳がわからず第7番を聴きに行ったものの、とても華麗な曲だと感じ入ったものでした。それまでのクラシックといったら、退屈で眠くなるというイメージしかなかったのだから…。

■ ドラマの中でも、のだめが「これっていい曲ですよね~」と言ってピアノで弾いたシーンがとても感動的でした。あらためてメロディラインだけ聴いても、ほんとにいい曲だなぁ。ドラマのほうも、アニメのゴロ太やらカズオ君まで登場して、笑い転げて見ていました(そういえば我が家にも“ゴロ太”が二人いるのだ)。

■ ベートーベンの交響曲第7番のCDは小澤やカラヤンなど何枚か持っているけれど、お勧めはウィーン・フィルを指揮したカルロス・クライバーのもの。壮大なスケール感は他の作品を圧倒しています。高嶋ちさ子の本でも推薦されていたし、何と言っても第5番『運命』とのカップリングというのも大変お買い得。もっとも最近は第1楽章しか聴いてないなぁ…。