幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

カルガモ観察日記・とうとう旅立った

2023-10-14 | 野鳥

成長をずっと見守ってきたカルガモの子が、昨日旅立っていった。

孵化して以来、ずっとこの場所で成長したのだが、ついに自由な空に向かって飛び立ってしまった。

 

7月30日には2羽のひなが誕生した。

 

その後のアクシデントで1羽のみが残り、母親は大切にその子を育てた。

ちょうど一か月後、母親を先導して散歩をするまでに育った。

 

一か月半になろうとするとき、母親は子を突き放し、突然姿を消してしまった。

母親がいなくなった翌日は、親を探して鳴く声が聞こえていた。

その翌日には子も覚悟を決めたのか、鳴き声は止んだのだった。

突然いなくなる母親、それでも独りぼっちで生きてく子、野生の厳しさを知った。

 

二か月。

カルガモは、二か月で成鳥になるといわれている。

すっかり”大人”の風格が出てきた。

カルガモ・ブルーの色もきれいになってきた。

 

そして昨日、とうとう旅立っていった。

振り返ってみると、6個の卵から、たった一羽だけが成鳥に育った。

この子の無事を祈って、旅立ちに際し大きな拍手を送りたい。