「幣舞橋」を”ぬさまいばし”と読む。
恥ずかしいことに、今回初めて正しく読めるようになった。
釧路駅から駅を背に、北大通をまっすぐ行くと釧路川に出るが、そこに架かるのが夕日の名所「幣舞橋」である。
ちょうど日没のタイミングに、橋の上で夕日を見ることができた。
そこに着いた時には、すでに橋の上には多くの観光客がカメラやスマホを構え、その時を待っていた。
薄明かりが残る時間帯、橋の上に立つ四季のブロンズ像のシルエットも浮かび上がってくる。
今まさに、釧路川の河口方向に夕日が沈もうとしていて、徐々に周りの空を赤く染めていく。
「ワー!」、「きれい!」、方々から声が上がる。
雲間に太陽が隠れると、空一面が燃えるように赤く染まっていく。
何分間かの短い時間ではあるが、この自然が作り出す光景はあまりに美しい。
陽が沈んだ後もすぐにはその場を離れがたく、多くの人たちがしばらくは余韻を楽しむかのようにたたずんでいた。
この夕日を見るには、この橋の上に立つのは当然であるが、天候に恵まれ、日没の時間に合わせることが必要である。
今回の旅では条件が揃い、幸運であった。