公園の池に近づくと、あちこちから「クァッ、クァッ」という鳴き声が聞こえる。
そして、水面にはいたるところに波立つ箇所が見られるので、近づいてみるとたくさんの蛙がいる。
私の感覚では、お世辞にも、「かわいい」とか「きれい」という表現が当てはまらない蛙である。
茶系と黒系の二色が見られるが、正確な名前は分からないし、オス・メスの判別もできない。
繁殖の季節に入ったらしく、さかんに相手を求めて襲い掛かる(?)ようすが見られる。
多分オスであろう、上から必死で抱き着き、抑え込もうとしている。
カップルが成立、幸せそうな表情に見える。
蛙の一生で最も幸せな瞬間か?
カップルに近づき、うらやまし気に見る蛙もいる。
蛙の世界にも、モテル、モテナイはあるのだろうか?
お相手を待っているのか、お一匹さま。
恋の季節が過ぎ、初夏になるとおびただしい数のオタマジャクシが泳ぐようになる。
その頃になると、池の周りは、オタマジャクシ取りの子供たちの声で賑わうようになる。