学級文庫

支援学校の高等部3年生です。

オリンピックの柔道を見ながら

2012年07月31日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・7月30日≫
…オリンピックの柔道の試合を見ながら
母親「アーチェリーとか、痛くない種目なら分かるけど、柔道とか痛いよね~、絶対に出来ないわ」
父親「レスリングも痛いやろうな~」
母親「有香ちゃん、柔道では耳が取れる(裂けるを少しオーバーに)こともあるのよ」
有香「えっ…鼻は?」
母親「鼻が取れた人は聞いたことがない」
有香「口は?」
母親「口は取れないでしょう~」
有香「首は?」
父親「首が取れたら死んじゃうで」


魚は海の中で暮らしてる。私は海の外で生きている

2012年07月26日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・7月26日≫
有香「魚をいっぱい釣ると海がなくなる」
母親「海がなくなるの?魚がいなくなるんじゃないの?」
有香「魚がいなくなるから、海がなくなる」
母親「海がなくなったらどうなるの?」
有香「海がなくなると塩気がなくなる」
母親「それから?」
有香「山に行ける」
母親「海に山はないでしょう」
有香「ある。歩いて桜島に行ける」


確かに海の水がなくなれば桜島に歩いて行けます


有香「魚は海の中で暮らしてる。私は海の外で生きている」
母親「有香ちゃんも海で暮らしたいの?」
有香「いいや」
母親「何で?」
有香「私はサメが怖いから海に入れない」
母親「サメだけ?」
有香「鯨も怖い。大きな口で飲み込まれる」

有香「魚は海の中で呼吸している。私は海の外で呼吸している」
母親「有香ちゃんが海の中で呼吸したらどうなるの?」
有香「水が口に入る」
母親「魚は?」
有香「魚は海を出ると死ぬ」


私は何の女だと思う?

2012年07月23日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・7月22日≫
…車で淡路に行きました。往復三時間、有香はしゃべりっぱなしです。
同乗者はとても疲れただろうと思います。
運転手:母親
同乗者A:60代女性
同乗者B:60代女性

有香「私はね~、小さい時からダウン症やねん。ゆっくり大きくなるねん」
…AさんもBさんも咄嗟のことに驚いたと思います
Aさん「自分のことをよく知ってるのね。大きくなくてもいいのよ。一番大切なのは心よ。心が綺麗なことが一番よ」
 
 (中略)

有香「この服どう?」
Aさん「絞りやね。可愛いね。どうしたの?」
有香「学校で染めました」
Aさん「そんなこと学校で出来るの?」
有香「はい。私は陶芸班です。お皿も作ってます」
Aさん「へ~、おばちゃんもそんな楽しい学校に行きたいわ」
有香「私のクラブは何でしょう?」
Aさん「分からない」
有香「カラオケ部です」
Bさん「そんなクラブがあるの」
有香「私はカラオケスターです」

 (中略)

有香「私は何の女やと思う?」
Bさん「何の女??」
Aさん「?」
有香「私は蠍座の女」
 
 (中略)

有香「私の誕生日はいつでしょう?」
Aさん「いつだろう?」
有香「ヒント、冬の始まりです」
Bさん「11月?」
有香「11月19日。秋の終わりです」

 (中略)

有香「英語やろうか、riverって言ってみて」
Aさん「リバー」
有香「違う、river」
有香「carって言ってみて」
Bさん「カー」
有香「違う、car」
有香「お母さん、carって言ってみて」
母親「カー」
有香「違う、それはカラスや!」

 (中略)

有香「歌を歌おうか」
Aさん「有香ちゃん歌って」
有香 詩吟を熱唱
Aさん「有香ちゃんすごいね」
有香「お母さんの詩吟は何でしょう?」
Bさん「分からない」
有香「白帝城です」

 (中略)

Aさん「いつも家でもこんなにしゃべっているの?」
母親「はい。だから時々『お願いだから少し黙って』って言います」


話し相手がいる限り、有香のおしゃべりは延々と続きます。



心の準備ができてへんかった

2012年07月23日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・7月21日≫
…w言語教室にて
w先生「ここが痛いですか?」
有香「痛くない」
w先生「本当のことを言っていいのよ」
w先生「ここが痛いですか?」
有香「痛いです」
w先生「こっちはどうですか?」
有香「痛くないです」
w先生「そうね、右にはしこりがあるから痛いはずです。左は痛くないね」


≪中1・7月23日≫
母親「w先生が『痛いですか?』って聞いたとき、何で嘘をついたの?」
有香「それはな、まだ心の準備ができてへんかったから」


どんな準備か分かりませんが、抽象的な言葉を使うことが増えてきました。