学級文庫

支援学校の高等部3年生です。

私の髪の毛を…

2012年06月30日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・6月30日≫
…朝、シャンプーの後、ドライヤーで乾かしてから、ホットカーラーをコンセントに差し込み、温めていました。
母親「それは要らんでしょ」
有香「要る。私の髪の毛をな、ヒラーってさせたい」




有香の悩み

2012年06月29日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・6月28日≫
…担当の先生からお聞きした話です。
先生「有香ちゃん、悩みがあれば、先生に話してね」
有香「…」
先生「困ったことや悩みがあれば、何でも話していいのよ」
有香「私の悩みは…、しみ・そばかす・ニキビです」


ロート製薬 メンソレータム マイルドミルク 30g
クリエーター情報なし
ロート製薬

今朝も登校前に、「そばかすができる~」と言って、これを塗っていました。
効果あるんでしょうか??

私、ダウン症やねん

2012年06月27日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・6月25日≫
…夕方、唐突に質問され、良い答が見つかりませんでした。
有香「ダウン症って何?」
母親「誰に聞いたの?」
有香「ハート展で言ってた」
母親「みんなよりゆっくり大きくなるの」


≪中1・6月27日≫
…英会話のお迎えに行った時、先生と先生のお嬢さん(小学校時代の同級生)と私と有香の4人で立ち話をしました。
母親「Y子ちゃん、大きくなったね」
先生「伸びたみたい。もう私とあまりかわらない。でも、有香ちゃんも大きくなったね」
母親「小学校に入学したときは100センチだったから、30センチは大きくなりました」
有香「私はダウン症やねん」
先生&母親「
先生「今、何て言った?」
母親「私、ダウン症やねんって言いましたね~」
先生「有香ちゃん、難しい言葉知ってるね」
有香「みんなよりゆっくり大きくなるねん」

…帰宅してから
母親「有香ちゃん、一度だけだから、本当のことを教えて。もうこれっきりにするから」
有香「うん」
母親「有香ちゃん、誰からダウン症って聞いたの?」
有香「NHKの久保キャスター
母親「テレビで聞いたのね。でも、あれは5年生の時でしょう」
(ニュースの冒頭で「有香ちゃんは生まれてすぐにダウン症と診断されました」というくだりがありました)
有香「うん」
母親「その時から有香ちゃんはダウン症って知っていたの?」
有香「うん」
母親「あれから2年ぐらいになるのに、何で今まで聞かなかったの?」
有香「…」
母親「お母さんが悲しむと思った?」
有香「…」
母親「聞くのが怖かった?」
有香「…」

有香「聞きたくなかった」

母親「お母さんはね、有香ちゃんがダウン症であってもなくても、有香ちゃんが大好きなんだよ」
有香「うん」

…しばらくしてから
有香「お母さんと私の二人だけの秘密よ」
母親「お父さんには?」
有香「言わない」
母親「お父さんも知ってると思うよ」
有香「知らない」


5年生・9月7日
テレビニュースで自分がダウン症であると知る。
5年生・9月9日
「ダウン症って何?」と聞いてきましたが、詳しい説明はしなかったと記憶しています。その後、一度も聞いてきませんでした。
5年生・9月28日
「私ダウン症やねんて」 
一緒にニュースの録画を見ながら、お友達に言いました。

6年生・11月20日
有香の苦悩する姿に本人への告知を考えましたが、大学の先生に相談した結果、もう少し時期を待つことにしました。
理由としては、アスペルガー的な思考の人ならば『上手くいかないのはアスペルがーのためだったんだ。自分が悪いんじゃないんだ』と考えて気持ちが楽になる人が多いそうですが、有香の場合『出来ないのはダウン症のためだったんだ、私が悪いんじゃないんだ』と、ダウン症と自分を切り離して考えて、気持ちが楽になるとは考えられなかったからです。

中1・6月
ハードディスクに録画してあるダウン症関係のテレビ番組(となりのしげちゃん等)を一人で見ていることが時々ありました。
その様子から、何か思うところがあるのだな~と思っていました。


5年生の9月には、ダウン症が障害の一つと気づいてなかったと思います。なぜなら身体障害(車椅子など)のように目で見て分からないからです。
今回の「ダウン症って何?」という質問は、2年前のものとは質が違うと感じました。
『お母さんから本当のことを聞こう』と、覚悟を定めるまでに、2年近い月日が必要だったようです。

私は二人いないで

2012年06月27日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・6月26日≫
…有香が見え透いた嘘をついたときのこと
父親「有香ちゃん、お父さんとお母さんは騙せても、仏様(神様)は騙せないよ」
母親「それにね、有香ちゃん、誰も見ていないと思っても、有香ちゃんが見ているでしょう」
有香「えっ、私は二人いないで」


以前、STの先生が「子供は何故か、いつの頃からか、教えなくても嘘をつくようになります」と仰いました。本当にそうだな~と思います。有香は大きな嘘はつきませんが、見え透いた嘘をつきます。
 


私 (6年生・7月12日)

あほだなぁ~
何で私はお母さんにうそをつくの?
お母さんが「手洗った?」って言うやん
私は「洗った」ってうそをつくねん

いやだなぁ~って思っているけど
うそをつく
何でって言われても
やめられなくて
ついお母さんにうそを言ってしまう

うそつきは泥棒のはじまり
私は泥棒にはなりたくないです



頭の中で赤い玉が動く

2012年06月26日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・6月25日≫
…個別指導の教室に迎えに行ったときのこと
先生「今日は繰り上がりのある足し算の暗算がとても早く出来ました。頭の中で赤い玉(ドッツカードの)が動くって言ってました」
母親「頭の中で赤い玉が動くの?」
有香「うん」

≪中1・6月26日≫
…朝食中のこと
母親「有香ちゃん、8+5は?」
有香「13」
父親&母親「
母親「頭の中で赤い玉(ドッツカードの)が動くんだって」
父親「
母親「有香ちゃん、いつから赤い玉が動くようになったの?」
有香「昨日から」

以前から繰り上がりのある足し算は出来ましたが、ドッツカードを見ずに、しかも口頭での質問に即答したのは初めてではないかと思います。


頭の中で赤い玉が動くとは、が動いて答えが『見えた』という意味だと思います。
 8    ●●●●●      
      ●●● 
 +
 
 5    ●●●●●


      ●●●●● 
      ●●●●●   ← 13   
      ●●●


私の声かれてるように聞こえない?

2012年06月21日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・6月20日≫
…朝起きたら、少し咳をしていました
有香「私の声、かれてるように聞こえない?」
父親「大丈夫や」
有香「大丈夫じゃない

有香「お母さん、マスクは?」
母親「あるよ」
有香「マスクして行く」


…下校後
有香「明日はプール
母親「風邪引いたんじゃなかったの?」
有香「もう治った

私は泣く役

2012年06月21日 | 学校・友だち
≪中1・6月20日≫
母親「○○さんと仲良くなった?」
有香「まだ」
母親「まだなの」
父親「何かされたら、Y先生に言えばいいよ」
有香「○○さんは子供とお年寄りに悪いことをするから、言ってもダメ」
母親「Y先生はお年寄りじゃないよ」
有香「私は泣く役。お返しはできない」

叩く人は叩く役、泣く人は泣く役…だそうです。役の交代は出来ないようです
先日のトラブル後、直ちに有香の担任・○○さんの担任・△△の責任者で話し合われたそうです。有香と○○さんがなるべく接触しないように配慮して頂いています。(○○さんは学部が違います)

行くかやめるか迷ってるの

2012年06月20日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・6月18日≫
…母親が急用で熊本に行くことになったので、有香を実家に預けました。父親と有香の電話での会話です。
父親「お父さんは帰りが遅くなるので、(実家に寄らずに)家に帰るね」
   (略)
有香「明日は(台風で)大雨と風だから、学校に行くかやめるか迷ってるの



最近、ずいぶん複雑な内容を話せるようになりました。また、学校でよく聞くのか
 「さっそくとりかかりましょう」
 「もうばれてます」
 「○○さんはよくても、相手は嫌なんです」
などと言うようになりました。