学級文庫

支援学校の高等部3年生です。

「どう思う?」

2009年09月30日 | 言葉の記録 4年生
≪9月29日≫

…Yukaが夕食の盛り付けをしていた時に、盛り付けの途中と気付かず、父親がお皿を一つ、自分の方へ引き寄せました

Yuka「一人がお皿を取ったらどう思う?」

…父親が慌ててお皿を戻しました


Yukaとは常々、「そういうことをしたらお友達がどう思う?」「自分がされたらどう思う?」と話し合っていますが、Yukaから行動に関して「どう思う?」と質問されたのは今回が初めてのように思います。



…夜、寝る前のこと

母親「のんちゃんは9時には寝るんだって。もう寝てるよ!早く寝るからのんちゃんは大きいのよ!」
Yuka「今、何時?」
母親「もう11時になるよ!」
Yuka「12時になったら時計が朝、6時になったら本当に朝!」

にんべんに、ほん

2009年09月29日 | 言葉の記録 4年生
≪6月25日≫
…1泊の郊外学習からの帰り道

Yuka「疲れた、にんべんに、ほんが疲れた。」
母親「?」
母親「あ~、体が疲れたの!」


≪6月26日≫
…ちょっと気がめいる出来事があり、気分が沈みました
Yuka「せ~ので笑おう!」

Yukaがその場の空気を一気に変えてくれました。

歯列矯正  Chewing-Brush

2009年09月29日 | 歯列矯正
≪9月28日≫

上あごを広げる期間が終わり、それを固定するために装置をはめている期間が3ヶ月を過ぎました。
(過去記事はカテゴリー【歯列矯正】をご覧下さい)

せっかく広げた上あごですが、
・口をしっかりと閉じること
・しっかりと噛むこと
が出来なければ、元に戻ってしまうそうです。

それで、これからはChewing-Brushを使い、口の筋肉を強くする練習をすることになりました。

 

 ゴム製で突起があります

これを口に入れ、かむ練習をします。練習方法については歯科衛生士さんから指導がありました。
1日にトータルで15分~20分練習すると良いそうです。
この突起が磨り減る、または、本体が破れるほど噛む練習をすると良いそうです。
そして、夜はこれをはめたまま寝ます。そうすると口呼吸が出来ないので、鼻呼吸の練習にもなり良いそうです。

歯科で、最初にこれをはめる時Yukaは嫌がりました。
 Yuka「これは何?」
 歯科衛生士さん「これをはめるの。」
 Yuka「これは何?」
 母親「ゴムよ。柔らかいの、痛くないよ。」

また、これをはめたまま寝ると聞き、衛生士さんに向って言いました。
 Yuka「朝起きたら、お母さんにおはようございますって言うのに、これをしてたら言えない!」
 衛生士さん「はずしてから言って!」

抵抗するYukaに、歯科衛生士さんがChewing-Brushを口の模型にはめて見せてくださいました。
母親は「Yukaちゃんならきっとはめられると思う。かっこいいとこ見せて欲しいなぁ~」などと、声がけをしました。

模型を見たことなどで、安心と納得をしたようでYukaは自分ではめました。


夜、寝る前に口にはめて父親に見てもらいました。
それから噛む練習をしました。

 口に入れたところ

 口に入れたまま唇を閉じるのに、結構力が必要です


口に入れたまま眠ろうとしたのですが、寝苦しそうでした。
しばらくすると「オェー」と吐きそうになったので、はずして寝ることにしました。


クリックを
↓↓↓
にほんブログ村 病気ブログ ダウン症候群へにほんブログ村

もうすぐ運動会!

2009年09月25日 | 学校・友だち
Yukaが生れた時に、『誰にでも出来ることが出来ないかもしれない…』という事実に慄きました。
また、『誰にでも出来ることが出来るようになった!といって喜べるのか?』自信がありませんでした。
今までの価値観が根底から覆されるような気がして、新しい価値観を作っていかなければ…と思いました。

しかし、今になって思えば、そんな大げさなことではありませんでした。
例えば、運動会の度に、速くなる走りに感動しています! ←親ばか

hashiru 年中

hashiru2 年長

 2年生:退場風景

今年はリレーです。Yukaの前後のお友だちが、少し多めに走ってくれます。
全体として、接戦になるように調整して頂いています。
Yukaは「私は速い!」と言っています。どんな走りを見せてくれるか楽しみです。


クリックを
↓↓↓
にほんブログ村 病気ブログ ダウン症候群へにほんブログ村


リレーでこけたら?

2009年09月25日 | 言葉の記録 4年生
≪9月24日≫
…新型インフルエンザの影響で運動会が延期になりました。

母親「今日は運動会の練習どうだった?」
Yuka「頑張ったよ。」
母親「リレーの練習もしたの?」
Yuka「したよ。」
母親「Yukaちゃんのチームはビリ?」
Yuka「ビリって何?」
母親「4位?」
Yuka「違うよ。」
母親「遅いんじゃないの?」
Yuka「速いよ!」
母親「リレーでこけたらどうする?」
Yuka「保健室に行く!」

父親&母親  笑いました!

母親「保健室には行きません!こけた時に、バトンを持っていたら、そのまま走って、次の人にバトンを渡します。もしも、バトンが落ちていたら、バトンを探して、拾って、走って、次の人にバトンを渡します。」
父親「そうやで、バトンを渡すことが大切やで。」
Yuka「血は?血はどうするのよ?」
父親「バトンを渡してから保健室に行ってください。」
母親「そうよ。リレーの途中で保健室に行っちゃダメよ。」
Yuka「でもなぁ~、私なかなかこけへんねん!」
母親「こけないんだったら、それでいいわ。頑張ってね!」

バズーカ砲

2009年09月24日 | 学校・友だち
≪9月23日≫
あっちこっち、まーごん家のご長男君からの写メールが届きました。

 小学校2年生

【まーごん母さんのコメント】
ペットボトルと牛乳パックとトレーで作りました。ゆかちゃんに見せたいそうです。一応、バズーカ砲、武器ね。

Yukaに見せました。
Yuka「買ったん?」
母親「いいや、作ったの。」
Yuka「すげえ、私も作りたい。私も鉄砲作りたい!じゃあ、今から作ります!」

 すぐに作り始めました

夜になってから、Yukaにせがまれ、完成品を写メールしました。



すると、すかさず写メールが!

【まーごん母さんのコメント】
「たったそれだけで~、バズーカ砲には見えませんけど!」と、言ってます。「じゃあ、あんたのは?」と聞いたら、持って来たのがこれ↓どうでしょうか?



Yukaに見せるとこう言いました。
Yuka「参った!私のはウルトラマンになる魔法に変える。」


このご長男君の表情をお見せ出来ないのが残念です。
日本中にこんな子供が増えたらいいのにと思います。


4年生のYukaと2年生のT君。T君は、Yukaに対して配慮が必要と知っています。その上で、普通の友だち付き合いが出来ます。Yukaと同じ車に乗りたがり、Yukaに断られて泣きそうになったりします。
お互いにやったり、やられたり、とても良いコンビです。
数年後にはまーごんが参戦してくるでしょう。今から楽しみです。


Yukaは2年生の時に仲の良かったクラスメートが転校し、とても寂しい思いをしました。 
転校したIRちゃん(Yukaのおもちゃ箱)
T君と遊ぶと、IRちゃんと遊ぶのと同じように楽しいそうです。



//////////////////////////////////////////////////////////
ランキングに参加しています。よろしければクリックをお願いいたします。
↓↓↓
にほんブログ村 病気ブログ ダウン症候群へにほんブログ村

買い物

2009年09月22日 | 家庭生活
≪9月22日≫

コープに一緒に買い物に行き、入り口で分かれました。

母親「お菓子は一つよ。」
Yuka「はい。」

買い物の途中で、お菓子コーナーを覗くと、Yukaの姿が見当たりません。
精肉コーナーとお寿司のコーナーを覗きましたが、そこにもいません。
どこに行ったんだろう?と、辺りを見渡すと、鮮魚コーナーにいるYukaの姿が目に入りました。
傍に行くと、持っていたかごに、下記の食品が入っていました。

 大好きなマグロ

 これでおにぎりを作るそうです


それから一緒にお菓子コーナーに行き、母親は別の買い物に行きました。
お菓子コーナーに戻ってくると、真剣に吟味をしていました。



そして、選んだのがこれです。レジで自分のお財布からお金を払いました。



夕食後、父親に言いました。
Yuka「お父さん、鉛筆1本あげる!」

けっこう気前が良いYukaです。

//////////////////////////////////////////////////////////
ランキングに参加しています。よろしければクリックをお願いいたします。
↓↓↓
にほんブログ村 病気ブログ ダウン症候群へにほんブログ村





型はめの目的とは?

2009年09月21日 | 手作りおもちゃ・教材
物を押して歩くようになり『頂きます』や『頂戴』などのサインを、手で出来るようになった1才10ヶ月の時に安藤先生から「型はめ」という課題を頂きました。
この時期のYukaには●▲■などの形の区別はまったくつきませんでしたので、まず●をはめることを目的とした●だけの、少し大きめの型はめ を作りました。



翌月の療育の時、安藤先生に作った型はめを見て頂きました。

安藤先生「はめられますか?」
母親「出来ません!」
安藤先生「どうやって、やらせているの?まさか、手に握らせておいて、はい、はめなさいなんてやってないでしょうね?」
母親「…。」
安藤先生「あなた、バカじゃない?いきなり手に握らせるなんて無茶です。最初は●をちょっとだけずらして、指でチョンと押せば型にはまる状態に置いておき、子どもに押させて、やったね~、できたね~と言わなきゃ!」

型はめの目的は『手と目の協応によって器用な手を育てる』ことだと思います。また、文字の認識につながる大切な遊びでもあります。しかし、1才の子供にとっては、それ以前に『出来た!』という喜びを体験させて、やる気を引き出していくことが重要なのではないかと思います。

ひも通しも、ひもを通すことが目的ではなく、左右の手を別々に動かすことが目的だそうです。

 ひも通し(Yukaのおもちゃ箱)

細いひも、小さい穴のビーズを使い、出来なくて親も子もイライラするなら、やらせない方がまし…と安藤先生からお聞きしました。


療育に通うと『課題』が与えられると思います。与えられた課題をこなすことに一生懸命になると思いますが、まず、
『何のための課題なのか?』
を知り、
『出来て自信をもたせるためにはどうしたら良いのか?』
を考えることが大切ではないかと思います。


おもちゃの役割とは?

2009年09月21日 | 手作りおもちゃ・教材
私が考えるおもちゃの役割について記したいと思います。

1 遊びを通して、体の使い方を覚えること
2 例えば、物は上から下へ落ちるというような、私たちにとっては当たり前と思うようなことを理解してもらうこと
3 出来たという体験や、達成感を味わえること
4 遊びながら、いろんな経験をし、思考力や想像力を身につけること
5 分りにくい算数などを、理解しやすくさせること


それぞれについて、少し説明いたします。

1 遊びを通して、体の使い方を覚えること
このために作ったおもちゃは、はいはい階段やダンボールのお家などです。

kaidan1

kaidan2

ouchi1

2 例えば、物は上から下へ落ちるというような、私たちにとっては当たり前と思うようなことを理解してもらうこと
これについては、驚くようなことが色々ありました。
例えば1才10ヶ月の時に、輪投げで遊ばせようという単純な理由で、輪投げを作ったのですが、いざ遊ばせてみると、輪をポールの上から入れるということが理解できず、ポールの下から入れようとしたり、引き抜こうとしたりしました。
ポールの上から入れて、上から抜くという見本を見せたり、一緒に入れたり抜いたりして遊ぶうちに、下からひっぱっても抜けないということを理解したようでした。このように、私たちには当然と思うことを理解しづらい子供には、経験させて分かってもらうしか方法がないように思います。

3 出来たという体験や、達成感を味わえること
安藤忠先生は「大切なのは『自分はこれをやれた!自分はすごいやつだ!』と、子供に自信を持たせること。」と仰います。
7才の頃は、何かが出来た時「ゆかちゃんだって、やれば出来るねん!」と言いました。6才の頃は「ゆかちゃんはお姉ちゃんだからできるの。」とか「さすがゆかちゃん。」と言ったり、「ゆかちゃんすごい?」と聞いたりしていました。その前は「できた~。」と言って喜んでいました。言葉の出なかった時代には、自分で手をたたいて喜んでいました。
成長と共に表現の仕方は変わってきましたが、“自分に出来た”ということを本当に喜ぶ姿を見るにつけ、安藤先生が仰る『子供に自信をつけることの大切さ』を実感しています。
この、自信をつけさせる方法には色々あると思いますが、手軽に「できた!」という体験をさせてあげられるのがおもちゃではないかと思います。

4 遊びながら、いろんな経験をし、思考力や想像力を身につけること
以前、言語聴覚士の先生から「好きなことは理解できます。」というお話を聞きました。一例ですが、あるダウン症の男の子は数は分からないのに、大好きなエレベーターだと、「7階の下は?」と聞くと「6階。」と答えるそうです。男の子のお母さんは、お子さんに付き合って、日に何度も何度もエレベーターに乗ったそうです。
「好きなことは理解できる」ということは、好きなことは何回も繰り返せる、ということで、この繰り返しの経験により体得したものを、子供たちは自分のものに出来るのだと思います。
私たちは、例えば何かを見れば、ここがこうなっているということは、こうすればこうなるな…と簡単に想像しますが、ダウン症の幼児には、そういう思考力が働きませんから、いろんな経験を一杯積むことが必要なのだと思います。
心の中に経験が一杯つまっていれば、ある日、あれとこれが結びつく…という形で、経験していないことでも、予想することが出来るようになるのだと思います。
例えば積み木を例にとれば、積み木を積んだり、くずしたりを繰り返すうちに、こう積むとくずれやすいので、こう積んだ方が良い…などと自分で研究を始めます。そうやって考える力がつくのだと思います。

tumiki

5 分りにくい算数などを、理解しやすくさせること
ある専門家は「子供が分からないのではない、分らせ方が足りない。」と仰います。子供に理解できなければ、大人が提示の仕方を変えればいいと仰います。
これでダメならこう、それでもダメならこう…という感じで、子供が理解しやすい方法を考えるのです。
Yukaが小学校へ入学し、算数の勉強が始まると、本当に算数は難しいと思いました。私たちにとっての、算数が好きとか苦手とかいうこととはまったく次元が違います。そこで、算数を分りやすくするための教材を数点作りました。

数の合成

suuji

ひっ算ビーズひも


楽しく遊ぶことが勉強になるような、おもちゃや教材を作りたいと思っています。