≪6年生・12月25日≫
カナダの友人宅にいたときのことです。
…夜、有香が一階から二階に来ました。その後ろをすぐにEちゃんが追いかけて来て、二人はバスルーム(バス・トイレ・洗面所の広い空間)に入りました。その直後、二人の泣き声が響いてきました。急いでバスルームに行きましたが、ドアには鍵がかかっていました。
母親「有香ちゃん、開けて」
有香「嫌~
」
…Eちゃんの父親であるGさんが鍵を開けてくれました。バスルームに入ると、まず目に飛び込んできたのは、床に落ちていた有香のめがねです。二人はそれぞれ、激しく泣いています。
母親「どうしたの?」
有香「Eちゃんがone more TVって言ったけど、私はもう眠たいから、歯を磨きに来たんや
」
母親「それで?」
有香「Eちゃんがこれ(プラスチックの箱)を投げて、ここ(おでこ)にあたったんや
」
母親「それで、めがねが飛んだのね」
有香「違う。投げたんや
」
…有香のめがねを奪って投げる子供がいるので、まさか?と思いつつ聞きました
母親「Eちゃんが投げたの?」
有香「違う。私が怒って投げたんや
」
母親
有香「ストレスがたまる
」
有香の話によると、「one more TV(もう一つビデオを見よう)」と「もう寝る」で意見が合わず、喧嘩になったとのことでした。
それにしても、まさか怒った有香が自分のめがねを床に投げるとは思いもよらす、笑ってしまいました。
状況判断では想像もつかない経緯に、本当のことは聞かないと(言わないと)分からないとも思いました。
有香には兄弟がいないので、当然ながら兄弟げんかの経験がありません。
本当の姉妹のようなこの喧嘩こそ、何よりのクリスマスプレゼントのように思いました。