学級文庫

支援学校の高等部3年生です。

私は何の女だと思う?

2012年07月23日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・7月22日≫
…車で淡路に行きました。往復三時間、有香はしゃべりっぱなしです。
同乗者はとても疲れただろうと思います。
運転手:母親
同乗者A:60代女性
同乗者B:60代女性

有香「私はね~、小さい時からダウン症やねん。ゆっくり大きくなるねん」
…AさんもBさんも咄嗟のことに驚いたと思います
Aさん「自分のことをよく知ってるのね。大きくなくてもいいのよ。一番大切なのは心よ。心が綺麗なことが一番よ」
 
 (中略)

有香「この服どう?」
Aさん「絞りやね。可愛いね。どうしたの?」
有香「学校で染めました」
Aさん「そんなこと学校で出来るの?」
有香「はい。私は陶芸班です。お皿も作ってます」
Aさん「へ~、おばちゃんもそんな楽しい学校に行きたいわ」
有香「私のクラブは何でしょう?」
Aさん「分からない」
有香「カラオケ部です」
Bさん「そんなクラブがあるの」
有香「私はカラオケスターです」

 (中略)

有香「私は何の女やと思う?」
Bさん「何の女??」
Aさん「?」
有香「私は蠍座の女」
 
 (中略)

有香「私の誕生日はいつでしょう?」
Aさん「いつだろう?」
有香「ヒント、冬の始まりです」
Bさん「11月?」
有香「11月19日。秋の終わりです」

 (中略)

有香「英語やろうか、riverって言ってみて」
Aさん「リバー」
有香「違う、river」
有香「carって言ってみて」
Bさん「カー」
有香「違う、car」
有香「お母さん、carって言ってみて」
母親「カー」
有香「違う、それはカラスや!」

 (中略)

有香「歌を歌おうか」
Aさん「有香ちゃん歌って」
有香 詩吟を熱唱
Aさん「有香ちゃんすごいね」
有香「お母さんの詩吟は何でしょう?」
Bさん「分からない」
有香「白帝城です」

 (中略)

Aさん「いつも家でもこんなにしゃべっているの?」
母親「はい。だから時々『お願いだから少し黙って』って言います」


話し相手がいる限り、有香のおしゃべりは延々と続きます。



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2 コメント

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おしゃべり (みかこ)
2012-07-23 21:48:41
長女とたくさん話がしたいのでゆかちゃんがすごくうらやましいです。
体調の悪いときや、機嫌のわるいときにお腹がいたいや眠いの~ など伝えてくれたらな、とよく思います。
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ゆっくりな成長 (Kimiko)
2012-07-24 06:20:38
おはようございます
有香は3歳ぐらいまでボーっとしていました。
でも、後々お話が出来るようになってから、その頃のことを話すので、ボーっとしていたけど、周囲のことは分かっていたんだな~と驚きました。

有香が体が痛いと訴えたのは3歳9ヶ月のときでした。
また、不調を訴えて病院に行きたいと言ったのは、4歳3ヶ月のときでした。
こんな会話をしました。
有香「ポンポン痛い!すくり(薬)」
母親「足は?」
有香「大丈夫」
母親「目は?」
有香「大丈夫」
母親「お腹は?」
有香「痛い!」

自分から話さなくても、分かっています。
話すようになるまで、(イライラせずに)待ってあげてください。
下のお子さんの2倍以上の時間が必要と思えばよいかもしれません。

時が過ぎれば「お願いだから少し黙って」と言いたくなる日がくると思いますよ。
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