マイスキーのチェロ

ミッシャ・マイスキーのチェロリサイタルに

もう10年以上前
京都にアルゲリッチと共にやってきたとき
ちょうど父の看病中で

朝から病院に行き、
その後父がやっていた商売を手伝い、
そこからダッシュで帰ってレッスンするという
心身ともに疲れ果てた状態の時だったので

やっととれたチケットだというのに
後半の一部分で
不覚にも寝てしまった…

何だかその思いがずっと残っていたこともあって
感慨深く。

はじめはバッハの無伴奏組曲
まあ、チェロと言えばこれ、というほどの名曲

マイスキーは素晴らしかった
けど
ワタシの好きなバッハじゃなかったので
心にグッとくるまでに至らず。

次にシューベルトのアルペジョーネソナタ
こちらも定番中の定番
美しい曲だ

ここからマイスキーの娘、リリーがピアノに

息はさすがにピッタリで
ものすごく上手いけど
合わせに行ってる感が強く
もっと奏者同士のせめぎ合いも聴きたかったな
古典は難しいな
聴きながら、これはいろいろ自分に置き換えて考えさせられた

後半
シューマンの民謡風の小品
ここから、ピアノががぜん良くなってくる
マイスキーもどんどんノッてきた

さらにブリテンのチェロソナタ
初めて聴いたけど、とっても素敵な曲！
さらにここでの二人がメチャクチャに素晴らしくて
うわーっ！って感じ

さて、ここで予定のプログラムは終了


でもですね
ここからだったのですよ

アンコール
ドンドン続きます…

お二人ノッてきてるものだから
ジャンジャン弾きます

お客さんの方が集中力切れかけてる

結局アンコールに約1時間
アンコール曲目が、これ

みんな必死に写メしてました

最後の方は
マイスキーも
「これがファイナルだと思う」
「May be]
とかいいながらも、次行く！って感じ

サービス精神はすごく旺盛で
３６０度のお客様にいつも丁寧にお辞儀

衣装だって
バッハではロイヤルブルーのシャツ
シューベルトで黒
後半はかなり派手なシルバー

と
これだけ衣装替えする男性演奏家も珍しい

でも本当に素晴らしい、超一流だ
羽の生えたチェロとでもいうのか
のびやかで、自由で、その超越感がたまらない
やっぱり、弦はいいな

存分に堪能した、価値のあるコンサートでした

さて、終演後
同じコンサートに来ていた同級生が誘ってくれたので
お食事に

美味しい飲茶をご馳走になりました

心置きなくいろんなことを語り合えるのが
同級生のいいところ

しっかりリフレッシュできた
休日の一日。
さて、今週も頑張らねば。