ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

子どもマンガだって集めていたし、「テレビ(幼年)誌」も買っていたぞ!

2006-07-18 | アニメ
昭和51年から52年にかけて、朝日ソノラマのサンコミックスで、とんでもない「書下ろし」がほぼ同時に刊行された。

ひおあきらの「超電磁ロボ コンバトラーV」(全3巻)と、細井雄二の「大空魔竜ガイキング」(全2巻)、パンチョス石綿の「空爆ロボ グロイザーX」(全2巻)の三作品だ。

思えばあのころのサンコミックスは凄かった。「鉄腕アトム」や「ゲゲゲの鬼太郎」、なんといってもジョージ秋山の「ザ・ムーン」を初単行本化したり、「マジンガーZ」のテレビマガジン部分の初単行本化(と同時に、弓教授、ブロッケン伯爵、さやかの初「改悪」原稿版でもある)を果たしたりもした。

それにしても、その年の「重要」ロボット作品を同時に書き下ろさせたのは凄いと思う。

特にひおあきらの「コンV」は実にもとのアニメ作品の、押さえるべきところをかなり確実に拾い出している。(残念ながら「ガルガンチュア」は外してしまったが。)

対して「大空魔竜ガイキング」はフェイス・オープンを最終エピソードでだけではあるが、描いているものの、「たたかいの野に花束を」が流れる中幕を閉じる元のアニメ版のエッセンスまでは描き得なかった、というしかないだろう。同じころに単行本化されたテレランコミックス版の「大空魔竜ガイキング」の方が、マンガ家松本めぐむ(いまとなっては有名だが、実は後の尾瀬あきら)の描くキャラクターの魅力と「国連を訪れる」などというエピソード展開が上手で好感が持てた。(ただし、連載全部の単行本化は「鋼鉄ジーグ」ともども発売された、数年前の双葉社版まで果たされなかったが)。

そして、そして。なんといっても残念なのがパンチョス石綿版「空爆ロボ グロイザーX」だ。

これはいまだ桜多吾作版のマンガが単行本化されていない不遇な作品だ。実際アニメ本編もまるで記憶にないし、主役級以外の声優さんが酷く下手糞だったという印象しかないので仕方がないかもしれないが。テレビ東京(っていうか、東京12チャンネル)のアニメって、これといい、「合身戦隊 メカンダーロボ」といい、なんだかいつ見ても同じようなシーンだったように思う。

まあ、とにもかくにも何でまたパンチョス石綿なんてヤツに書かせてしまったんだろうか。当時確かに「怪傑シャッフル」であるとか「へんちんポコイダー」であるとか、テレビマガジンなんかのダイナミック・プロ作品は彼が仕上げていたようだが、とにかく太いペンでざっと描いただけみたいな「ダイナミズム」のはきちがえはいただけなかった。(もっというと、書き下ろし単行本なのに原稿落とす寸前の富樫義博の絵みたいな、顔ペケとか、デッサン風に線探したような描き方はどうかと思ったぞ)。 

安田達矢の「鋼鉄ジーグ」なんかさすがだもんなぁ。よっ! チーフって感じで。

…………。

かなり焦点ぼやけた記事になってしまったが、そのころのテレビマガジンのKCとかテレビランドコミックスとかのロボットマンガは充実していたよなぁ。

今道英治の「グレートマジンガー」とか「グレンダイザー」とか。学年誌版の石川御大の「ゲッターG」を含んだアンソロジー的構成だったヤツとか。

玩具と主題歌、マンガのみの展開だった「恐竜サイボーグマシンザウラー」もよかったな。(「ジーグ」路線の球体マグネットのおもちゃ! 池田鴻の力はいった主題歌! CM用の銀河帝王デスクロスと戦う着ぐるみが興奮ものだった!)

……マニア度全開で書きまくってみたぞ! 魔神皇帝さん!

*絵はひおあきら版「超電磁ロボ コンバトラーV」と、ついでにこいつだ! 坂丘のぼる版「超電磁マシーン ボルテスⅤ」(こいつは脱力度が高い作品だ!)

*突然思い出したぞ! ウルトラマンとウルトラ7(たしかセブンを数字でかいてあったような……。で、ウルトラのふたりは「変身」キャラクターではなく、主人公の子どもたちが呼ぶとやってくるという感じのお助けキャラ)が出てくる、むちゃくちゃオリジナルな単行本マンガで、「スカンクドンがお尻を向けて狙っています! ウルトラマンのピンチ!」なマンガをどなたか知らないか?