ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

「誰か、もっとまともな日本語しゃべれる人はいないの~?」

2010-04-29 | 映画
バトルフィールドTOKYO

フェイク・ドキュメンタリーのスタイルですが、

これはあまりに酷い作品。

東京は2003年1月に「地震」」によって壊滅的な打撃を被ったことになっているが、真相は違っていた……。

真相は、巨大怪獣の襲撃であり、
アメリカ人が京都議定書に同意せず、地球環境を悪化させたせいで
「水が毒になって」水霊(ミズチ)が現れた
ということらしいのです。

まあ、設定はどうでもいいんだけどね。

本当に酷い作品です。

超自然ではないが、科学的な意味での常識を超えた出来事!

2010-04-29 | 映画
パラノーマル・アクティビティ

「別冊映画秘宝 衝撃! 超常現象映画の世界」の小林真里さんの記事に引かれてあちら版DVDを見ました。

何かと「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と比較される本作ですが、フェイクな仕掛けのレベルは「ブレア・ウィッチ」の方が当然のように上です。しかしながら、舞台が完全に一軒家に限定されており、わずかに示される「なぜ」にこだわらなければ、まさに画面に示される「活動(アクティビティ)」を見るだけの映画なので極めてわかりやすいのが利点なのではないでしょうか?

我が家に起きる怪現象を、ビデオ記録を通して暴き、解決しようとした結果、残された映像という設定が既に強引な気もしますが、

あんな気味の悪いことが続いたら、当座だけでも逃げ出さないだろうかと、やはりその点は不思議に思いました。

しかし、あるいはそれは終盤のケイティーがそうであったように、ふたりとも早い段階で魔物に魅入られていたというようなことなのかも知れません。

原因らしきこととして、Web上で似たような状況が60年代にあったというようなことが出てきますが、それは少女の悪霊憑きと悪霊払い(エクソシズム)みたいな内容で、

それにミカがむやみにやりたがり、ケイティーが無性に忌み嫌うウイジャ・ボードでの交霊というネタ、

それが伏線になってのラスト・シーン

そう思って見れば、

本作が最も意識した作品はオカルト・ブームの先駆、「エクソシスト」であったのかも知れません。

続編が間もなくクランク・インするようですが、

あのラストシーンから続く、「ブレア・ウィッチ2」的な意味での「非フェイク・ドキュメンタリー」になっていくだろうと想像できるのですが、さて如何に。


毒を吐いて殺す(スピッツ・ポイズン アンド キル)!

2010-04-28 | 映画
人類SOS!」購入。

ラン・コーポレーション発売版の「トリフィドの日~人類SOS!~」を秋葉原Saleの店頭で入手しました。
Saleは正直なところ輸入盤DVD店としては販売価格が高いと思います。輸入盤は米Amazonとそのマーケットプレイス各店や、Yesasia、エキスプロイテッドシネマ、DVDファンタジウム等で購入してきました。そのわけは送料込みでも、大概その方がSaleなどの輸入盤取り扱い国内各店よりも安く付くから。ただし特価品によってはこの限りではないと思いますし、店頭で現物に触れられる利点、またトラブルがあった場合のケアなどは、多分国内店の方が、公平にいって上でしょうから、一律にはどちらがよいかは言い切れません。
ただSaleはWHDやらランやらの低画質安売りカルト映画を店頭置きしており、こういう珍品の発掘場に利用し、それこそAmazonJapanで注文するのはかったるいと感じる作品を店頭買いできる点が嬉しいところでした。
「デッド・アライブ米国公開版」なんてのを、まさに店頭で情報なしに見た時は、そりゃあ嬉しかったですとも。画質悪かろうが短縮版だろうが、どうかしているほどの馬鹿高プレミアム価格の旧版に手が出ないぞと嘆いていた身にしてみれば、ね。それは、まあ、別の話題(ブログ記事)にしなきゃいけないんですけども。

で、「デッド・アライブ」買った時にはなかった作品を、その後無事に購入しました。その作品は「人類SOS!~トリフィドの日~」であります。
「アイ・アム・レジェンド」(所持しているけど、この新しい作品はいまだに未見)の映画化情報を知った時に猛烈に見たくなってネット検索で「地球最後の男」を探していた時には「人類SOS!」との2in1DVDしかなくて、それなりに高くて嘆いていたのですが、間もなく「地球最後の男」はWHDの780円ラインで発売されて、その感想は既に以前アップしているわけです。で、なんだかんだと新旧ホラーを見ているうちに今度は「人類SOS!」が見たくなってきたと。折からいつの間にか廉価版が発売されていると知って、Amazonぽちっと衝動と戦い続けて、見送り続けて……。その一方でここにはあるか、そこにもあろうかと書店系販売物DVDを扱うようなお店があれば、何となく探すを繰り返して、あげく、やっと買いましたよ。

と、これが「人類SOS!」購入の顛末でありました。

「人類SOS!」は、小中学生当時、怪獣小僧でSF小僧であった自分にとっては非常に懐かしい作品のひとつであります。喰人植物トリフィドも吸血怪獣ヒルゴンも、魔獣大陸も、テレビ鑑賞している分には、ある意味ウルトラ怪獣と変わらなかったように思います。だから中学1年の時に原作「トリフィド時代」(創元推理文庫版。早川版「トリフィドの日」の方が入手難でしたので。)を読んで、そのいわばポリティカルな重みに途中で投げ出した覚えがあります。それで、いまだにきちんと読んでいません。だいたい、ジョン・ウインダムなら、同じ怪獣的な作品では「海竜めざめる」の方が断然いいし、「宇宙知性チョッキー」なんていう胸温まる傑作もある! ……と、まあ、私は「人類SOS!」を原作との関連で語る資格がないわけです。それでも今回の鑑賞で、本作は意外に原作無視の完全モンスターホラーではなく、原作のエッセンスをコンパクトにした感じの作品だったんだなぁと感心いたしました。

昔は主人公一行と、灯台の生物学者夫婦の二組がついまで合流せず仕舞に終わる点が不満だったのですが、そういうパラレルな事象をパラレルなままに放り出すことは、世界の終末に瀕した人々を描く意味では効果があったんですね。むろん、これは勝手に意図を組み過ぎで、そんなに高尚な出来の作品でもないのですが。

あと一点、実は一番感動したのが、あの唐突なトリフィドの弱点発見に、ちゃんと伏線があったこと。なんというか、目から鱗でした。……っていうか、餓鬼には英語わからんし、そういう意味ではこのDVD版でもうっかりすると気付かないかもしれません。「非常時のみに使用」と英語で書かれた、海水を汲み上げる消火施設があんなところについているとは! それが灯台の生物学者夫婦の場面の、結構早いところできちんと画面に映りこんでいます。
 それから、この落ちですけれども、侵略テーマの大元祖とされるH・G・ウェルズの「宇宙戦争」の落ちを踏まえているのじゃないかと、改めて思いました。凶悪な敵が極めてありふれたものに弱いという落ちですね。「宇宙戦争」の火星人の弱点はウィルス。トリフィド(マーシャン・ウォー・マシーンが三本足=トリポッドであることも関係するのでしょうか?)の弱点がただの海水。そして、ついでにいえばマイケル・クライトンが「宇宙戦争」を下敷きにしたという作品中で、「アンドロメダ病原体」の弱点は極端なph(ペーハー)であり、すなわち雨に遭い、流されて海に流れ込んだ段階で完全に無力になる……。(「宇宙戦争」と「インディペンデンス・ディ」の関連はずっと以前に、既に言及していますが、あれほど露骨なアナロジーはないと思っていましたが、さすが名作中の名作、あちこち影響が散見できますね、「宇宙戦争」。)

 画質は本当に酷いですが、なにしろ納得のお値段ですから、未見の方、ながらくご無沙汰の方には強くお勧めします、「人類SOS!」。

*表題は「ロッキー・ホラー・ショー」の冒頭曲、「Science Fiction - Double Feature」の一節、
「And I really got hot when I saw Janet Scott
Fight a Triffid that spits poison and kills」
によります。

忘れている安楽さ、思い出す恐ろしさ。

2010-04-27 | 映画
戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH

アナグリフ(赤青立体)方式として、どうにも奥行き・立体感を満喫できずに、不満が残るDVDでした。

では、ホラーとしての筋はどうだったかというと、それも少々首を傾げざるを得ないのです。

決して拙くはないのだが、何か物足りない感じ。
ユキがなんどもなんども飛び降りてくるところとか、心霊実話に通ずる気味の悪さなどあり、ふーん、と思ったりもしました。

けれどもどうにもそれ以上でないのは、

恐怖の肝となる「忘れている安楽さ、思い出す恐ろしさ」、

その部分が結局監督自身の作品である「輪廻」の焼き直しに過ぎないからです。

内容がその程度の魅力でしかないと、あとは立体映画としての価値を評価するしかなくなってしまいますが、

あるいは劇場で見ていればもう少し高い評価が出来たのかもしれないけれど、

その点がとても残念です。

立体感も、お話の部分も(実は、とりあえずの真相については少し似ているところもあるのですが)「ブラディ・バレンタイン」の方が上です。

本当に残念!

淀みに浮かぶうたかた(Boogiepop)は、世界の危機に反応して自動的だからな。

2010-04-26 | 映画
ブギーポップは笑わない

そうでした。この春、中古DVD屋さんで、これも手に入れていたのでした。

宮下藤花/ブギーポップ=吉野紗香
霧間凪=黒須麻耶 
末真和子=清水真実
……

今となっては、もう、これら、学園女子たちの等身大のみずみずしさを感じられなくなってしまいましたが、当時はなかなかリアルに感じられたものです。

それから映画本編は、いくつかのパートに分かれていて、そのパート題名が登場人物の名前になっています。そしてそのパートではポイント・オブ・ビューでこそありませんが、その人物にとって知りえた「事件」のみが描かれ、人物を替えて、違う角度からパラレルに「事件」にまつわる事象を描き、それを積み重ねることで全容が明らかになるという構造になっています。これを見て、なんてスタイリッシュな映画なんだと、感心したのでしたが、

なんのことはない、

原作の構成がそのとおりだったのです。

実は、私は映画を先に見て、それから原作を読んだのでした。

ということで、いまいちアイドルさん達の、それなり等身大風味、
なんちゃってスタイリッシュ映画なアクション・ホラーを見てみたいと思った方にはお奨めかもしれません。

*今回購入のDVDで、上記の女の子達に負けず劣らずで、紙木城直子役の三輪明日美(そういえば「新耳袋」の姉妹共演なんかも見直したくなりました。)が良いなぁ、いやいや、主役よりもかわいいなぁ、と再認識しました。そこも推しです。

奥行き感は、まあまあでした。

2010-04-25 | 映画
ブラッディ・バレンタイン

3D映画といえば、昔は「飛び出す」でしたけど、
いまや奥行き感が大事ですね、
と「アバター」では話題でしたね。

アナグリフ(赤青立体)方式ではありましたが、
「ブラッディ・バレンタイン[完全版]3D」は、
なかなか奥行き感を感じられて、その部分は(「戦慄迷宮3D」DVD版よりは)
まずまず合格という感じでありました。

拷問系残虐映画、苦手だと最近書いていますが、そんな作品よりはやはり楽しめました。
作品としては、単純ボディ・カウント以上、本格謎解き未満で。
犯人はほぼ間違いなく当てられると思いますが、一応疑える人物が少しは配してあって、その点でも最後まで飽きずに見ることが出来ました。

続編の存在を期待させる幕引きも、
まあ、実際には続編なんか期待しませんけれども、
リメイクホラーとしてはお約束で、良いなぁと思いました。

ちょっと目は疲れますが、3D版見てみてください。

*写真は「2D」と「3D」の比較にしてみました。ほぼ同じシーンです。

ゾンビ3Dの記事はこちら

静かな“オールナイト・ロング”という感じだろうか?

2010-04-25 | 映画
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者

「悪魔のいけにえ」の記事でも書いたけれど、ホラー好きでありながら、「人が無感動に殺される」みたいな内容はどちらかというと苦手で……。にも拘わらず「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」は日本公開以前から三人のマスクが妙に気に掛かって、先日ついDVDを買ってしまい、ついに見ちゃいました。

本編85分。実に短い尺です。昔のホラーでも約90分はあったものです。ざっくり削った内容。いってみりゃあ、逆「悪魔のいけにえ」なのね。

「悪魔のいけにえ」じゃあ、踏み込んじゃいけないところに迷い込んだヤツが情け容赦なくやられる。「ストレンジャーズ」じゃあ、なぜだか闖入者(ストレンジャーズ)がやってくる。

先例はないかというと、あった、あった。未見ながら、本邦の「オールナイト・ロング」がそうでしょ? マンソン・ファミリーが下敷きだっていう記載もどこかで見たけれど、どうだかね? なら更に先行して「ヘルター・スケルター」なんて作品もあったわけですが。

そのいずれにせよ、いわば行動原理らしきものは、わずかにせよ、示されるわけです。しかしながら、この「マスク男とドール顔とピンナップガール」の三人は、役名こそそんな風に示されるけれど、行動原理がまるでわからないわけです。

そこが、怖いといえば、怖い。

続編ができるらしいですが、なんらかの行動原理、つまり動機は示されるんでしょうか?

まあ、多分、楽しみに待ちたい映画ではないです。

後味が悪い作品がお好きなら、お奨めです。


ジャンナ・ジュンって、チョン・ジヒョンの英語名なんだってね。

2010-04-23 | 映画
ラスト・ブラッド

DVDで鑑賞。
悪くないじゃないですか! で、興行的にコケたのは残念ですよ。続編云々は置いておいて、結構楽しめましたとも。

全尺の半分弱で原作の主要なシーンは使い切って、後半はオリジナルだし。

原作と併せて楽しめると思いますよ。

アクションも、最近ではありきたりな感じではありますが、リズミカルで好感が持てました。

見て損はないと思います。

文部省特別潜入捜査官!

2010-04-21 | 映画
カンフーくん

まあ、「カンフーくん」は出来損ないの「忍者ハットリくん」みたいなもので、作品的には面白いとは言えないのですが、

以前うかうかと衛星の日本映画専門チャンネルだかどこだかで放映していたのを見てしまいまして、

今日、中古安売りを買ってしまいました。

そう、写真のこの方! 矢口真里の、「文部省特別潜入捜査官 川崎小百合 25歳」を見るためです。

「黒文部省の陰謀を暴くため、童顔と小柄なからだを活かして6年間潜入していた」んだそうです。

えーーーっ。すると小学校一年に混ざってですかぁ! と、いくらなんでも無理があるだろう、なネタに感動しまして。

で、さゆりっぺ写真のオンパレードなわけです。

トラウマ映画だよなぁ。

2010-04-08 | 映画
悪魔のいけにえ

友だちはスニーク・プレビューで見て、大絶賛していたっけ。

ホラーは好きだけれど、超自然現象ものとか、何らかの謎解きとかの要素が入っている方が好きで、人が無感動に殺されるみたいな内容はどちらかというと苦手で……。ゾンビものはゾンビ現象自体が特異なシュチュエーションを醸すので、まあよいとして、スラッシャーはどうもね……。

だから、「悪魔のいけにえ」はテレビでフックに引っ掛けられるシーンを見て以来、全編を通して見る前から殆どトラウマを植えつけられていた映画。VHSビデオ通して見るまで実はきちんと見たことがなかった。

それが数日前に、DVD3枚組みBOXの中古を2,980円で見つけてしまい、つい購入。
デジタル・リマスタリングされたキレイな画面で久々見てしまいました。

やっぱり胸が塞がるような圧迫感、圧倒感で、トラウマが深まりました。

トビー・フーパー万歳!