ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

ストーリー版ウルトラ・ファイト!

2008-10-29 | ドラマ
「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」

DVD第1巻(第1話)を見ました。

期待していなかったので、案外面白いと思いました。

「ウルトラ・ファイト!」にストーリーを与えたような作品なのですが、着ぐるみのできが存外よいという点が、もっとも感心したところ。

オリジナルの怪獣の雰囲気を蘇らせつつ、しかもリファインしたようなできなので見ていて安心できました。

しかも、ゴモラ対レッドキングの尻尾のぶつけ合いなど、実際の映像で見せられるとなかなかなものです。

続きも少しずつ楽しみたいと思います。

都合のよい展開ばかりとは限らないけれど。

2008-10-25 | 映画
P.S.アイラヴユー

イルマーレ」だって、「シルク」だって見たんだ。「プロヴァンスの贈りもの」に至ってはレビューだってした。だから、たまにはこんな映画も見るさ。滂沱の涙は流さずとも、薄っすら位は泣くよ……。

亡き夫ジェリーから、驚くほど的確なタイミングで残された妻ホリーに届く「手紙」。
いわく、

「おしゃれをして出かけてみよう!」

「ベッドサイドにディスコ・クィーンにふさわしいピカピカスタンドを買おう!」

「ディスコのカラオケ大会で思い切り歌ってみよう!」

…………。

そして、それぞれの手紙は「P.S.アイラヴユー」と締めくくられる。

このストーリーは心霊(あるいは不思議)感動譚ではない。つまりは「ゴースト/ニューヨークの幻」やら、「イルマーレ」やら、「花田少年史」やら、「黄泉がえり」やら……の路線のお話ではない。

「手紙」が正しい間合いに時を逃さずに届くのにも合理的な理由があり、納得のいく「犯人」(もちろん犯罪ではないが、この人物にはこの呼び名が似合う!)がいる。納得しながら、描かれなかった「計画」の場面を想像し、また胸が締め付けられるような感を味わう。

生きるということは、どこかくすぐったくもあり、また酷く残酷でもある。

安易な結末も許されない(ダニエル曰く「妹とキスしているようだ」)代わりに、存外、急な辻褄あわせ的可能性(ウイリアムとの再会。また、その父親!)の広がりも降って湧くことも、現実にも、時にはあるもので……。

その矛盾するような双方を最後に示したのはよかったと思う。

それから、場面にSpring(春)というように、季節の推移が示されるのであるが、この文字がペン書きのような書体であるのにはちゃんと意味があったのだと終盤でわかる。

まさに「P.S.(追伸)」と書き添えたり、まあ、「The end」と示したりするのにね、ふさわしいんだな。

アイルランドの風景もきれいだし、ホリーの親友たちも味があるし。そのくすぐりで笑えるところがあるから、反対にしんみりもできるんだな。

必見とは言わないが、たまにはホッとするような映画が見たければぜひ御覧なさい。

人生は、確かに都合のよい展開ばかりとは限らないけれど、存外、これで辻褄が合った、とでも言うしかない出来事というものは、現実にも起こりうるんじゃないだろうか。

対戦! 暗黒の魔鎧装

2008-10-22 | ドラマ
ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス

あのエンペラー星人の宇宙船が地球軌道に遺棄されており、かつ、エンペラー星人の密かに開発していた武具《暗黒の鎧装》=アーマードダークネスが自ら意思を持って地球に飛来し、宇宙船を活性化させたために怪獣の活動も活発化したという、いかにもやりましたよという、蛇足系の続編展開なのだが……。

「ガイアよ再び」でもそうでしたが、後日譚というのも悪くはないのですよ、それなりに。

アーマードダークネスに取り込まれたのが罠にかけられたウルトラマンヒカリである。リュウはウルトラマンキングからヒカリを助けろと、言われる。(ヒカリといえば、ヒカリ・サーガでもキングとの関連が濃いですからね)。リュウとの合体を果たしてヒカリ復活! メビウス変身! しかし、恐るべき魔鎧装の威力にふたりのウルトラマンはピンチとなるが、ジョージ、マリナ、テッペイ、コノミの友情のシンボルが輝いて、彼らは再びフェニックスブレイブとなり、魔鎧装を討ち果たす……。

まあ、これはこれでよいのではないでしょうか。

ウルトラサインで「休暇もらっちゃいました」のミライくん、なんて落ちもよかったし。

そして、実は大きなお友達には「東宝ビルト」「円谷砧社屋」の特集が感動的。
見てよかった。砧にはポストプロダクション部門が残っているのですね。何だかホッとしました。ビルトには「ウルトラマン80」の頃、いっぺんだけ行ったことがありますが、閉鎖はやはり悲しく感じました。

本編より、このおまけだけでも見て欲しいと思いました。

ごーけごーけごけ、みどろなこ、とおいほーしからやぁーってきた!

2008-10-20 | 映画
吸血鬼ゴケミドロ

久しぶりに見ましたよ。
とてもチープでありながら、トラウマを刺激する不気味さ!

しかし、音楽が菊池俊輔だったのですね。
ガメラを、仮面ライダーを、なによりドラゴンボールを思い出させる、あの菊池節大爆発な劇伴に、怖さがどこかへ吹き飛びつつ、胸躍りました。

1968年作品だけに、役者さんがお若い! 特に徳安を演じる金子信雄さんの若いこと!

それから、ミセス・ニール役のキャシー・ホーランさんだが、「ウルトラセブン」ではキュラソ星人とガソリンスタンドで鉢合わせしていたり、「怪奇大作戦」では絵から抜け出す殺人ダイアナだったりする。

ラストのダウンビートっぷりも素晴らしいし、70年間近なサイケデリックな色調の画面もとてもよい。

やはり、松竹特撮では「宇宙大怪獣ギララ」よりもこれだね。

人間のエゴ丸出しの息詰まる、嫌気が差すドラマもよいし、主人公杉坂(吉田輝雄)の、「猿の惑星」のテーラー(チャールトン・ヘストン)ばりのラストのモノローグも臭くてよいし。

必見!

二日酔い気味ですが、今日は説明会に参加。

2008-10-12 | Weblog
昨日奉職校の野球応援に行きました。

9回裏を5対0で向かえ、何とか一矢報いてくれと皆が願っていました。

2死ながら満塁。
ひとりでも帰ってくれ、という思いが通じてヒット1本、ひとり生還。

相手ピッチャー調子乱して4球、押し出しでまた1点。

そこから信じられないことが起こります。
2塁打で、ふたり生還!

5対4となり、2・3塁に走者がいます。
そして、見事!
その走者2名を帰してサヨナラ!!

欣喜雀躍! 狂喜乱舞!

ということで、お酒を過しました。

今日は横浜某所で説明会。
二日酔い気味ですが、いまお風呂に入ってだいぶ蘇りました。
支度して出掛けます!

ホラ、Horror、お眠(ねむ)の時間ですよ。

2008-10-11 | 映画
どうなっておるのだと、思っていたロブ・ゾンビ監督版のリメイク「ハロウィン」。日本でもやっと、間もなくの公開なんだってね。

「ハロウィン」はジョン・カーペンター監督の1978年作品(日本公開1979年)。

「ブギーマンってなんなのよ」
「実は、彼がそうなのだ」
あの衝撃のラストからそんなに月日が流れたのかと感慨深い。

実際、70年代末から80年代前半のホラーが懐かしくて仕方がない。
かなりの作品がクズに過ぎないが、何でこれがリリースされていないと残念で仕方がない作品も結構ある。

昨日簡単に言及した「ローズマリー・キラー」なんかは、まあ、どうしても見たいというほどの作品でもないのだが、

ファンハウス/惨劇の館」が国内盤DVD未発売であるのは納得がいかないぞ。

トビー・フーパー監督。

あの怪しい雰囲気と、ラスト、見世物小屋(ファンハウス)の前に呆然と立ち尽くすヒロインの、まさに「祭り(フェスティバル)のあと」一抹の寂しさにも似た陰りを引きずる姿をまた見たいものだと思うのだが。

やっぱり北米盤でも手に入れるかな。

*「ほらほら、そろそろお眠の時間ですよ」……何からの引用かわかる方いらっしゃいますでしょうか?

燃える! 燃える! 管理人さん。

2008-10-10 | 映画
バーニング

*goo映画のあらすじ、かなりいい加減で、特に終盤の部分はまるででたらめですのでお気をつけください。*

トム・サビニが特殊メイク担当。
同時期に彼が担当の「ローズマリー・キラー」ともども国内盤DVDは未発売。

キャンプ場の管理人クロプシーが子どもらのいたずらで全身大火傷を負って数年。その悪ガキのひとりが今はそのキャンプ場の管理人になっている。

巨大なハサミを振りかざし、色気ばかりが一人前のガキどもを、ひとり、ひとり葬るために帰ってきたクロプシー。

しかし、なんと、最もひ弱なノゾキ少年の活躍でまたも火達磨になって悲惨な最期を遂げるのでした。

クリスタル・レイクの若者同様、羽目を外してお盛んな彼らということで、ヌードと残虐シーンとが交互に映し出される、まあ、そういう映画……かな?