ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

同じアザ、同じホクロ。生き別れの姉妹?!

2009-03-17 | 映画
女子競泳反乱軍

このDVD作品、カバーとタイトルには偽りあり、だね。
女子競泳部は、戦い始めて数十秒で壊滅するんだから……。

主人公がアサシンとして仕込まれているので女子ながら戦闘能力が高いのは、例えばミラ・ジョボビッチの「バイオハザード」のパクリみたいなもんだし、悪のマッドサイエンティストの笛の音を聞くと自由意志を奪われる(だけではなく変な気持ちになるという、サービスカット!)のは「人造人間キカイダー」か、など、話の展開はとても場当たり的だ。

まるで自主映画並みだと言いたいが、前に自主映画テイストと評価した「片腕マシンガール」やそれに続く東京ショック第二弾の「東京残酷警察」の方がはるかにいい。「片腕マシンガール」の井口昇監督が撮った「おいら女蛮」もかなり酷かったが、あれは永井豪の原作があって、永井豪がマンガ連載当時思いつきだけで書き散らした「パンス党」やら「ゼンス党」やらを実写化するという時点で、永井豪らしい「ハレンチ」な描写満載の呆れる作品を意図して作っているのだから、見る側にもそれ相当の覚悟が出来ているから、まあ仕方がないと受け入れるだろう。しかし、この作品は……。

文句を言ってはみたが、実はゾンビ映画だという情報を知らなければスルーして、決して見なかったのは確実なのだ。だから、その、見たキッカケが間違いだったのかも知れない。

主演は範田紗々とある。このグラビアアイドルが先かAVが先かよく知らない女の子が目当てで見たいと思って手に取るのがこの作品の正しい見方なのだ。

だから、日高ゆりあとのレスボスシーンも、「プロフェッサー・ギルの笛」に操られるキカイダーばりのオナニーシーンも、「股間からビーム!」シーンも、全裸水泳溺死シーンも、意味なんかないのだ。

範田紗々、そして日高ゆりあに目を奪われていればそれだけでよいのだろう。

ミョーな作品は好きだが、これはまた実にミョーな作品だった。

間違えても居間で家族や子どもと鑑賞できる作品ではないので、その点をお気をつけいただきたい。

文豪の名作、見事な映画化作品。

2009-03-13 | 映画
こころ - goo 映画

夏目漱石の「こころ」を市川崑監督が映画化した1955年作品。

原作のエッセンスを見事に写し取っている。

ただ、それでもやはり、映画化されたことで、当然のごとく原作に対する「解釈」作業が行われていることから、未読の方は原作を読んでから見る方が好ましい。

ラストは「蛇足」であると感じたのだが、それでも「先生」にとっての「私」という観点は「こころ」という小説を読み解くためには、なかなか鋭いフィルターであろうかと思った。


考えすぎでしたね。

2009-03-08 | ドラマ
「仮面ライダーディケイド」

7話。

結局空白のふたりは出てきませんでしたね。
考えすぎでしたね。

しかし、アビスがハートのカテゴリー・キング=パラドキサアンデッドと知れて、そのままブレイド編につながるのは、よいね。

カードつながりでもあるしね。

あ。ドラグレッダー=龍騎の変形もなかなかよかった。クウガ、キバよりもいい感じの変形でした。

残りのふたりは、もしや……。

2009-03-07 | ドラマ
「仮面ライダーディケイド」

6話。

もちろん5話も見ているが、キバ編の始末はあんなもんかな、という感じだったけれど、

龍騎編、面白いね。

仮面ライダー裁判制度。強引な設定だけどね。

新ライダーのアビスが真犯人なんだろうな、当然。

で、それよりも気にかかるのは、「仮面ライダー裁判制度」の説明で映っていたライダーたち。

空白が四つ。

うちふたつはその時点で未参加だった「龍騎」と「ディケイド」として、

残りふたり分。

もしや?!

転移したふたり?!

悲願達成寸前はよいけれど……。

2009-03-02 | 映画
九十九本目の生娘

聞きしに勝る、凄い映画でした。

差別的表現と偏見に満ちた秘境怪奇譚。

舞草一族の長と怪老婆の存在感に圧倒されるだけでも見る価値はある。

東京から来た女給をかどわかし、その生き血で刀を鍛えた上、鍛え損ねて、失敗したのは生娘じゃなかったからと、まあ乱暴な話で、

見りゃあわかりそうなもんだわいなぁ、と。

なかなかの人格者である白山神社宮司の弓削部先生の飄々とした態度と、舞草の娘あざみの幼く情熱的な恋情の、微妙な絡みもよいし、

警察官役の文太さん若いよ、と感動もして、

それにしても九十九本目の悲願ってなんだったんだろうと、

とにかく辻褄なんて考えちゃいけない映画です。

差別や偏見に満ちてみえますけれども、それはある意味日本の厳然たる一面でもあるのだし、(ここまで歪んでなくても、いまだに因襲はあるだろうかとも思うわけで。)

つまりは、正規版DVDのリリースを望みます。