ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

実体を見せずに忍び寄る白い影!

2007-01-31 | アニメ
劇場版 科学忍者隊ガッチャマン

今日は「仮面ライダー電王」を見たのである。面白いには面白いが、なんともいい難い作品なので、せめて3、4話くらいまではコメント控えたいかな。「カブト」だってDVDでまとめ見して、うん、面白いと思えるようになったくらいだし。

で、半端な時間で「劇場版 科学忍者隊ガッチャマン」の(さらばレッドインパルス)な部分まで見た。

キャラクターデザインには、あの天野嘉孝が関わっていたはずで、なんともアメコミ調の「バタ臭い」キャラクター達が刺激的だ。そう、ジュンのこんな姿も嬉しいじゃないか!

などと、楽しんで見た。

またも息子と話しながら。

「タツノコの『ヤッターマン』っていうのは、セルフパロディなんだよな~。GATCH(ガッチャ)! ってのは、英語で『してやったり!』『やった!』ってことだからな」

……とかね。

続きは近いうちに。

軽~く、接触してみました。

2007-01-30 | アニメ
伝説巨神イデオン 接触編


基本的にシリーズものの編集作品は好きなのです。

シリーズ全部を見るのはかったるい時に、要素を味わうのによいから。

で、今日は接触編を見ているのである。

見事に継ぎ接ぎでバランスは悪いのであるが、「イデオン」のエッセンスは「見える」のである。

「純粋防衛本能」に感応する、意志を持つ無限(むげん)力(ちから)であるイデ。その器(うつわ)である「イデオン」。

凄い話である。

そして編集はすべからく「発動編」の、新作部分さえ理解できればいいという割り切り方が気持ちいい。

うーん。発動編での、ファードの成長を示すために、接触編で突如名前が明かされてほとんどその直後に死ぬモエラとか、もう、凄いとしかいえない。マヤヤを撃ち殺して、カララを殺し損ねるバンダ・ロッタなんかも、発動編のハルルとのあのシーンのために名前を示されたようなもんだし。

「セーリング・フライ」、つい口ずさんじまったぜ。

ジュブナイルといえば。

2007-01-29 | Weblog
ジュブナイルといえば、「ジュブナイル」が欲しいなぁ。

2000年の映画なんだね。鈴木杏ちゃんも、まだまだ幼いし。

もとネタが「ドラえもん最終回」というファンフィクションなんだそうで。そんなことも知りませんでした。

どうもね、東宝のリリースしたDVDはなかなか廉価版が出ないし、中古も値段落ちないし、レンタルにも出なかったりするからな。

物欲の呟きでした。

昨日のお買い物。

「悪魔の棲む家(2005)」 廉価版がHMVで777円だったので。

こんな慎ましい買い物に、娘がOVA「テニスの王子様」4巻を上乗せ!

そんなもの買うくらいなら、「ジュブナイル」が欲しいよ~。

復活のΖガンダム! 発動編

2007-01-28 | アニメ
「機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛」

実は「Ζガンダム」のテレビシリーズの後半はあまりきちんと見ていない。(富野の小説は読んだけれども、ほとんど忘れている)。

だから「変わった変わった」いわれてもなぁ~。

まあ、前2作のほどほど編集振りに比べて、始まりから跳ばす! 跳ばす!

これは「伝説巨神イデオン 発動編」ばりではないか!

で、息子とふたり突っ込み掛け合い漫才コメントしつつ見ていたが……まあ、イデオンだわいな。

ハマーンの始末は本当にあれでいいのかい?
ΖΖ(ダブルゼータ)がちゃらになったどころではなかろう。
シャアも、「逆襲」などしそうにないと思うが。

まあ、結局富野は結末が「イデオン」に、「ダンバイン」に、「ターンエー」になってしまうということなんだろうな。

忘れたころに、また今度は3本連続で見てみよう。

初恋の予感に満ちたジュブナイル!

2007-01-27 | 映画
HINOKIO(ヒノキオ)

突然の事故で、母サユリ(原田美枝子)を亡くした少年・岩本サトル(本多奏多)は、ショックからリハビリを拒否し、車椅子で部屋に引きこもる生活をしていた。サトルの父で技術者の薫(中村雅俊)は、そんな息子を心配し、自ら開発したロボット<H-603>を与える。遠隔操作で自由自在に動くロボットを操作し、サトルは1年ぶりに学校に通い始める。

……ここまでは、そのまま、あらすじを引用した。設定は、まったくそのとおりだ。しかし、この作品の肝はこの枠には納まらぬ。

最もわかりやすく、かつ大切なキイとなるのは作品内のコンピュータゲーム「パーガトリー」。高層ビルから落ちても路面がヒトガタに陥没するだけのアニメ・キャラクター。しかし、彼はあっさり死んで、「煉獄」に至る。(そう、ダンテの「神曲」でも知られる幽明の端境にある世界である。そこで、死んだ者の魂は「天国」か「地獄」のいずれかに行くまでを過ごすのだ)。

小学生であるサトルは母の魂の在り処と、その現在が安息であるかにこだわっているのだ。母が事故にあった朝、仕事ばかりで家庭を顧みない父が、母と喧嘩して怒らせていた事実に、サトルはこだわり、そこから抜け出せないでいたのである。

「パーガトリー」において「煉獄の塔」に至ったプレイヤーは、その願いをかなえられるという。そう、「パーガトリー」は現実に影響するゲームだと噂されているのだ。

ガキ大将(ボーイッシュな、実は女の子)のジュン(多部未華子)に惹かれるサトル。しかし、実際のところ男の子のように気風のいいジュンに従っているように見え、子分の丈一(村上雄太)、健太(加藤諒)は存外ジュンの娘らしい部分を見抜いて惹かれていたのじゃないだろうか。ジュンだけがそれに気付いていないで。まあ、サトルは、間違いなくそうだろう、ジュンの娘らしさに惹かれたのに違いない。ジュンは、父の死によって、やはり死とは何かという思いを抱えていた。その触れ合いに慰謝を望んだサトルはHINOKIOに感覚フィードバックプログラムをインストールする。

ジュンへのあらぬ思慕から、嫉妬を抱いた級友のスミレにより、<H-603>が戦闘兵器(死をもたらすもの)である可能性を指摘されたサトルは、HINOKIOの<自殺>を選ぶ。

感覚の強烈な逆流(バックファイア)に見舞われたサトルの魂は、その体を離れ、煉獄に向かう。

サトルの危急を知ったジュンは、現実の「お化け煙突」、「パーガトリー」の「煉獄の塔」へと昇る。ジュンの魂を現界に呼び戻そうと……。

まあ、あらすじ再録でもあるのだが、わたしの観点からのフィルタもかかっている。

本当に魅力的なジュブナイルだ。

「機動新世紀ガンダムX」って、結構面白いのだが。

2007-01-26 | アニメ
「機動新世紀ガンダムX」第1巻

放映当時、小説「機動武闘伝Gガンダム」の吹っ切れ具合は認めつつも、「新機動戦記ガンダムW」もそうだけれども、どうも見る気がしなかった。

殊に放映枠が突如早朝に追いやられてしまった「ガンダムX」はよっぽど問題ありなのかな、と思ったものだ。

「ガンダムW」は結局その後、ときた洸一版マンガと小説でフォローしたのだが、ビデオは途中で放り出してしまった。
ちょうどその折、「X」も見ようとして、やっぱり途中で放り出してしまったので、これはほとんど見ていない。

また、途中で放り出しそうな予感もあるが、うん、何とかなるかな。

ガロードもティファもジャミルも結構いいキャラだと思うんだけどね。

川崎ヒロユキのシリーズ構成もスタイリッシュでよい。サブタイトルも本編中のセリフになっていて、気持ちがいい。

最後まで……見られるかな~。


昨日借りたレンタルDVD

2007-01-25 | Weblog
昨日は「職員労働組合」の「新年会」だったのだ。

今期、役員(会計)なので、酔っ払いながらも支払いなど、頑張ったのである。

で、近所のレンタル屋さんのセールの日だったので、帰りは遅かったにも拘わらず、四本借りてきました。

「HINOKIO(ヒノキオ)」
「恋人はスナイパー」
「機動新世紀ガンダムⅩ」の1・2巻

今日は「HINOKIO(ヒノキオ)」を見ました。

感想は、あらためて明日にでも。

とにかく、優れたジュブナイルだと思います。

そういえば、オンラインDVDレンタル屋さんからは、明日「ヴォイス(女校怪談4)」と「親指さがし」が届くはず。それも楽しみだな。

特撮アイドルたちが、リアル【再現の女王】を最後に恐怖のどん底に!

2007-01-23 | 映画
渋谷怪談 THE リアル都市伝説

渋谷怪談」はもともと監督の堀江慶が「百獣戦隊ガオレンジャー」のガオイエローを演じていたひとだった関係か、そのシリーズに特撮ヒーロー・ヒロインが多いという特質がある。

本作もまたもやそう。皆残さずフォローするのも難しいが、たとえば「超星艦隊セイザーX」からは石坂ちなみ、「仮面ライダー555」からは泉政行、「ウルトラマンネクサス」からは宮下ともみ、「仮面ライダー龍騎」「仮面ライダー555」からは栗原瞳といった具合だ。

まあ、そういう視点から楽しんでもよいし、少なくとも、だいたいにおいて前作「渋谷怪談 サッちゃんの都市伝説」シリーズよりは出来がよいような気がする。

携帯ホラーサイト「渋谷怪談」が「狂言回し」となり、主役をリレーするように全八話の短編ホラーが連鎖するのだが、文化祭でお化け屋敷を出しものとすることになったクラスの生徒が、まあ、次々に失踪することになるわけだ。

で、その担任が、あの再現ドラマの若き女王片岡明日香さん。

ラスト、無責任にも「携帯サイト 渋谷怪談」から戴いたネタを授業の枕に使っていた彼女が手痛いしっぺ返しを喰うまで、まずまず我慢できるストーリーになっている。

オリジナル「渋谷怪談」「渋谷怪談2」と比べてさえ、一番面白かったかもしれない。

誉めすぎだが。

カーペンターとコスミック・ホラー

2007-01-22 | 映画
マスターズ・オブ・ホラーの1編、ジョン・カーペンターの「世界の終わり」(Cigarette Burns)を見た。

なんということだ! これはホラー映画(まあ、設定上はホラーに限定されるわけだが、実のところは普遍的な意味での映画ということでもよいはずだ!)が世界を侵食する話である。

カーペンターの先行作品でいえば「パラダイム」(Prince of darkness)や「マウス・オブ・マッドネス」(In the Mouth of Madness)のように、ヴィジョンが世界を侵し、滅ぼしていく話である。

若き映画館主カービー・スウィートマンは、資金提供者から返済期限を一週間と切られる。このパトロンはかつての恋人の親父。恋人はリストカットで自殺していた。
折も折、フィルムコレクターである大富豪ベリンジャーの呼び出しを受ける。とあるホラー・ファンタジー映画祭で一度だけ上映され、観客同士の殺し合い事件から、事実上未完のままのプレビューだったその一回きりの上映で没収・廃棄されたという噂の「世界の終わり」という映画を探せというのだ。ガセネタでない証拠に、大富豪はその映画の出演者のひとりをコレクションしているという。真っ白な肌に背中の大きな傷。それからまた、映画の大事な小道具(プロップ)だという2枚の大きな翼……。
カービーはかつてその上映を見たという評論家を訪ね、監督のバコヴィックのインタビューテープを手に入れる。そのテープを聴くうち、恋人の死の瞬間をリアルに夢見るが、不思議にその切れ目には「フィルム交換の合図(Cigarette Burns=煙草の焼け焦げのような丸印)」がちらつく。
フィルムの「真実」が「力」を持って現実に侵食してきたのか? フランスはパリ、カナダはバンクーバーと、幻のフィルムを求めて、カービーは深い狂気の中に迷い込んでいく……。

まあ、最後の核心を書かずに紹介すればこんなところだろうか。

クトゥルー作品の味わい! コスミック・ホラーっぽいのだな。

映画という幻影が、リアルを侵食するというアイデアはありがちだが、ウド・キアに「フレッシュ・フォー・フランケンシュタイン」を踏まえた末路を用意しただけでも、非凡な作品といえよう。



ジョン・カーペンター監督作品は、やっぱり問答無用で面白い!

2007-01-21 | 映画
何年ぶりだろう? 「ゴーストハンターズ」(BIG TROUBLE IN LITTLE CHINA)を見た。

DVDってきれいだな、と再確認。VHSでなんども見た作品なんだが、とても新鮮だった。

粗野なトラック野郎ジャック・バートンは、中華街(リトルチャイナ)の野外の賭場で旧友のワン・チーと再会する。床に寝て、身を粉にして働き、今はレストランを経営するワンは、北京から恋人のミャオ・インを呼び寄せ、結婚するという。ミャオは緑(エメラルド)の眼を持つ美しい娘だ。

ミャオを迎えに来た空港で、ジャックは自分好みの女グレーシー・ローを見かけて一目惚れする。グレーシーもなにやらわけありのようで、中華街のヤクザ「死の貴族」が襲ってくる。しかし、「死の貴族」はただグレーシーとの因縁で空港に来ていたわけではなく、ミャオ・インを浚っていくのだった。トラックで追跡するジャックとワン。中華街の路地では暴力団同士の抗争が始まり、そこへ魔人ロー・パンと中華忍者嵐の三人組が現われ、大混乱に!

「死の貴族」は娼館「白虎(ホワイトタイガー)」の手先であった。グレーシーは弁護士で、人身売買に絡んでいるらしい「ホワイトタイガー」とその真の経営者を告発しようとしているのだった。「ホワイトタイガー」に、旅のビジネスマンを装い潜入するジャック。そこへ、突如、嵐の三人組が現われ、ミャオ・インを連れ去る。

中華街の観光案内バスの運転手エグ・シェンは実は魔術使いであった。古代からの魔術使いロー・パンは神の呪いを受けて、肉体を奪われ、成仏も出来ない幽霊のような存在になっているという。その呪いを解くためには緑の眼の女と結婚する必要があるという……。

小さな中華(リトルチャイナ)を舞台に呪的な大騒動(ビッグ・トラブル)が始まる!

なんでもありの傑作なのだ。皆の者、すぐさま鑑賞し、この怪作を、なんと1986年に発表してしまった天才カーペンターに、さあ、平伏すがよい!