ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

艦隊のクルーは、艦体を死守して歓待される……

2006-07-21 | ドラマ
スタートレック ベスト・エピソード・コレクションの5が出たので、昨日は未見になっていた「4」をいっぺんに見た。

◎ザ・ネクスト・ジェネレーション(TNG)より「アンドロイドの裏切り」。

データが発見された惑星で、未組み立ての「データの兄弟」ローアが発見される。当初見組み立てでデータよりも感性が豊かであることからローアは「データの弟」を自称するが、実は感性豊かゆえに、邪悪で野心家であったことから、分解された「兄」であるとわかる。データに成り代わり、惑星を滅ぼした結晶生命体を呼び寄せてエンタープライズを乗っ取って、好き放題するという陰謀を画策するが、ウェスリー・クラッシャーに見抜かれ、データによって宇宙空間=結晶生命体に向かって転送されるのだった……。



◎ディープ・スペース・ナインより「共生結合体生物“トリル族”」。

共生生物トリル族と合体しているジャッジャ・ダックス(女性)は、その一世代前はシスコ司令官の友人クルゾン・ダックス(男性)であったが、そのクルゾンが犯したという罪をジャッジャが問われるという話。まあ、いわば「法廷ドラマ」なるのだが、クルゾンであったころに訴追者の母と激しい不倫関係にあったというのがキイポイントになるという話。



◎ヴォイジャーより「殺人犯スーダー」。

ヴォイジャー内で殺人事件が起こる。殺人犯はベタゾイド(TNGのカウンセラー、ディアナ・トロイと同じ。テレパスとかエンパスとか、そういう感応能力者)で、精神的に不安定となった結果の犯行。トゥボックが精神融合で彼の精神的安定をもたらそうと試み、ミイラ取りがミイラに。凶暴な、まるでロミュランのような、バルカン人にあるまじき人格になってしまう。「ドクター」は辺縁系の「感情抑制中枢」を完全麻痺させて治療を開始。笑い・恐れ・慄くバルカンという珍しい姿を晒しつつ、しかし、危険な治療は成功裏に終わる。キャサリン・ジェインウェイ艦長は「もう勝手に精神融合しないでね」とトゥボックに釘を差すのだった。

三本の共通テーマ(ベストDVDは毎回テーマで編集されていることになっている。)「艦体のクルー」はあまりに漠然としている。まあ、もう一歩踏み込めば非地球人のメンタリティということかな。

もっと凄い共通点は、決してつまらなくはないのだが、オチがとってもにわかであっけなく、あとにまるで余韻が残らないこと。

*もっとも、3シリーズはそれぞれ170話余があり、全部で500話を越えるわけだが、今回の「コレクション」は全80巻で各巻3話入るので240話がリリースされることになる。つまり、半数に近いエピソードが収録されるとなると、こういうことにもなるわなぁ。それでも、まあまあ面白いんだから凄いかも。

*次の第5巻は「クリンゴン」というテーマです。