悲運な蝉

連日暑い日が続いていました。

あるお家の塀の土台のコンクリートの部分に蝉がいるのに気がつきました。

よく見ると全然動きません。

どうやら羽化し損ねて死んでしまったようです。

羽化するときは真っ白の羽で体も色が白っぽいのですがこの蝉は普通の色になっています。

でてこようと懸命になっているうちに絶命してしまったのでしょうか。

体の中で何か不都合が生じたのかあまりの暑さでくたびれてしまったのか、いずれにしてもかわいそうだなぁと思いました。

以下3枚ほど載せます。








つぶらな瞳が余計に哀れを誘います。

生まれ変わって大空を飛びたかったでしょう。

ジージーと鳴いてみたかったでしょう。

恋人を作って子孫を残したかったでしょう。

頑張れなかったことも悔しかったでしょう。

何にも出来なかったこの蝉が哀れでなりませんでした。



本来ならこのような抜け殻を残していたことでしょう。



しばらく行くとある家に季節はずれの藤の花が咲いていました。

びっくりしました。春にここに咲いているのを見ているからです。

二度咲きしたのを見たのは初めてです。




身近にも自然界からの警鐘が聞こえてきそうです。

どうかこの夏、平穏に過ぎますように！