Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

Liquid Surprise 02@LIQUIDROOM ebisu

2006-08-28 23:24:17 | LIVE
ライジングから帰還してはや1週間。どうにか心身とも社会復帰できただろうかというこのタイミングで、出演はバイン&ピロウズ、ハコはリキッドと言う、申し分のないライブが実現です。この高揚感はまさに、自分内ライジングアフターパーティー。しまった、どうせなら買ってきたライジングTシャツ着てけば良かったかしら。

そんなわけで、チケ番が2ケタだったこともあり開場時間に合わせて現地に到着すると、ロビーは既に人でぎゅうぎゅう状態。ここで人混みをかきわけながら、みなさんのいでたちを興味深く観察してみると・・・。ううむ、バインTシャツも目立つけど、微妙にピロウズTのほうが多い気がする。今回果たしてどちらのバンドのお客が多いのだろうとひそかに興味あったのですが、ここはやや先輩の優勢かしら。まあバインはTシャツ率が高いわけではないので、一概に何とも言えませんが。

入場すると、好物のジーマを片手にフロア上手後方の階段上付近に位置取り、視界と手すりを確保。ここで後から入場したTさんと合流し、そこで知ったクラブサーキットのスケジュールについてひとしきり盛り上がったり。UNITでバインが観られるなんて想像するだけでくらくらしますよ。死ぬほど行きたいんですが、どうしましょう。

徐々に酔いもまわってきた頃、ちょうど開演時間に。遠目に見るステージセットだけではいまいちどちらのバンドが先の登場かよくわからなかったのだけど、流れてきた登場SEを聞いて内心ガッツポーズ。やったあ、やっぱり後輩バンドのほうが先だ!イベントで久々に先陣を切る立場のバインを、すごーく見てみたかったんですよ。わーい!

あのイントロで始まった1曲目は、いけすかない。おお、もしやRIJFと同じセットリスト?と思ったら、2曲目がReverbであっさり予想がはずれる。しかし1段高い所から眺めるフロアはいい感じに揺れており、ステージ上の田中も調子は悪くなさそうで、ひとまずは安心。おお、3曲目は放浪フリークだ。ちょうど気持ちがノってきたところでこの曲を聴くと、やっぱり気持ちがいいですねえ。

3曲目終わりでの田中MCが、ものすごく変でした。「今日はピロウズ兄さんと対バンということで・・・(中略)この後楽屋に戻ったら『わらじを暖めてまいりましたー!』って言おうと思ってます。」場内大笑い。その笑いにすかさず田中「お前ら、いま自分がわらじに例えられたということに気づいてないな!」いや別に、わらじ扱いだろうが何だろうがかまいませんが。逆にファンに優しくされるほうが、たぶん気持ち悪いから。

MCの最後に「ここからはオトナのライブで」と田中がぼそっと一言。そして聴こえてきたイントロを聴いて軽く鳥肌ですよ。これって、スイマー!ひさしぶりじゃありませんかこれ。この時期にぴったりの選曲ですねえ。ここで冒頭3曲はレスポールを弾いてた西川さんが、ギターをテレキャスにチェンジ。最近、西川さんがライブ途中でギターを換えることってあまりなかった気がするんですが、西川さんにはテレキャスが似合うと思ってる自分にとっては、うれしいチェンジでした(でもいちばん好きな音はレスポールJr.)。続くスレトニなんとか(←わかってない)は、やっぱりカッコいいぞお。なんで新曲のカップリングにならないんだろう。ああ音源化が待ち遠しいです。

でもって、今回のライブでいちばんびっくりしたのが次の曲。まさかここで、マリーのサウンドトラックが聴けるとは!この曲をライブで最後に聴いたのはいつだ、ひょっとして肝臓ツアー以来?感激だなー。・・・と思ったのも実は最初のうちだけで、実際のところ音のバランスが悪く、サビでは演奏とボーカルの音がごっちゃになって、あの曲の良さが半分も出し切れていなかったような。でも今回あの場で、スイマー&マリーが観られただけでも、価値は充分あったと思えましたよ。

しかし、その後で豚の皿までやったのはさすがにどうかと。いや、ワンマンなら余裕でOKですが、今日はイベントですよ兄さん達!マリー→豚の皿が、ファン以外に楽しんでもらえると思っているのか、つーかバカじゃないの?と内心ものすごい暴言を吐きつつ、その徹底ぶりがあまりにも痛快で、豚の皿イントロ時にひそかに肩を震わせ笑っておりました。ごめんよピロウズファンのみなさん、全然親切心のないバンドで。でもこれがバインなのです、たぶん。

終盤戦はFLY→フライハイ→その未来→エブエブでした。FLYのとき、RIJF同様高野さんがギターを弾いていたんですけど、なぜか高野さん、終始徹底してステージを背にしたままギターを弾くんですよ。なんでだろう。フライハイは、何度もここに書いてる気がしますが、やっぱりあの間奏のギター兄弟の連続ソロに勝るものはありませんねえ。今回いちばん心奪われた西川さんのプレイは、やっぱりあのソロかなあ。うっとり。

そんな感じで、この夜のバインはもちろん、ある程度のレベル以上の見ごたえ・聴きごたえはじゅうぶんあったと思うのだけど。いかんせんRIJFがパフォーマンスも環境も素晴らしすぎたことと、音があまり良くなかったせいで、お腹一杯とまでは言えない内容だったかな。ピロウズファンの皆さんにも、次の機会にはまた違ったバインを見てほしいですよー。

さて続いては、楽しみにしてたピロウズ兄さんの出番です。しかしよく考えたら私、過去ピロウズをまともに観たのって、フェス関係で1度か2度だけだ。曲もアルバム2枚くらいしか聴いたことないぞ。これから始まるライブにこんなに胸躍らせてるのに、それって矛盾してないだろうか。

しかし、何だかんだ言いつつも、ピロウズのライブはものすごくカッコよかったです。知らない曲のほうが多めでしたが、全く気にすることなく楽しめました。もちろん、知ってる曲だとなおさらそのカッコよさに感動。ターミナル・ヘブンズ・ロックはやっぱりすごーく良かったなあ。音もボーカルも聞き惚れましたわ。

そして曲以上にインパクト大だったのが、さわおさんのMCとステージング。あのとりとめがなさそうでしっかりオチのある脱力MC、最高です。かと思えば、演奏中何度も跳んだり、派手にギターを弾いてみたり、キメるところはしっかり右手でアクションも。とにかく視界良好だったので、そんなさわおさんの華のあるたたずまいに、終始釘づけ状態になってしまいました。でもって、ああこの人もロックスター人種なんだなあと納得したり。かと思えば、ギターソロの大半をサポートのひと(ごめんなさい、お名前わかりません)に任せてしまう、その潔さも何気に好感度大です。もちろん、さわおさん以外もみなさんカッコよかったですよ。やっぱりすごいなあピロウズ、さすがにキャリアが長いだけのことはある。

アンコールは1曲のみ。それでさわおさんたちがステージを去った後も、ずいぶん長い間Wアンコールを求める拍手が鳴り止まなかったのには驚きました。ピロウズファンはいい感じに熱くて、そこがベテランバンドらしからぬ雰囲気ですごく好感持てました。思った以上に若い人も多かったし。というわけで我々も一緒になって拍手をしながら成り行きを見守っていたのですが、結局5分ほど待った挙句スタッフさんによる客出しが始まり、しぶしぶフロアを後にしたのでした。

その後は、TさんOさんと近くの飲み屋に行き、主にさわおさんネタをつまみに、おいしい酒と料理で終電間際まで盛り上がりました。バインの余韻はどこに置いてきたってくらいに。ライブ前のイメージとは微妙に違う形になった気がしますが、ライジングのアフターパーティーはしっかり楽しみ尽くせました。ああこれで私の暑苦しい8月も、キレイに締めくくれる気がするよ。さあ次は、リリース&ツアーラッシュの秋が来る。そろそろ、イメージトレーニング(←何の)開始かな。



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