ゆえん

 

インド アムリトサルの黄金寺院

2011-09-18 23:48:20 | インド
ガンダーラを目指して、印パ国境越えの旅。

楽しかったデリーでの休暇が終わり、
もうパキスタン行くのが若干面倒くさくなっていましたが、
とりあえず、国境の街、アムリトサルに向かいます。


デリーの駅。


プレムくんが送りにきてくれて、
いつもは苦労する車輛探しも難なくクリア。

一番安い寝台車。
世話になったプレムくんともここでお別れ。



最後にプレムくんは、隣のインド人に、

「おい、お前どこまで行くんだ?
 彼女はアムリトサルまで行くんだ。
 着いたら声かけてやってくれよな!」

とか、白人女性の乗客を見付けては、

「ねぇねぇ、キミ何人?イギリス人?
 彼女は日本人なんだよ!
 友達になってやってくれよ!」

などなど、まるで子供を送るバカ親かっつーくらい、
最後まで世話をやいてくれたのでした。


ありがとぉぉ!プレムくん!


寝台車で12時間、アムリトサルに到着。


朝早くて、まだ薄暗いアムリトサルの駅。


ここ、アムリトサルは、
パキスタンとの国境ワガーから最も近い街なのですが、
もうひとつ、有名な観光名所があるのです。

それが、ゴールデンテンプル、黄金寺院。
シク教の聖地だそうな。

印パ国境に向かう前に、
このインドの金閣寺にもお邪魔することに。


午前7時前。空が色付いてきた。


入場料は、なんと無料。
さすが聖地。

入る前に、靴を預けるようにとのこと。

預かり料も、もちろん無料。

靴を預けたら、足を水で清めます。

小学校のプールの授業で、こんなんあったね。


そのまま進むと、早速黄金寺院!


すごい!何がスゴいって、このスケール。


むちゃむちゃ広い泉に、
黄金の寺院を浮かべちゃってます。


日本の金閣寺も、なかなか趣きがあって良いですが、



さすがインド、やることが壮大です。


さて、黄金寺院周辺をうろついてみますが、
どうにも、観光って雰囲気じゃない。

ここは、シク教の聖地というだけあって、
皆さん、ガチで祈りを捧げています。

何度も土下座と起立を繰り返したり、
聖なる泉で沐浴したり。


バックパック背負ってカメラ首からぶら下げてる人なんて、
ゆえんさんを除いては一人もいらっしゃいません。


・・・ここは・・・

  軽い気持ちで観光に来るべき所じゃないな・・・


そう悟って、
最後に、中央の寺院をちょっと覗いたら、
おいとまを頂戴することにいたしました。



この中央には橋がかかっているのですが、
その橋に立ち入ったが最後、
もう身動きがとれない程の大渋滞で、
戻る事すら許されないのでした。


観光客なんて一人もいない。
みんなして、祈りの歌を合唱してる。

そしてみんな、お供え物を大切そうに抱えてる。
そこに手ぶらで紛れ込んでしまったゆえんさん。


  ごめんなさい・・・

     ごめんなさい・・・

        ごめんなさい・・・


皆さんにとっての聖地に、
観光気分で訪れてしまった事に、
ひたすら申し訳なく思っていたのですが、

ふと周りを見渡すと、
インド人たちは、真剣に祈りを捧げつつ、

「おや?ガイジンがいるぞ?まいっか。」

くらいな軽いノリで興味を示してるっぽいものの、
そこに嫌悪感や敵意は全く感じられない。

さすがは聖地。
ここには負の感情が存在しないのか。

申し訳ないなんて、
思う事のほうが、申し訳ないかもな。


こうして感情が錯綜するうちに、
ついに、黄金寺院の中心に入る事になりました。

黄金寺院は、その内部も全て黄金で、
しかも、さっきから皆が歌っている歌の、
生演奏がここで行われていたのでした。

よくみると、この広い施設のいたるところに、
絶妙に仕込まれた、スピーカーたち。


中央の黄金寺院で奏でられる演奏が、
こうして施設全体に響き渡っているのですね。


シク教徒の皆さんが、
中央にお賽銭を置いているのを見て、
ゆえんさんも、感謝の気持ちを込めて、
お賽銭を置かせてもらう事に。


普段、お賽銭といえば、
5円と決めているのですが、
ここは素晴らしい施設な上に、
入場料も無料であったため、
奮発して、50ルピー(100円くらい)を、
支払おうと思ったのですが、

置いてあるお賽銭をみてビックリ。

100ルピー札がメインで、
500ルピーも混ざっていたりしたのです。


すみません、流れで50ルピーしか払えなくて・・・
神様、このご恩は一生忘れません・・・


こうしてすっかり、
こころが清められた所で、

聖地、黄金寺院を後にしたのでした。

印パ国境、ワガーに向けて。

つづく、かも。

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