ゆえん

 

インドの旅 最後の日~恐怖のエアインディアに乗って~

2011-07-31 15:47:13 | インド
デリー初、成田空港直行便のエアインディアは、
現地時間の21:10発。

インドの旅、最後の日。

この日は、通い慣れたニューデリーのメインバザールで、
お土産を買ったり、
顔見知りになったインド人たちに別れを告げたりしながら、
ダラダラ過ごしていたのです。



お土産屋をいっぱい買ったキオスク的なお店


インドの散髪屋


子供が勝手にリキシャで遊んでる


最後のインドビールを飲みながら、
店員さんと会話を楽しむ。

店員さん「今日帰るの?何時の飛行機?」

ゆえん 「21時の便です。」

店員さん「空港まで誰か送ってくれる人はいるの?」

ゆえん 「んーん。リキシャで行くつもり。」

店員さん「へーい!それならメトロで行くべきだよ!
     リキシャより早くて安いんだ!」


おっしゃるとおり、
ニューデリー駅から空港までは、
インドらしからぬハイテクなメトロが走っているのです。



こんなハイテク入場口に、


非接触コインをかざして入場。


こぎれいなホーム。


分単位で管理される運行。


車内はむっちゃきれい。




でも、ゆえんさんはこのメトロが、
好きになれなかった。
だって、インドっぽくないんだもん。

空港までの最後の道は、
リキシャって決めていたのです。

それでも必死で説明してくれた店員さん、
マジありがとう。


インドで最後のビールを飲み干して、
完全に、帰りたくないモードで、
最後のリキシャを探します。


ニューデリー駅で、空港までの相場を探り、
200ルピーくらいかと思ったら、
たまたま見つけた通りすがりのリキシャのあんちゃんと、
120ルピーで話がついた。


最後のリキシャ。
この時は、もう写真を撮るのをやめた。


何にも考えず、
ただリキシャに揺られること40分。

空港のちょっと手前でリキシャがストップ。


「リキシャは、ここまでしか行けない。
 あそこのバスで、空港に入れる。」


ええぇ!?
空港までリキシャで行けないの???

どうやら、トラブルの多いリキシャは、
観光客の集う国際空港から排除されてしまったらしい。

最後のリキシャのおにーさんとは、
ここでお別れ。

バスで空港に向かうと、
そこはもう、今までのインドではなく、
近代都市の、キレイな空港でした。




ニューデリー付近ではお目にかかれない充実の売店


キレイなトイレ


すれ違うインド人も、
これまで旅で出会ってきた、
観光客相手の商売をしている人たちとは、
一線を画しています。

身なりも、マナーも、
下手な日本人観光客よりよっぽど立派。



・・・インドの旅、
   終わっちゃったなぁ・・・


こうして、日本に帰りたくない気持ちのまま、
搭乗口に進んで行ったのでした。




最後に

エアインディアという、
インド人が飛ばしてる飛行機会社があるのですが・・・

これがまた、飛行機なのに、インド感満載なのです。



機内にガムテープで継ぎはぎしてあったり、
羽の細かい部分にゴミがいっぱい詰まってたり(整備してるの?)、
座席もガタガタ、テーブルもナナメってる。


機体が滑走路に到着して、
離陸前の加速がスタートすると、
サリーをまとった、ふつくしきお姉さんたちが、
突然慌てながら機内を駆けずりまわってる。


「ふぁっすんゆあ、シートベルト!!
  ふぁっすんゆあ、シートベルト!!!」



・・・・・・・・・・・・
離陸までさ・・ 時間あったよね・・?



結局、離陸の瞬間まで、
叫びながら機内を走り回ってたサリーのお姉さんたち。

感傷に浸る余裕もなく、
インドの大地から飛び立ったのでした。

ちなみに機内食はこちら。




その後も、機体が不安定になりまくり、
乗客は恐怖におののいて叫んでるし、
隣の女の子なんか泣いちゃって腕にしがみついてくる始末。

でも、かろうじてシートベルト着用サインが出ただけで、
なんのアナウンスも無かった。


 ・・・インドでいろいろ経験してきたけど、
 この時は、死んだと思ったね、さすがに。



こうして、最後まで油断できないインドの旅は、
幕を閉じたのでした。


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と、いうわけで、
2週間弱という短かったインドの旅は終わり。

でもね、旅の終わりは、
次の旅の始まりなのです!

きっと、命ある限り、旅を続けると思うな。

と、いうわけで、
次の旅に、つづく!
コメント (4)
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恐怖!インドビザ 殺戮の2ヶ月ルールについて~序章~

2011-07-18 15:30:18 | インド
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※2013年6月現在 観光ビザの再入国制限は解除されました。
http://www.indianvisaatjapan.co.jp/reentry_jp_online.html
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インド周辺には、魅惑な国が沢山集まっていますね。

そんなインド周辺諸国に、国境を越えて訪れようとする旅人に、
致命的なルールが2010年1月から施行されてしまいました。

その名も、インドビザ2ヶ月ルール。

まずは、こちらのビザをご覧いただこう。


インドへの入国は、旅行であれビザが必要なのですが、
このビザには、「multiple(マルチ)」と明記されているにもかかわらず、
その下に、こう書かれています。

NOT VALID FOR 2ND ENTRY WITHIN TWO MONTHS OF LAST EXIT FROM INDIA.
インドに再入国する際、インド出国後2ヶ月以内の再入国は有効ではありません


つまり、インドを出国したら、
2ヶ月間は帰ってくるなと。


・・・どこがマルチやねん!


日本からインドの往復チケットを買って、
インド旅行中に、周辺諸国を旅しようとした人は、
この「インドビザ 2ヶ月ルール」に泣かされる訳です。



ちなみに、インド周辺の国境越えできる国はこちら。

「ネパール」 ヒマラヤの絶景と仏教寺院
「スリランカ」神秘的なリゾート地が広がる
「パキスタン」風の谷のナウシカのモデルになったらしい
「バングラディッシュ」特に何にもないらしい
「モルディブ」インド経由で行く格安ルートが存在してたりする


みんな、行きたいですよね?
ヨーロッパ諸国周遊と同じかそれ以上に、
行きたいですよね!?


ここで、軽い気持ちでインドを出国したら、
2ヶ月帰ってくるなスタンプを押されて、
そのまま周辺諸国で路頭に迷うことになるわけです。



ゆえんさんが、丸2日ほど費やして、
ネットを徘徊したり旅行代理店に確認し、
得られた結果。

まず、パターン別に分類してみる。



1. 日本国内で、インドから「3カ国以内」の再入国ルートを計画して、
 これからインドビザを取る人

2.インドビザ2ヶ月ルールを知らずにビザ取ってしまったが、
 まだそのビザでインドに入国していない人

3.インドビザ2ヶ月ルールを知らずにビザ取ってしまい、
 インドに入国してしまった人。

4.3カ国以上の周遊を予定している人


バックリな4分類ですが、ここで、

1 2 は セーフ、※3カ国以内なら入国可能なビザ入手可能
3 4 は アウト。



そして、ゆえんさんが計画している、
インド→パキスタン→インドの旅は、
この「3」にバッチリ該当してしまっているわけです。


インドからパキスタンへは行けるが、
パキスタンからインドへは、2ヶ月間戻れない。

これは困った。
こんな訳の分からんルールで、
パキスタン行きを拒まれてたまるか。


そんな強い想いで、
あがきまくった記録をここに残しておきます。


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ネットを徘徊して得た情報
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 →情報が錯綜しています。

いろんな体験談をまとめると、
「国境に立ってるおっさんの気分次第」
としか思えない。

QAサイトで、この問題に対して、

「そんなルールが存在するわけないじゃないですか。」

と、マジレスしている人も見受けられます。

「実際そんなルールが施行されたらニュースになるはず」

と論じる人もいますが、
どうやらインドの旅ネタでは日本メディアを動かせなかったらしい。

いろんな記事を読みあさってみた結果、

ノーチェックで2ヶ月以内に再入国できた人もいれば、
何度も書類の提出を求められた人もいたり、
金で解決してるっぽい人もいるようです。



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地球の歩き方インド 最新版を立読みしてみた
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 →インド2ヶ月ルールの存在のみ紹介

「この制度は旅行会社に不評です」
という読者にとって知ったこっちゃ無い意見が述べられてるだけで、
インド現地で困っている人や、
日本国内であがいている人への有益な情報は無し。

インド現地での対応は極めて悪いという、
不安を煽る情報だけはリアルに語られていた。



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旅行代理店に聞いてみた
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 →インドもしくは第三国で、頑張れ。

具体的には、下記メールをもらいました。

再入国についてですが、現地インド出入国管理局またはパキスタンのインド大使館にて再入国許可の申請を行って下さい。



・・・なんじゃそら・・・
だからその再入国許可って、どうやるの?
必要な書類は?
許可に要する日数は?


電話で疑問を投げかけてみた所、



代理店「え・・ なんか・・・
    出来た人いるって聞きましたけど・・・
    再入国・・・」

ゆえん「だからそれはどうすればできるんですか?
    必要な書類と、日数、
    再入国許可が取れるインド国内の場所を教えて下さい。」

代理店「それわぁ・・
    現地に行ってみてですねぇ・・・
    そしたらあの・・
    行ってみたら・・ あの・・
    大丈夫だと思うんですけどぉ・・」



・・・だめだこいつ



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インドビザ申請センターに乗り込んでみた
-----------------------------

 →うちではどうにもできません。

インド大使館に行けば、
スタンプが貰えるとのことで、
茗荷谷から九段下に向かう。



-----------------------------
インド大使館に乗り込んでみた
-----------------------------

 →このケースは日本国内で対応できません。

インドからパキスタンに入国し、
2ヶ月以内に、インド国内で家族が瀕死とか、
重大な理由があれば再入国できます。


・・・どんな状況やねんそれ。


不可能と悟ったあと、
気休めに聞いてみた。


ゆえん「これ、なんで2ヶ月ルールできちゃったんすか?」
    (テロ対策とはうっすらネットで確認したけど)

大使館「うーん、これは、
    インド政府がやってることなのでねぇ・・・

    我々にも皆目検討がつかないんですよ。」



・・・そうか、インドですもんね・・
   それは、仕方ないですね・・・


-----------------------------


こうして、インド2ヶ月ルールを、
国内で解決する術は断たれた。


だが、

まだだ!まだ終わってない!

国内で安全なルートが絶たれたくらいで、
旅のルートを変えるつもりはないぜ。



国境のおっさんが気分で入国審査するなら、
上等じゃねぇか、こっちも気分で出入国してやんよ!


最悪、パキスタンで死ぬ覚悟までしとけば、
何が遭っても驚かないだろう。


それに、戻れなくなったら、それはそれで、
エキサイティングな人生が待ってる気もするしね。


続きは、現地で実際にあがいてみてからリポートします。
記事の続きが書ける日を夢見て・・・


つづく かも


>続きはこちら
インドビザ2ヶ月ルール突破!印パ国境越えの旅
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photo:インドの建物たち

2011-07-10 22:21:52 | インド
インドには、世界的に有名な建築物が、
結構たくさんあります。

言わずと知れた、タージマハール。



砂漠の国の建築物、ガネーシャ門

「世界一美しい門」と言われてるらしい。


他にも、歴史的に有名な建築物が、
インドにはたくさんあるのですが、

そんな技術とは裏腹に、
一般的な建築物は、かなりヒドいと思うのです。

ニューデリー駅から徒歩5分圏内の、
メインバザールにて。

壊れっぱなしの2F


レンガを積んでるだけに見える


2Fが全壊した?

ここだけ屋根がブルーシートなのが怖い。


建物内部も、崩れたものは基本放置。
これは、インドのニューデリー駅構内の階段。


ニューデリー駅って、
日本で言ったら東京駅に値する駅なはずなんですが、
ご覧の廃墟っぷりなのです。



高い所からインドの街を撮影してみた。

ニューデリーの街。






ガンジス川の街バラナシ。





インドには、屋根ってものが、あんまりなくて、
屋上を、ベランダとしてフル活用されてるようです。





自然との調和もすごい。
屋根から木が生えてる。


インドの神木?


建物から木がいっぱい出てる。





所により、森林と街が一体化しすぎて、
ラピュタみたいなことになってる場所もありました。



土から離れては生きられないのよ!



砂漠の国ラジャスターンの、
城壁に囲まれた街ジャイプールにて。

昔のマハラジャの庭。


本物の、ハレームの跡。

昔はこの広場に水を敷き詰めて、
真ん中の建物の上で女をはべらしてたそうな。



そんな城の脇にそびえ立つ、怪しい建物。

これ大丈夫なの?


湖の中に宮殿建てちゃった。

正面から撮りたかったのですが、
カメラマン泣かせな障害物があり、断念。



本気を出せば、スゴい技術があるっぽいけど、
あんまり本気とか出しそうにない、インドの建物たち。


でも、このインドの街に、
近代的なビルが立ち並び始めたら、
インドが台無しになると思う。

だから、このままでいてほしけど、
本当に、この建物たち大丈夫なの・・・?

建築に明るい人が見たらどんな見解を示すのか、
興味のあるところです。



ゆえんさんが、インドに惹かれた理由の一つは、
こういう古代っぽい建物とか雰囲気が大好きだから。
(たぶんゲームの影響、とくにプリペル)


このまま、変わらずにいてほしい!
インドの建物たちでした。
コメント (2)
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photo:インドの動物たち

2011-07-03 15:18:36 | インド
インドでは、
たくさんの動物たちが、
人間と同じ生活レベルで一緒に暮らしてて、
その姿は、実に微笑ましいのです。


ますは、牛さん。





野良牛と思われ。
常にむしゃむしゃ何かを食べてる。


インドでは、牛さんを神として崇めてるらしく、
こうやって一緒に暮らしているようです。

ガンジス川で、牛さんも一緒に沐浴。






メインバザールにて、
店の商品に手を出す悪い牛さん。



このあと、店のオヤジにしばかれた。
神様だからって、食い逃げは許されないらしい。



つづいて、犬ちゃん。



だいたい寝てる。

↑道路の真ん中でも寝る。

惨殺されたかのような犬ちゃん

これでもちゃんと呼吸を確認。

これは、ホーリーというインドの祭りで、
着色した水を投げ合って楽しむという儀式があるのですが、
その犠牲となったかわいそうな犬ちゃんなのです。


犬の赤ちゃん。


おかーさんが戻って来た。


足に寄り添ってる。



ぬこもいます。



そして猿。




↑こいつ、このあと襲いかかって来た。

椅子を武器に果敢に戦いまして、
なんとか撃退したのですが、

気づいたら、近所のインド人がみんなベランダに出て、
何も言わずにドン引きしてた。。

うるさくしてごめんね。


続いて、豚さん。



野良豚がいっぱい。



インド人は、豚を食べない。
豚は汚いからという理由らしいが、

豚が汚いんじゃなくて、
インドが汚だけだと思う。


ヤギさん。




with 鳥さん





インド人は、ほとんど肉は食べないのですが、
一部で鳥だけは食べてもいいらしく、
チキンカレーは結構見かけます。



おまけ

砂漠で出会ったラクダさん




ゾウさん




こんなにたくさん動物がいると、
町中が食べかすやらフンだらけで、
そこに群がる虫もハンパなく、
日本人が見たら、さぞかし汚い絵なのですが、

慣れて来ちゃうと、
これぞ自然の美しさ、と思えるようになりました。


日本に帰って来たら、
野良動物が少なくて寂しいけど、

ハエも蛾も全然いないし、
早朝に鳥やら犬の鳴き声で起こされる事も無く、
廊下が虫の死骸で埋め尽くされてることもない。


うん、日本もインドも、
どっちも大好きだ!
コメント (2)
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