マイピャオの儀

中国の広い大陸を旅したいと思ったら、
お金を払って飛行機でピューンと飛ぶ手もあるけど、
やっぱり、広大な大地をいっぱい感じたいなら、
バスと電車が欠かせないわけです。

黄河を渡る電車の図


そしてこの、陸路の旅の、
最初の試練になるのが、
「マイピャオ」という、チケット購入の儀。
これが想像を絶する難関なのです。

これが、そのカオス。


そもそも、中国の鉄道事情はというと、
需要に対して、供給が足りてなく、
チケットを求め殺到する人の群れに対して、
殿様商売の鉄道屋は全くやる気が無いわけです。

例えば、こんな感じ。


ゆえん「○○行きの、寝台車で、１人分、今日の列車で空きはありますか？

駅員　「ないよ」

ゆえん「では、明日の朝早い列車ではどうですか？」

駅員　「・・・・・・」（無視）

ゆえん「あ　の　！　明日の朝の！」

駅員　「あ゛ぁん？今日と明日と、どっちのチケット買うんだよ！」

ゆえん「だから！　明日！」

駅員　「さっき、今日のって言っただろ！」
　　　（今日の列車の検索をリセットして明日の検索するのがめんどいだけ）

後ろのおばさん
　　　「ちょっと！なんでこんな時間かかってんのよ！」
　　　（わざわざ前に来て顔を覗き込む）


こんな感じで、全窓口、大騒ぎ。
これがその現場。

この目の前のおじいちゃんも、意地悪されてたんだ。

で、結局買えたのは、
寝台ではなく、座席、それも「硬座」という、
最も安い苦行車両だったとさ。




昔、おかんが、

「ちょっと、アンタ！チケット買えたよ！」

「○○君のお母さんは、３回通ってやっと買えたって言ってたけど、

　おかーさん、一発で買えたもんねー♪」

と、ホクホク顔で言ってきて、
大人なんだしチケットくらい普通に買えよ、
って思ったけど、

おかん、やっぱ勇者。


ってな感じでやっとチケットを手に入れる訳ですが、
この、マイピャオの儀は、過酷な陸路の旅の序章でしかなかったのでした。。


つづく　かも。



つづき：中国陸路の旅 北京～洛陽 硬座苦行！の巻

中国の旅ダイジェスト

中国から帰ってきました！

いろんなメディアが、
「中国が熱い！」みたいな報道してるし、
企業の中国進出も加速してて、
どんだけ進化してるのかと思ったら、
まぁ呆れるほど、昔のまんま。

空港を一歩でたら、
あの懐かしい独特な臭いと、
飛び交う罵声、クラクションの音。

やっぱり中国四千年の歴史が培った国民性は、
バブルなんかで変わるワケなかったです。

とりあえず、訪れた地をダイジェストでどうぞ。

まずは基本、天安門。


次も基本、北京動物園のパンダ

動いてる所みたいなら、朝がオススメ！

王府井（わんふーちん）の屋台で食い倒れ。


偽ミッフィー


国貿あたりのキレイなビル群



電車に乗って、洛陽に行きました。


龍門石窟！



どんだけ壮大！

お隣の村、嵩山のリアル少林寺！


演舞が見れるけど、見事な茶番。


ヌンチャクを買って、バックパックに装備した。

空港で止められたけどね。


最後の日、沈む夕日に、また来るよ北京！って誓ったのです。



中国、この大陸のパワーと、
歴史の深さがハンパないです。

どーしょーもない所も含め、
今は大好きな中国、また旅するで！

北京のお寺

北京の、通りすがりのお寺。

青空と、赤いお寺、白い塔。
美しい色の北京です。

北京はやっぱり

北京に来ています！

どうなってるか、妄想を張り巡らせたけど、
やっぱり、基本的には、20年前と変わってないです。

写真は、フートンと言われる一般的な居住区。

建物も、空までも、
いつまでも、どこまでも、灰色な北京。

変わっていく北京も、いくつかあったけど、
こういう変わらない北京もあり、
まだまだ旅は続きます！

diary:初めて中国に行った時のこと

突然ですが、明日から中国に行ってきます！

いろいろな話題で旬な地ではありますが、
そんなに深い意味はなく、
ただ、行きたいから行ってきます。

ゆえんさん、昔中国の北京に住んでたことありまして、
今は随分変わっちゃったと思うけど、

実際に今の北京を見たら、
昔の北京を忘れちゃうかもしれないから、
初めて行った時のこと、ここにメモっときます。

メモメモ…

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初めて中国に行ったのは、小学生の時、
もう２0年近くも前。

外国に住むってきいて、
根拠の無い好奇心に身を任せ、
ワクワクしながら親に付いて行ってはみたものの、

北京空港に着いた時点で、
ほんわかしてた外国ってイメージは玉砕。

理解できない異国の言葉、
日本人に向けられる無遠慮な視線、
漂う不慣れな香辛料とニンニクの匂い。

そして、空港から新しい家に向かう車から見えたのは、
貧しい身なりの、人、人、人、
無秩序な自転車と車の流れ、
鳴り止まないクラクション、
そしてどこまでも続く、貧しくて質素な建物。

「運転手さん、どうか、ここで停まらないで、
　こんな所に住みたくないよ。」

って祈りながら、
もう少しすれば綺麗な街に辿り着くと信じて、
ガタガタの道と車に揺られてた。

そんな願いも虚しく、
非情にも停まった車。

灰色しかない錆びれた街並の中に
忽然と不釣合いにも現れた、
赤と薄黄のシマシマ模様のマンション。
すでに錆びれてて、
遠目に見たらやっぱり灰色にしか見えないマンション。
今思えば、いかにも当時の中国らしい建物だった。

７階の新しい自分の部屋から見えた、
冬の北京の街並は、
やっぱりどこまでも、灰色にしか見えなくて、
これからここに住むなんてことは、
果てしない絶望感でしかなかった。

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って、アレ？
なんか悪口みたいになっとる。

まー、とりあえず、
ガキんちょだったゆえんさんには過酷だったのです。

まさか20年後に、
自分のお金と時間を費やしてまで、
訪れることになろうとは。

どうなってることやら、
期待値激低で旅に出ます。