上発地村から

標高934mぐらい日記

適正年収

2013年04月10日 | Weblog
寒い日になった。

眉毛の整ったニッカボッカ姿の青年19歳U君と、先日まで一緒に代行の仕事をしていた
俺より少し年下のK君と三人で、3万株分のレタスを植える畑を準備していたのだが
午前中時折日が射して風も無かったものの、午後には今にも降りそうな空に変わり
厚着していたにもかかわらず、オープントラクターに乗りながら震えていた。

去年の暮れから労働力確保のため、農場長を中心にアルバイト募集をしたのだが
思ったほど就労希望がなかった。募集の仕方でそこはなんとかなるような気もするのだけれど、
特に若い人からの希望がほとんどなかった。

GFが農業法人として、一般会社並みの条件で新卒を採用すればそこは違ってくるんだろうけど
GFは個人の独立を前提としている組織なので、どうしてもそういう採用のしかたができない。
俺自身も季節雇用の臨時職員扱いで、今回年間雇用の相談もしてみたが、断られてしまった
まあ農家同様、冬には畑仕事ができないわけで、売り上げが無いから、給料もでるわけないのだ
冬の解雇は当然と言っていい。

就職が難しい現在にあっても、若い人からは農業は敬遠される職種のようで
昨年も一緒に働いた人は、会社を務め上げ、更にまだ働きたいという70歳前後の元気な
世代だった。働けば未来が見える時代に生きた人達はとにかく強くて逞しい。
みんなと同じにやってればそこそこ幸せになれたのだ。

今は働く前から情報が氾濫していて、ある程度先が見えちゃってるか、真っ暗な先しか見え
なくなってしまって、働くことを放棄しちゃってる人もいるかもしれないけど
最初っから何もせずにじいさん達にチャンスをとられてる場合じゃないとも思うのだが。

去年初めて農業に携わったH君は、キャベツ農家は目指さないにしても、野菜を作るって事と
料理をするって事に、新たな光を見つけた。
きっかけをつかむには、画面を眺めてないで、土に触れてみるのも悪くない。

でも給料っていうのは、仕事量に対する報酬だから、そこはシビアにしてかないと
若い人達もなかなか来てくれないだろうな....

小2二人、中2一人、かみさん一人、五人家族,
軽井沢在住、持ち家有り、飼い犬無し。

いくら年収あったらそこそこに暮らせていけるんだ?

    今日の一曲 Alanis Morissette  Excuses
             http://www.youtube.com/watch?v=wlnXHPawXVM