プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

「屈辱の日」

2013-03-24 11:33:14 | 日記
 1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約の発効、そして米国による占領から日本が独立した(とされた)日、その日を沖縄の人々は「屈辱の日」と呼んでいるそうです。沖縄を、沖縄の人民を米国に売り渡すことで、見せ掛けの「独立」と虚構の「平和」を手に入れたヤマトンチューとその政権は、沖縄の人々の屈辱を、さらにいや増しにしようと、4月28日を「主権回復の日」として式典を開こうとしています。

 果たして日本に主権があるのでしょうか?主権が回復しているのでしょうか?沖縄のみならず、日本各地の自治体が反対するオスプレイが配備され、既に訓練飛行が行なわれています。沖縄では、明らかに「日米合意」に反する、市街地での「ヘリモード」飛行や合意を逸脱した飛行ルートでの訓練が実施されています。オレンジルートの掛かる愛媛では、突然の飛行訓練や、夜間飛行も行なわれました。米国内では、住民の反対で飛行訓練は延期されたと言うのにです。

 (さすが自民党政権)日米首脳会談後、さっそく漁業補償を取りまとめ、辺野古の埋立申請を行ないました。(実質米国の占領下ではそうせざるを得ないのでしょうが)県外移転を望む県民の思いを無視しました。これに呼応して米国は、「海兵隊のグアム移転と普天間飛行場移設の前進によって、嘉手納基地以南の多くの土地の返還が可能になる」とリップサービスを返しています。何故、貴重な国土を、頭を下げて返還して貰わなければならないのでしょうか?只、それが日本の置かれている「ジャパン・ポジション」そのものだからなのでしょう・・・

 正直、美しい辺野古の海を埋め立てて、(移転しなければならない)普天間基地を移転したとしても、それで沖縄の負担軽減とは到底思えません。逆に、オスプレイ配備による負担増大が顕在化しています。騒音に加えて、低周波音による物理的、心理的影響が危惧されています。小さなお子さんを持つ女性が、「反対しても、反対しても動かない」と嘆かれていましたが、精神的な負担とその蓄積は、さらに大きくなっているように思います。宜野湾市長は、「沖縄問題を解決しないで日本を取り戻すことはできない」のだと言われましたが、日本とその主権が戻ってくることは、本当にあるのだろうかと、悲観的な思いしか私には浮かんでこないのです・・・

P.S. 止まったままの原発の維持費は、9つの電力会社で(原子力発電費と購入電力料合わせて)総額1兆2千億円に上るそうです。円安で燃料費も約1.1兆円膨らみ、約5.1兆円掛かるそうです。原発をやめれば、維持費は必要なくなります。燃料費も、今後かなり安く購入できる見通しがついてきました。原子力政策を転換できる環境はないわけではないのです。しかし、(これまでの自民党政権同様)安倍政権は、原発を順次再稼動することは間違いがありません。辺野古への移設と同じく、それは「強行」されるでしょう。これを止める手立てがありません。私には思い浮かびません。基地同様原発もまた、(憂鬱で仕方がありませんが)無くならないということです・・・

P.S.2 米国原子力規制委員会は、福島原発事故事故を受けて検討していた「フィルター付ベント設備」について、(委員長だけが賛成して、他の4人の委員が慎重姿勢で)当面見送ることを決めたそうです。(引用は『朝日新聞』)ネックは「費用」なのだそうです。米国でもやはり、国民の被害や犠牲などより、原子力業界の「財布」の方が心配なのでしょう。当然、日本の規制委員会でも、同様の流れが出てくるものと考えられます。これまでもフィルター付ベント設備に関しては、設置に時間的な猶予を与え、無くても再稼動を認める方針でしたが、設置そのものが不必要となるかもしれません・・・

P.S.3 桜の開花が今年は早く、田んぼの蓮華も早くも咲き始めました。年末に咲く「蝋梅」(ろうばい)が1ヶ月以上も遅かったのに、天候が少し変な気がします。ただ、蓮華の小さな花を見ていると、少しだけ心が和みます。いつか寿命が尽きて、(なれるでしょうか?)仏となることが出来たならば、私もこの小さな華の上で、他のたくさんの仏様たちと一緒に、「パドマ・アーサナ(蓮華座)」、(いわゆる「結跏趺坐」です)を組みたいと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年3月14日)