-20℃前後の日が続いた後、-15℃前後の日々は、寒気に鍛えられた人達には、温かく寧ろ、感じてしまうそうだ。
寒さ以上に除雪の負担は大きい。 ”お前が帰ると雪が降る!” と高齢のお袋の声が聞こえてくる。毎年の事だし、また乗り越えるさ!
もうすぐ北帰行の白鳥が飛来する遊水地砂川オアシスパークには、赤く熟したナナカマドの実が積雪に耐えながら、貴重な食料源として鳥達に文字通り身(実)をささげる。
食料難に時期に、群れをつくる鵯(ヒヨドリ)達へ天の恵み。 実をつけた秋口は固く渋く食べられず、冬の寒気で柔らかく甘くなる様だ。
長い間の自然選択で収斂(シュウレン)されたものだろうが、素晴らしい繁栄戦略だなぁ。
雪煙りの特急ライラックの行く先は、千歳空港で、依然北国。 まだまだ春は見えない。 しかし、春の兆し ”北帰行の白鳥”飛来 はもう少しだ。
晴れの日の冬の景色は、日常を超えた景観を生む。 白銀に作られた強い陰影が何なく過ごしている事が、ふと、これで良いのか との感傷も呼び覚ます。 毎年毎月毎日同じ事を繰り返しているが、意味のある何かに繋がっている筈だ。七竈(ナナカマド)の赤い実の様に!
これを楽しもう
李白 曰く 天の我が材を生ず 必ず用あり