「ソウルメイト」を読んだ。

馳星周という著者は「不夜城」など裏社会を過激に描いたハードボイルド作品だけだと思った。

で、このソウルメイトは犬と人間との深い絆を描いた短編集だ。

なかでもバーニーズマウンテンドッグはやりきれない悲しみで、読んでいた電車の中で、

号泣きしてしまった、周りの乗車客は驚いていた。

バーニーズは人の勝手な交配で悪性肉腫が現れる可能性が高い種で、大型犬の平均寿命が10年と言われる中、

この犬種は病気で早期に亡くなる事例が多いと言うことだ。

しかし、人の話を理解できる高い知能はもはや犬と言う絆を超えてしまう。

俺の飼っていたゴールデンレトリバーもこの犬と同様、高い知能で驚くほどに従順だった。

俺に気を遣いすぎて、癌になって、それに気づいたときには手遅れだった。

リードなど全く必要のないほどに高い認識有る犬だった。

歩道から出ることがない、信号の色を認識、人や犬には近づかない・・よくリード付けていないことを注意する輩がいたが、

「お前の犬と一緒にするな」と、喧嘩したこともある。

お前らが死のうと、俺の犬の方が大切なんだ。