久しく唄う。

なぜか、大友裕子の「傷心」が歌いたくなり、ギターを抱える。
悲愴感漂う暗い歌だ。
俺に会ってる。
今の時代は元気の出る応援歌みたいなのばかりだから、俺には合わない。
昭和50年ごろの唄の雰囲気が好きだ。
単純で良い歌。簡単な唄。ドロドロの別れ歌。そんな感じ。
でもその頃は「こんな歌じゃないんだ」って思っていた。
俺はいつもないものねだりだ。

飲んだ。

久々に酒を飲んだ。
会社の人と2軒はしごした。
愚痴をこぼし、弱音を吐きそれを正当化しようと、論議をした。
何が悪い、誰が悪い、誰が嫌い、好き、とめどなくこぼれる。
気がつくと0時30分。

松戸から家まで、歩いて帰る。
別に苦じゃない。風呂入って寝るだけだ。