ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

リヴァプールの商人

2007-01-19 01:37:28 | 帰国・修論+αな日々
エヤムボ王ネタのつづき。彼がリヴァプールの鉄商人に鉄の宮殿を建造させたことは以前書いた。さて、ナイジェリアとリヴァプールを結びつけるもの。かつてリヴァプールはイギリス最大の奴隷輸入港だった。奴隷貿易廃止後も、蝋燭と石鹸の製造業の一大中心地を抱えていたため、リヴァプールはパーム油のヨーロッパ最大の輸入港としてナイジェリアとなかば独占的に深い関係を保ち続けた。彼らは、一回の航海でおよそ千樽のパーム油を運んだといわれている。そんな彼らがリヴァプールからの積荷としてナイジェリアに持ち込んだものは鉄骨造のプレファブ建築、…ではなくて、主にラム酒と弾薬だったと言われている。ちなみに商人たちが手数料として王に支払っていた輸出税のことを「コミー」といいます。 閑話休題。

(でもイギリス製の鉄骨造プレファブ建築が世界中に輸出されたのは本当である)
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