ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

描きまくり、書きまくる

2012-08-30 03:51:17 | ロンドン・hcla
終日コンペの作業。一日中ホールデンと一緒に図面を描きまくる。夕方、案が固まる。まるやまくんの修論は昼休みと終業後に第三章を読んでコメントを送信。英語の文法的アドバイスは赤字で訂正し、文意が汲み取りにくいところ•僕の認識と異なるところは青字で僕の理解を示しつつ日本語で説明を求める。帰宅後、結論の第6章を読んでコメントを送信。すぐに彼からこれまでの2章3章6章へのコメントに対して熱い応答が届いたので、さらにコメント。朝まで。
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もうすぐ引っ越し

2012-08-29 04:06:54 | ロンドン・hcla
終日コンペのスタディ。ホールデンとふたりでオプションをつくりつづける。夜、いちおうの収束を見る。帰宅後は、昨日に引き続きまるやまくんの修士論文へのアドバイスをメールでやり取りする。送ってもらった最新版に、英語の文法チェック+訂正が間に合いそうな範囲で気づいたことをコメントする。引っ越し先の大家さんから今週金曜日の鍵の受け渡しについて再確認のメールが届く。
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引っ越しの準備

2012-08-28 02:14:35 | ロンドン・hcla
イギリスでは今年最後の連休の最終日。昼前に起きて奥さんとKentish Canteenで朝食。家にも近くて遅くまで開いているので待ち合わせとかによく使ったけど、引っ越したらもう来ることはないだろうな。



以後は夜まで引っ越しの準備。本や書類を段ボール箱に詰める。古いカメラや携帯電話を捨てる。パソコンは区指定の回収業者に引き取ってもらう。もう読まなそうな本は徒波書房に引き取ってもらう。夜は、まるやまくんに頼まれて修士論文の校正を手伝う。
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Nottinghill Carnival、など

2012-08-27 01:20:46 | ロンドン・hcla
土曜日にどしゃぶりのなかカフェで雨宿りをしているところへダニエルから電話をもらって、日曜日にノッテンィグヒルのカーニバルに行こうと誘われた。渡英してから5年間、毎年誰か友達に誘われてはあまり興味がないので断っていたんだけど、今年は奥さんと行ってみることにした。ロンドンのひとにとっては夏の終わりの風物詩として欠かせないものなのだろうか。

11時にダニエルとさきさんとパディントン駅で待ち合わせてノッティングヒルまで歩く。会場周辺では、物販のお店はまるで暴動に備えるかのようにショーウィンドウに合板を打ち付けて防御し、逆に飲食店は窓を開け放って食事を提供している。普通の民家の前に即席のBBQ屋台ができていたり、Sound Systemと呼ばれる屋外ディスコが点々と出現していたりする。おそらく地域住民は期間中はどこか遠くへ避難しているに違いない。パレードはゆっくりと道をのしていくが、それほど頻繁にはやってこない。その合間は、とにかく大勢のひとが道に腰掛けたりただ立ち話をしていたりする。大音量のアンプを積んだトラックに先導されてパレードがやってくると、ダンサーに混じって踊りながら記念撮影をする人や、ダンサーをごついカメラで撮影しまくる人などでごったがえす。カーニバルは二日間行われるが、初日の今日は子供が踊る日で明日は大人が踊る日だそうである。
























二時前にノッティングヒルを出て、今週もGoodge Streetのyamchaaでsharisharishariの集まり。年末のJapanese Junctionの会期や会場の確認など。読書会の今後の展開としてインタビューとその準備のための勉強会/読書会をしたらいいのではないかと思っていて、候補となるようなひとを提案し合ったりする。

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Tino Sehgal/Edvard Munch

2012-08-25 11:47:53 | ロンドン・hcla
終日、新しく入った同僚と一緒にコンペの作業。模型メーカーにプレゼン模型を指示しつつ、僕はディテールと立面図、同僚はモデリングを進める。


夜は、奥さんと待ち合わせてSouth Bankをぶらぶらして夕食を食べたあとTate modernへ。

tate modern extention

新館のコア部分が建ち始めていた。本館のクローク前には新館のデザインを伝えるインフォメーションブース。ブースは昔からあったが、新しい模型が増えている。







The Unilever Series: Tino Sehgal 2012 "These Associations"

タービンホールではTino Sehgalによるライブパフォーマンスを展開中。タービンホールの端から端までを、"パフォーマー"たちが時に走ったり立ち止まったり座り込んだり後ろ歩きしたりしながら、ゆっくりと往復する。照明はそのときどきの雰囲気によって明暗を変える。手ぶらで運動靴を履いている他は僕らとまったく見た目の変わらない、どこにでもいそうな出で立ちのパフォーマーたち。タービンホールを訪れているひとたちと混ざり合って境目がわからなくなる。彼らはときに隊列を離れて鑑賞者に近づき、個人的な物語をまるで友達に話しかけるように熱心に語りかけてくる。彼らが隊列に追いつけるように、僕らも一緒に歩きながら話を聞くべきなのだろうか、と鑑賞者は戸惑う。局地的で親密な関係が突然生まれ、そしてまた去っていく。いくつもの個人的な物語のささやきから始まった鑑賞者との会話は、タービンホールのなかに元から存在するいくつもの普通の会話とも重なり合って、即興のオペラ/合唱をつくりだす。Unileverによるスポンサーシップは今年で最後となり、来年は新館建設のためタービンホールは閉鎖される




















Edvard Munch: The Modern Eye

3階の特別展会場ではムンク展を開催中。主として19世紀後半の作品が取り上げられがちな画家ムンクの、カメラや映写機といった近代のテクノロジーや文化を踏まえて20世紀に製作された作品群を紹介する。展示の中には無数の自分撮り写真も。カメラを固定せずに今の僕らが携帯カメラでするように手を伸ばして撮っているので構図はむちゃくちゃでブレがひどい。展示の最後の部屋は、ムンクの最晩年の作品群。風邪を引いたりアルコールに入り浸ったり友人と刃傷沙汰をおこしたり、生命に危険を感じるたびにその光景を自画像に残しているムンク。自分の視力が失われた際にその不完全な視覚世界を克明に記録してみたり、姉が亡くなった幼い頃のトラウマを何度も絵画にしたりする執着的な行為に共通している。展示室の説明文では「I don't want to die suddenly or without knowing it. I want to have that last experience too. 私は突然死だったり自分が死ぬことを知らずにこの世を去りたくない。私はその最後の瞬間も経験として持ちたい」とのムンクの言葉が引用される。亡くなる直前の三年間の間に描かれたとされる最晩年の自画像。これまでの作品でも何度も登場する、人間がやっと収まるくらいの窮屈な部屋が背景。病気の姉や悲しむ裸婦のモチーフとともに何度も登場したみすぼらしい木製のベッドは、鉄パイプの簡素なベッドに変わっているものの、代わりに古ぼけた木製の置き時計が登場する。いつも壁に張られていた質素な壁紙のパターンはこの自画像ではベッドの掛け布団の上に場所を移している。その代わりに壁にかけられているのは、無数の絵画。おそらくこれらは自室にかけられたムンクの小さな絵画群なのだろう。カメラを手に入れたムンクが熱心に自分の絵画がいかに壁にかけられているかを記録していた様子が始めの方の展示室で示されていた。人物をフレームからはみ出してしまうほど近くに配置して背後の風景との遠近感を不自然なまでに強調して見せる手法(ムンクがフィルムカメラで好んで撮影した、人物の流れが自分に向かって動いてくる光景が影響しているかもしれないらしい)はこの自画像では使われず、ムンク自身は少し距離を置いて画面の中央あたりに立っている。これまで窮屈な部屋の中でいつもひとは体を押し縮めるようにして描かれてきたが、この自画像では少し余裕を持って描かれている。ムンク自身は死の直前にあるにもかかわらず、すくっと体を伸ばしてどこか誇らしげに、でもひとり寂しくぽつりと立っている。この世を去る最後の瞬間を迎えての彼のいくばくかの満足感、それまでずっと抱き続けてきた不安からの解放を描いているのではないかと思った。





Olafur Eliasson: Little Sun

tate modernではOlafur Eliassonの新作も展示中。こちらは9月に改めて観にきます。

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ショーウィンドウに草間弥生

2012-08-22 23:36:56 | ロンドン・hcla
小さなプロジェクトとアセスメントの仕事が同時並行で続く。アセスメントは、製作したA4で5ページほどのレポートをアソシエイトに添削してもらう。「コミが英語で文章を書くように、僕も日本語で文章が書ければいいんだけど」と言ってもらう。夕方、どちらも一段落。アセスメントは送信。小さなプロジェクトが小休止の間、明日から少人数で新しく始まるコンペのチームに加わることになった。

昼休みに外を歩いていたら、ショーウィンドウに草間弥生が目に入った。今にも動き出しそうなくらい精巧につくられたマネキン。もしかしたら本物なのではないかと近づいてしばらく見つめてしまった。




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夏バテ気味

2012-08-21 22:31:19 | ロンドン・hcla
夜は寝苦しく、朝起きても疲れが取れていない。夏バテ気味。

オリンピックは閉幕したが、街の装いはまだ変わっていない。パラリンピックの開幕を控え、チケットの話題が新聞の片隅をにぎわしている。すでに92%にあたる230万席が売り切れていて、残りの20万席もこれから数日かけて徐々に売り出されていくとのこと。52年の歴史の中で、史上始めてチケットが事前に売り切れるパラリンピックになる見込みとのことである。

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今年もOpen Houseで建築ガイドします

2012-08-20 22:26:42 | ロンドン・hcla
Open House London 2012、アクセスが集中して検索と予約が機能していないらしい。火曜日の復旧を目指しているとのこと。いくつかの建物は事前にメールで登録して抽選で入場者を決めるという方式に変更されたようだ。僕は去年は30 Crown Placeで建築ガイドをしたが、今年も同僚と一緒にそこで建築ガイドをする。

日本時間の今日21日(火)の夕方4:25頃からFM群馬「ビタミンカフェ」内のワールドカフェというコーナーで、先日録音した電話インタビューの様子が数分間放送される予定です。今日は最終回。生活をしていて感じるヨーロッパと日本の違い、今後日本でやりたいことなどについてしゃべっていると思います。FM群馬を視聴可能な方はぜひお聴きください。http://www.fmgunma.com/
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元大家さんと久しぶりに話す

2012-08-19 23:37:55 | ロンドン・hcla
昼過ぎ起床。昨日暑くて明け方まで眠れず、起きても体調が悪い。二時からGoodge StreetのYamchaaでsharisharishariの会。読書会はまつおさんまるやまくんが担当で『Cybernetics』の第8章。そのあとは修論を書いている留学生メンバーの論文を見せてもらったりする。ロンドンでは秋はひとが動く季節。まつおさんも来週いっぱいでロンドンを去るが、これからもJapanese Junctionでの展示に向けて一緒に準備していくことになるのでさよならという感じはしない。夜は奥さんと一緒に元大家さんエビイの家に呼ばれて夕食会に参加。僕が住んでいた部屋に住んでいる現住人の方とその友人さんも交えてBBQを食べる。自分の近況、奥さんの近況などを話す。エビイに説明していると、少し整理されていくのを感じる。前にも書いたけど、大家さんは17歳のときにインドネシアから単身渡英して、裸一貫から今の地位を築いた苦労人だ。今日もまた大家さんからいくつもの力強い格言が生まれる。犬のロリーにも再会。人間年齢だと84歳で目が悪くなってきたそうだが見た目は変わらず子犬みたいだった。


この写真、ロリーの頭の上に、庭においてある小さなロリーの置物がうまいこと乗った感じで撮れてしまった。

友人さんが同じ通りに住んでいるというので一緒に帰る。話しているうちに、大家さんも同じことがわかる。そればかりか、彼の住む家がもうすぐ改修されるので、そのあいだ僕らが出たあとのスタジオに引っ越してくるらしい。大家さんから内覧の問い合わせがないのを不思議に思っていたが、すでに次の入居者が決まっていたということか。

週末に会社でやろうと思っていた仕事をやりそびれてしまった。明日は早く行って来週の仕事が始まる前に終わらせてしまおう。
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とても暑い

2012-08-19 00:48:16 | ロンドン・hcla
昼すぎ起床。昨日の夜からずっと暑い。二時からAAへ。So Far, the Futureギャラリーでの展示の際にシミュレーションモデルをつくっていたメンバーで、Kinetic Tensegrity Roofこと様相の屋根の、Japanese Junction2012-2013での展示用新バージョンの設計に向けたブレスト&シミュレーションを行う。コンポーネントの各構成要素「ひも」「棒」「ばね」の材質の再検討、構成要素とジョイントの再デザイン、バネを増強した際の既存のコンポーネントの変形、など。状況を整理するために意味のあるスタディができた。帰宅途中、話しあったこと以外にもアクチュエーションの方法があるかもしれないと思いついた旨、ふたりから別々に電話で連絡をもらう。夜、もうすぐ読み終わる『Cybernetics』に続く読書会用の本を探す。夜になっても暑い。


ところで、木曜日にtwitterで、

毎年九月に開催されている、普段は入れない建築の二日限りの見学会、オープンハウスロンドン。見学できる750以上の建築の検索が明日から解禁のようだ。人気のある建築の見学申し込みをしようと人が押し寄せるので、今年はサーバーを増強したとのこと。

とtweetしたのだが、結局金曜日に以下のようなお知らせが出ていた。技術的な問題によって、検索の解禁は月曜日に延期になったようだ。

The online search and listings will now go live on MONDAY 20 August at 12NOON. We apologise for the delay and the technical problems experienced, the site will be a fresh launch and bookings have not been affected which will start as new. We hope you enjoy the event



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