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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

ROHライブシネマ『冬物語』を観る

2014-04-30 04:15:03 | 東京・資格学校
午前中から学校へ。法規の復習をしたあと、施工の未履修講義をDVDで受講する。ゴールデンウィークなので自習室が混雑している。

六時に終了し、奥さんと待ち合わせて豊洲へ。ららぽーとのユナイテッド・シネマでロイヤル・バレエのライブシネマ『冬物語』を観る。シーズンのうちいくつかの演目が映画館でも中継される恒例の催し。日本との時差だとさすがに同時中継は無理らしく、イギリスから一日遅れである。中継はダーシー・バッセルが司会し、幕間にはライブシネマ恒例のメイキングや製作陣のインタビューもある。チケットは普通の映画より高いが、座席はバレエファンと思しき人達でだいぶ埋まっている。トラファルガー広場の空撮映像から始まりコヴェント・ガーデンのオペラハウスの建物を舐めるようにして吹き抜けのバーに至る一連のオープニング映像は、つい最近まで過ごした場所がスクリーンの向こうの遠い場所になってしまったような気がして少し寂しくなった。会場が暗転しおなじみのエチケットアナウンスにつづいて指揮者が登場し幕があがる。

『冬物語(原題The Winter's Tale)』は、シェイクスピアの同名戯曲に題をとったクリストファー・ウィールドンの新作全幕バレエ。『不思議の国のアリス』と同じ製作陣が、ほぼ同じダンサーたちを第一キャストとして製作している。シシリアの王が嫉妬に取り憑かれボヘミア王と自らの妻娘に常軌を逸した行動をとったあとに後悔の念にさいなまれる第一幕と、舞台を16年後のボヘミアに移しシシリア王の苦悩を梅雨ほどにも知らず育った次世代の若者が青春を謳歌する陽気な第二幕の、曲と振り付けのコントラストが鮮やか。第二幕の主人公であるボヘミア王子とシシリア王の娘パーディタが駆け落ち先としてシシリアに辿り着き、二人の愛をきっかけにしてシシリア王とボヘミア王が時を経て和解する第三幕の大団円。心象風景や回想など「その場では起こっていないこと」を表現できないバレエゆえの制限を逆手に取り、ウィールドンは戯曲を幾つかの印象的なシーンに抽象化してうまく全三幕の緩急を構成・作劇している。ウィールドンの振り付けメイキングでは、ダンサーたちのアイデアを積極的に取り入れようとする彼の態度が印象的だった。第一幕の嫉妬を表現する長いシーンでは、エドワード・ワトソン自身が持つ表現力や奇妙な動きの発想力を引き出しつつ一緒に振り付けを考えていったそうだ(以前観たバレエ『メタモルフォーシス(カフカの『変身』)』におけるワトソンの鬼気迫る演技に通じるものがあった)。シシリア王の娘パーディタを踊る可憐なサラ・ラム、シシリア王の妻ハーマイオニーを踊るローレン・カスバートソン、シシリア王宮の家長ポーライナを踊るゼナイダ・ヤノウスキーを始めとして、総勢6人のプリンシパルが登場する豪華な舞台。適度に抽象化された物語や舞台装置は、キラキラとした振り付けを引き立て(物語の筋に沿ってはいるのだが、ウィールドンのアブストラクトな小品に通じるような、ひとつひとつ切り出しても作品として成立しそうなクオリティの場面がつづく)、特に第二幕においては物語はほとんど何も進行していないにもかかわらず、祝祭的な群舞とソロの連続で舞台はずっと賑やいでいた。

ただ、シェイクスピアの原作を読んでいないので断言できないが、登場人物の造形は一部原作と異なるもしくは過度に省略されている部分があったように思える。世継ぎに関する神託のシーンがカットされていたり、ボヘミアとシシリアをまたにかける物語で重要な位置を占めるはずのカミローが物語に絡んでこなかったり(一ダンサーとしては舞台上に登場しているのだが、序盤でボヘミア王がシシリアからボヘミアに逃げるのを助けたり終盤でボヘミア王子とパーディタをシシリアに導いたりといったシーンはない)、なぜボヘミア王子とパーディタの純愛が大団円の引き金となりえたのかを説明するエピソードが欠損していた。そのため第三幕の大団円にいたるストーリー展開は少々唐突に感じたのだが、バレエへの翻案ゆえいたしかたないのかもしれない。観劇直後に違和感が残ったシーンが、帰ってから調べてみるとむしろ原作に準拠しているらしいことがわかったりもしたので、原作との相違については知識不足でなんとも言えないのだが。

ところでメイキングの場面、スティーブン・マックレーは鳥居の絵にデカデカと「宮島」と書かれたTシャツを練習着として着用していた。おそらく来日した際に宮島を訪ねて購入したのだと思われる。「宮島」と大きく画面に映し出された瞬間、座席のそこかしこで驚きと親しみをこめたクスクス笑いとヒソヒソ声が生じていて、このシンクロ感は日本の映画館で見ているからこそだなと思ったりした。

追記 140430
マックレーのツイッターより。今年の3月に来日してたんですね。そのときに宮島も訪れたようである。
https://twitter.com/_stevenmcrae/status/441939629592178688



帰宅後、法規の問題集を解いたあと、明日の講義の宿題にとりかかる。
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2014-04-27 23:29:21 | 東京・資格学校
昼前起床。環境設備の復習をしてから電車に揺られ資格学校へ。初めて訪れる街。環境設備の復習テストを受けたあと、法規の講義を受ける。声がよく通る先生。終了後九時半に学校が閉まるまで復習したあと、帰宅。
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瀬佐味亭

2014-04-27 23:24:43 | 東京・資格学校
昼前起床。弟の結婚式のためにスーツを新調しようと百貨店へ。店員さんに相談しつつ、いろいろ試して奥さんに見てもらう。輸入生地と国産生地の色合いと手触りの違い、ダブルとシングル、一つボタンと二つボタン、イギリス式とイタリア式、の違いを理解することができた。今までスーツを着る機会は少なかったので意識したことがなかったが、着心地も違うし見た目も結構違う。どうせならロンドンのサビルロウで仕立ててからくればよかったという意見もあろうが、イギリスと日本では正装準正装の基準も違うらしいし、どうせサビルロウで仕立てるならそれは礼服ではなかっただろうから、結局礼服は日本で調達していたと思われる。店を移動して弟夫婦への結婚祝いを購入&発送したあと、書店に移動し建築コーナーでしばらく立ち読み。遅い昼飯を食べたあと、手土産を買って本郷へ。後輩の青木くんが大学の同期斎藤くんと設立した一級建築士事務所DOGのオープニングパーティーに顔を出す。青木くんは僕の大学の後輩で、奥さんの会社の後輩でもある。すでに動いているプロジェクトが複数あり、本棚にはファイル、大机には模型。個性の異なる二人が得意分野を持ち寄って補完しようと始めたようである。二人それぞれの背景にちなんだ友人が入れ替わり現れて賑やかな会であった。僕らは8時前にお暇して、奥さんと本郷通りへ。大学時代によく来た瀬佐味亭で夕食を食べてから帰宅。明日の法規の講義の予習をしてから夜半過ぎに就寝。
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映画『Exhibition』(Joanna Hogg監督)

2014-04-26 02:06:52 | 東京・資格学校
昼間はポートフォリオ制作。夕方から法規の勉強。夜までかけて法令集にアンダーラインを引く作業が終わる。これでひととおり目を通したことになるのであるが、ここからどれだけこの本を自分の外部記憶として使いこなせるか。


今日からイギリスで公開となる映画『Exhibition』が気になりいろいろ記事を読んでしまった。日本でも公開されるのかわからないが観たい。各地の映画祭では去年夏に公開されていて、すでにレビューも出ている。以下はそうしたレビューや監督へのインタビューを訳しつつ編集したもの。僕はまだ実際に映画を観たわけではないので理解に若干の誤りがあるかもしれない。

Guardian Article
Guardian Interview
Guardian Review
Cinema Scope Interview

家庭内の奇妙な真実を描いてきたというジョアンナ・ホッグJoanna Hogg監督の三作目である本作は、西ロンドンのモダニスト住宅を舞台に『London Project』の仮題で構想が進められてきたそうだ。

監督のHogg自身には、自己と生活空間が密接につながっていて引っ越しが恐ろしかった、という実体験があり、またObjectum-Sexuality(建物と性的なつながりを持ちたいと願う症候群)への興味もあったという。ちなみにHogg自身のパートナーは元建築家で彫刻家のNick Turveyという人らしい。

アーティスト夫妻が20年住んだ家を売る顛末を描いた、家族とその家の物語らしい。大きなガラス壁面や螺旋階段が印象的なその住宅はロンドン市内に実在する。シェフィールド大学キャンパスやロンドン市内の高層オフィスビルなどで知られるGMW Architectsの設立者のひとりである建築家James Melvinの1969年に建てられた自邸。子どもたちが成長したのちに妻と二人で暮らすためにつくられた住宅らしい。James Melvinによる数少ない個人住宅作品のひとつがこの自邸であるとか。監督と脚本を務めるHoggはMelvinと旧知であり、幼い頃からこの鉄とガラスの家をよく訪れていた。監督三作目で人と空間の物語を描くにあたり、Hoggはもう一度この家を訪れた。モノトーンのオフィス的だった内装は Sauerbruch Hutton Architectsによる改装によって舞台のように華やいでいたが、当時と変わらない大きな窓ガラスに触れたとき、外部への眺望のために設けられたこのガラスが、実際のところその反射によって室内も同時に映し出していること(庭に浮かぶダイニングテーブル、のように)に気づき、その二重性や亡霊のような存在感からこの映画のプロットやシーンのアイデアが生まれたのだという。住宅を巡ってダンスを振りつけていくように物語は生まれていった。

物語のほとんどがこの住宅の室内で進行する二人劇であるが、主演の二人は俳優ではない。夫「H」を演じるLiam GillickはYBAの一人でTurner賞にもノミネートされた現代アーティストであり、妻「D」を演じるのは女性パンクバンドの元ギタリストViv Albertineである。劇中にはBGMは無く、椅子のきしむ音などの生活音が注意深く調節されて、リアルでありながら場面に合った効果を生み出しているのだという。

この住宅を撮影に使える時間は6週間と決まっていた。二人の俳優は、撮影期間中実際にこの住宅の中で生活していたらしい。監督は前の晩に書いたプロットを持って毎朝この住宅を訪れて撮影を始めたので、二人にはセリフを覚える時間はなかったのだという(ただし監督によれば、はっきりとしたプロットはすでに書かれていて、ただ二人にはそれを見せていなかったということのようである)。二人以外の登場人物は、二人が映画の中同様に実際に生活するこの住宅を、文字通り訪れる格好になった。

自信あふれる夫は妻が自分に彼女の作品のアイデアを共有してくれないことに不満を抱き、ナイーブな妻は自分のアイデアを夫に話したら制作を始める前に取りやめざるを得なくなるほど否定されてしまうのではないかと恐れている。そして慎重に衝突を避ける二人のコミュニケーションはしばしばインターホン越しに行われる。20年をともに過ごした住宅を去るとき、何がこの二人をつなぎとめてくれるのか。

妻は、展示会出展のオファーを受けるが、同じクリエーターである夫の競争相手になることで二人の間のバランスが崩れることを恐れ、その大ニュースを夫に言い出せずにいる。 鑑賞者はアーティストである妻が何を制作しているのか最後までわからない。監督は彼女をパフォーマンスアーティストと設定することで、生活することと制作することの境界を曖昧にしたのだという。作品の制作風景はこの住宅と彼女の体の一体化として断片的に提示され、それは大きなガラス面を通してなかば常に展示されていたのだと。
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2014-04-25 01:38:53 | 東京・資格学校
出社する奥さんと一緒に起床。そのまま家で法規の法令集を引く練習。昼過ぎからは構造の復習。午後、銀座へ。ロンドンにもあったDover Street Marketに入ってみる。歌舞伎座前のぐんまちゃん家こと群馬県のアンテナショップへ寄ったあと、所要のため来京していた母と待ち合わせ夜は三菱一号館のレストランで夕食。祖母の一周忌や弟の結婚式の話など。
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目標点

2014-04-24 00:51:38 | 東京・資格学校
昼前に学校へ。先週の法規の講義を復習しながら授業開始を待つ。今日は施工の4回目。僕は初受講だがカリキュラム上は今日が最終回。内外装の施工に関する内容だったので、つい数ヶ月前まで通っていたロンドンの現場を思い出した。図解や背景説明が不足しているテキストに対して、数字を覚えるためにもまずは施工の手順を理解しよう、と実際の実施設計/現場監理のケーススタディを交えつつ教えてくれる良い先生だった。自習用のDVDも出演はこの先生であると聞いて安心する。参加できなかった3回分のDVDを見るのが楽しみ。最終回だったので、試験への心構えや残り14週間の勉強法を個別にコーチングする時間を設けてくれた。僕が先週から受講を始めたことを伝えると、どういう勝算で合格するつもりですか?5月の模試での目標点は?との問い。出題範囲をすべてこなすことができれば合格できるだろうが、一度目の模試から合格点を取れるほど簡単な試験ではないと釘を刺される。試験日までに予定されている模試それぞれの目標とすべき点を示してくれた。受講生が3月に受けた模試の問題をもらって帰宅。
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難波先生に帰国挨拶

2014-04-23 02:17:53 | 東京・資格学校
朝飯を食べて、11時に資格学校へ。今日も昨日に引き続き教室は建設関係の講習会で埋まっているので、DVDブースで自習。僕の他にも数名の学生。構造力学の演習問題を解いたあと、施工の予習。明日の講義範囲がテキスト100ページ分なので、まずは定められた予習用穴埋めを解くことに集中。副読本として木造軸組工法の実演DVDを見たりする。夕方まで。

一度家に帰り荷物を入れ替えたあと、七時に界工作舎へ。難波先生に帰国の挨拶。予定が合わず一人で来てしまったのだが、つつみさんも連れてくればよかったのに、と言っていただく。ギリシャおみやげのウゾとイギリスのお茶を渡し近況報告のあと、栃内さん飯塚さんも加わり夕食をご一緒させていただく。亡くなられた鈴木先生との日々の話や、先日業績賞を取られた「箱の家」の始まりの話、現代の建築業界を巡る状況の話を聞く。偶然の巡り合わせを学びの機会とせよ、自分を客観視して突破口を見つけよ、と言外に叱咤されているような気がした。

楽しく夕食を頂いたあと、もう一度事務所に戻らせていただき、ロンドンで担当したKingsgate Houseの報告をさせていただく。先日ホールデンが送ってきてくれた竣工直前の写真と、PEFCの報道用資料を使い概略を説明する。ロンドン中心部の歴史的なエリアには稀有な大規模新築で、低所得者向けの社会住宅という機能を持つ。ファサードを構成するものとして、発電する日除け兼プライバシールーバーを考案した。ロンドンでは建物が使用するエネルギーの20%分を再生可能な方法により敷地内で生み出すこととの決まりがある。それを初めから表現に組み込んでコンセプトデザインは始まり、結晶化の過程で表面にランダムな模様が生まれるマルチクリスタラインタイプのPVセルを強化ガラスで一定間隔に挟み込んだ太陽光パネルを開発した。一つ一つが少しずつ違う156x156mmセルの膨大な数の集合が、ファサードに生き物のような表情をつくる。

また、CLT(直交集成板)を使った7階建ての木造であることも特徴である。軸組ではない木造を共通点として、先生が取り組まれている縦ログ構造を使った復興住宅のお話とも関連させてお話させていただくことができた。内外装に杉が見えてくる縦ログ構造とは違い、Kingsgate Houseでは防火の理由からCLTを仕上げとして露出させていない。大陸側からイギリスへ導入されつつある過渡期の技術であるCLTには、設計当時、イギリスの基準で各種性能を実証する実験データが無かったからである。実際にはCLT(5層)自体に十分な耐火性能があるにも関わらず、計算上は木造軸組として扱わざるをえなかった。コンクリート壁式構造の軽量なオルタナティブであり(既存の基礎と一階床スラブを再利用し工期短縮をするための要件であった)、組み上がった躯体がそれ自体で高気密であるのは利点なのだが、組み上がったばかりのCLT躯体のマッシブな木の量感は、完成形からは想像できないだろう。大和日英基金のレクチャーの中でホールデンは内外装に木肌を露出したCLT版micro compact homeのイメージを使ってくれた。僕がホールデンにつくった模型をもとに、サブコンが可能性の一つとして描いてくれたようだ。

別れ際に先生から『家の理』をいただき、10時前にお暇する。

帰宅の地下鉄が奥さんと一本違いであることに途中で気づき、最寄り駅で後続を待って一緒に帰る。何も報告できることがないので気が引けていたのだが、今日難波先生にお会いできてよかった。帰国から二週間はあっという間に過ぎた。地に足をつけて動き出そう。
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美環さんに会う/弟夫婦に会う

2014-04-20 23:53:03 | 東京・資格学校
奥さんと家を出てお昼に外苑前でインテリアデザイナーの美環さんと待ちあわせ。三人で昼食。帰国したSHARIメンバーの話や、美環さんの今のお仕事と内覧会の話、僕らの近況などをわいわいと。その後一度家に戻り、夜は入籍したばかりの弟夫婦と夕食。頼もしくなった弟が場を用意してくれて、素敵な奥さんと迎えてくれた。話題は尽きず楽しいひととき。披露宴楽しみである。
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土曜日

2014-04-20 02:36:14 | 東京・資格学校
昼前に起きて資格学校へ。伝えられていた講義開始時刻が間違っていたようで、半ば以上が過ぎていたため授業に参加できず。 鉄骨造のディテールと構造計画に関するパートなので楽しみにしていたのだが、 ブースでDVD1.5倍速再生の圧縮講義に切り替える。終了後、講義内容分の演習問題を解きつつ地下鉄で帰宅。夕食のあと前回講義分の復習テスト。構造も前半の未履修分を除いて見通しがたってきたな。夜は弟が携わった本を近所の書店で購入し奥さんと読む。弟がこの道に進む前に言っていたことを思い出し、思い過ごし気味に行間を読んでしまったりしつつ楽しむ。
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澤谷くんと安藤先生に会う

2014-04-19 00:34:03 | 東京・資格学校
朝奥さんと一緒に家を出て大学へ。証明書類が足りなくなったので追加で申請。多めにもらっておく。そのあと新宿に移動し構造の講義の予習。

一時帰国中の澤谷くんと12時に待ちあわせ。先日ベルリンで会ったばかりなのだが、彼の一時帰国中の予定や帰国後の僕の生活などを話すと話題は尽きない。彼はこれから数日かけて、来日した会社の同僚やロンドンの友人を案内して関西地方を回るらしい。初来日の異国人たちを引き連れて彼自身は休まらないと思うが、友人思いの彼らしい休暇の過ごし方である。

1時に千葉大の安藤先生と待ちあわせ。三人で昼食をご一緒させていただく。 僕は大学時代直接ご指導はいただかなかったが、AUSMIP留学を通して大変お世話になった。先日の大和日英基金セミナーで講演いただいたことも改めてお礼。今日は澤谷くんのベルリン報告の会に誘われて僕も帰国挨拶をさせてもらったのだが、僕の博士課程(仮)や群馬での設計活動についてもいろいろと示唆をいただく。構法技術/地方都市/歴史とこれから。食後のコーヒーまでご一緒させて頂いてからお別れし、澤谷くんと二人でしばし反芻。

5時に別れて僕は資格学校へ。未履修の構造の講義をDVDで受講。奥さんの勧めに従い1.5倍速で再生したがそれでも十分聞き取れたので時間短縮できた。日本で働いた事が無い分、 イギリスとは勝手が違うのだろうという前提があるので、どんなことも貪欲にイチから覚えようと思えるモチベーションがある。それでも時々イギリスではどうだったかを思い出すことがあって、共通点や違いに気づくのは楽しい。イギリスで実務上必要な知識は一通り身に着けたと思うが、いまほど体系的網羅的に意識して学びはしなかったことが悔やまれる。 計画構造設備施工が共通で網羅的な知識が求められる日本の建築士資格は、イギリスのRIBA Part IIIともエンジニア教育とも 違うはずなのだが、厳密な比較ができない。

奥さんの退社に合わせて僕も帰宅。金曜日の夜は更けゆく。
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