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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

帰国準備

2014-02-28 03:16:19 | ロンドン・帰国準備
いま日本へ送る荷物を梱包している。段ボール箱にして17箱。7年住んだにしては少ないのかなあと思ったり。家具などは一切所有しなかったので。衣服もほとんどがちょうど擦り切れようかというところ。日本に持ち帰るのはほとんどが本と印刷物、ノート。ロンドンで勉強したこと、考えたことの記録。持ち帰ったところで段ボール箱をすぐに開封する理由もなさそうなものばかり。とはいえ明日の朝クロネコが受け取りに来るので、それまでに梱包を終えないと…。日本でこの荷物を受け取るのは帰国してから一ヶ月半後なのだが、そのとき自分は何をして何を考えているんだろう?

今日からカテゴリーが新しくなります。「ロンドン・帰国準備」。
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パッキング

2014-02-28 00:00:00 | ロンドン・帰国準備
昨晩コンペTの作業終了後に夜半前から始めたパッキングは、朝10時過ぎにひとおおり終了。7年間の荷物が段ボール箱15箱に収まる。いつも小さい部屋で仮暮らしを意識して生活してきたため、この滞在期間にしては持ち物は少ないと思う。ヤマトの荷物引取りは昼過ぎになるとの連絡をもらい、2時間ほど仮眠する。2時過ぎに荷物が引き取られていき、部屋がすっきりする。すぐにエムロードとSkype。先日来の概算結果を元にしたデザインのアップデートと、今後の作業方針を相談する。すぐにSHARIチームにも共有。夕方にかけて図面のアップデートを続け、共有。夜はFacebook上で情報共有しつつ3人で作業。明け方データをdropboxで共有し、三々五々みな就寝。
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退職の挨拶メール

2014-02-19 03:29:09 | ロンドン・hcla
信じられないことだがここで働くのも残り数日。来週の月曜日から自分はここにいない。その日は淡々と近づく。昨年末から断続的に続く豪雨と暴風の影響で竣工までを見届けることはかなわなくなったが、出すべき情報はすべて出したのでここからは僕にしかできることはあまりないとも言える。引き継ぎのためにファイルを整理しながら、一緒に仕事をしたひとのことを思い出したりする。今日は担当中のプロジェクト関係のひとに退職の挨拶メールをした。最初は定型文を参考にドライに要件だけ書くつもりだったが、退職経験のある同僚に絶対書いたほうがいいと言われ、個人的な事情も少しだけ書き添えた。退職は一年前から決めていたこと、プロジェクトの完了のために帰国時期を伸ばしたこと、3月末に両親が渡英するのでプロジェクトを案内したいこと、これから日本で何をするか。
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送別と逝去

2014-02-09 23:06:55 | ロンドン・hcla
残されたロンドンでの僅かな日々は日常の些細なことにさえ否が応でも特別な意味を与えてくれるので心はいつもざわついているが、噛み締めつつ、矢のように過ぎる日々を過ごしている。そんな日々の中で、先週はとりわけ大きな出来事があった。



土曜日はロンドン市内のパブで僕の送別会が開かれた。自分がロンドンを本当に去るんだという寂しい実感が湧いてくるとともに、ロンドンで素敵な方たちとたくさん出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいになる。集まってくれた方々と初めてお会いしたときのことはよく覚えていて、そこからこんなに長いあいだ一緒にいろいろ経験させてもらえることになるとは僕は幸せであった。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。このような会を企画してくださった新谷さん夫妻、集まってくださったみなさんに改めて感謝。記念の本を頂いたり、マグカップをいただいたり、チョコレートをいただいたり。僕の名前が印字された特注であろうメッセージカードの寄せ書きは家に帰ってからゆっくり読み返して、「おい!帰るな!」なんてメッセージもあったりして、改めていろいろな思いがこみ上げた。SHARISHARISHARIのメンバーからは記念品にモンブランのペンをいただいた。YOSUKE KOMIYAMAの銘入り。ずっしりと重みがあって、導かれるようにすらすらと線が引ける。大切に、大切に、使います。

木曜日昼前、鈴木研究室卒業生に鈴木博之先生の逝去を伝えるメールが送られてきた。奥さんからもほぼ同時に同様のメールが届いていた。突然に思える信じがたい報せにまずは力が抜けて、会社の席を立ちとりあえず外へ。大学院時代のこと、卒業してからのこと、先生と交わした言葉やいろいろなことを思い出して、僕なんかが泣いてもしょうがないんだけど涙が止まらない。偉大な方であるのはもちろんのこと、卒業生のためには時間を割いて話を聞いてくださる限りなく身近な恩師だった。会社に戻り、ホールデンにも逝去のことを伝える。鈴木先生は2009年10月に渡英された際にHCLAに立ち寄ってくださっていた。ホールデンと鈴木先生はドイツと日本での僕の恩師であり、二人は半年違いのほぼ同年齢ということもあって話も盛り上がり、僕は緊張しながらもとてもうれしい瞬間だったのを覚えている。ホールデンは言葉に詰まったあと鈴木先生との思い出を話してくれて、僕がそのような恩師に巡り会え導かれていたことが自分もうれしいと言ってくれて、最後に「I will be thinking about him.(彼のことを考えながら冥福を祈るよ)」と僕の肩を抱いてくれた。
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