ロンドンアイ。32のカプセルはロンドン市内の行政区の数を表現している。ひとつき前くらいの土曜日、ふと見上げたら、そのうちのひとつが空っぽになっていた。
依然としてホリデーのシーズンは続いていて、実施の物件でも各部署の担当者にたびたび穴が開く。責任者が揃う日を見つけてミーティングを入れていく。今日は未決だった事項にひとつ大きな進展があって、すこしホッとした。
1:1でモノを見るようになって、どうしてこうも隙間だらけになってしまうのかとふと思う。ディレクターは言った「隙間は正しく書きなさい。じゃないと実物を見てガッカリすることになる」。油断すると、なにもかも隙間だらけになる。乾いた隙間は良性の隙間だが、詰めて埋めなければいけない隙間は見た目を害するし耐久性を損なう。異なる材質が集中するような角はたちまち隙間だらけになる。ここ最近検討しているディテールは、つまりは、きれいな隙間をつくることへの腐心なのかなと。