少し前のことですが、10年以上ご無沙汰であったマルムシに出会いました。
多くの人がそうするように、背中に触って彼が丸くなるさまを観察させてもらいました。マルムシが防御態勢を解き、元に戻ろうとするとき、仰向けになったままになって、その状態からうつ伏せに戻るのに恐ろしく時間が掛かるんですねぇ。
地面はコンクリートだったのですが、起きあがれずに脚をぞわぞわさせて、右へパタン左へパタン。それでもダメでまた右へパタン左へパタン。でも起きあがる気配は全くなし。一分もすれば明らかに脚のぞわぞわが弱くなり、彼の疲労を感じずにはいられませんでした。そしてついに仰向けのまま休憩。
ふたたび挑戦を始めたものの、やはり起きられず。今度は一旦丸まって勢いをつけてぞわぞわしたけど、結果は同じ。
あまりにも気の毒で、起こしてあげました。
今のはたまたま運が悪かっただけであろうと、再度いたずらすると、やはりぞわぞわのままで起きあがることができませんでした。
防御に対してはそれなりの進化を遂げたように思うのですが、そこから元の状態に戻れないというのは・・・ 基本性能があまりにも低く、今まで淘汰されずに残っているのが不思議に感じました。自然界にはないコンクリートというわりと平面なところでの実験ではありましたが。
個体差があるのかもしれないので、今度また出会うことがあれば試してみよう。
まるむしくん、ごめんね