のんびりパドラーのブログ

あまりカヌーとは関係ないことがほとんどですが・・・

カエルの楽園 百田尚樹

2016-11-24 | 小説
 百田尚樹著『カエルの楽園』を読みました。

 安住の地を求めて旅に出たアマガエルが辿り着いた楽園であるツチガエルの国での出来事を通して、憲法9条や非核三原則・集団的自衛権等を考えさせられます。
 口調は、○○は□□しました、といった感じで、大人向けの絵本のような雰囲気がありました。

 4時間ほどで読了。私のように平和憲法の改憲が必要だと感じている人には面白い本だと思います。護憲派の方にも、こんな考え方もあるんだ、という参考までに、ぜひ読んで貰いたいです。

『日本崩壊(御堂地章)』

2016-08-17 | 小説
 2001年初版の
 『日本崩壊』を読みました。
 いろいろ知ってることを詰め込みすぎた、非常に読みづらい本でした。そこまで詳しいサイドストーリー必要かぁ? 回想シーン長すぎるやろ? とか。結構な分厚さと必殺二段組みを採用した訂装に、まともに読むことを断念し、終盤はカギ括弧の中だけを拾い読みするだけになってしまいました (^_^;)

 でも興味深いデータも示されていました。
 公共工事費の対外比較です。2002年、米・カ・英・仏・独・イの公共工事費の合計は2857億ドルに対し、日本は一国で4020億ドルにのぼるそうです。
 これに国土面積を加味してみます。一万平方マイルあたりの公共工事費は、6カ国平均で3.5億ドル。日本は268億ドル。六カ国平均の80倍近い費用を支払っているようです。
 地価が高いとか、為替レートの話もあったりするでしょうけど、さすがに80倍はおかしいと感じました。

 筆者によれば、日本の財政収支を歪めたのはこの桁違いの公共工事費を最大の原因としていました。

 建設業界に従事する人が多く、票に繋がるために、同業界を保護するためにも公共工事を減らせないという悪循環があるのでしょうね。
 やっぱり選挙は大事ですよ。老若男女問わず皆が投票所に足を運ぶようになれば、特定の業種だけに肩入れすることもなくなるのでしょうね。

 なんとかならんのかなー。

神戸電鉄殺人事件

2016-05-27 | 小説
 西村京太郎著の『神戸電鉄殺人事件』。
 神戸電鉄沿線に住んでるので、久々に西村作品を読んでみたのですが、エンディングがひどい・・・ あと30ページほどかけて、ちゃんと終わらせないとダメでしょ。
 とはいえ、誰がなにをやって、この人はこれをやった人、みたいな説明が自然に埋め込まれており、あまり考えずにミステリーを読む私のような読者には、すごく読みやすかったです。
 5年ほど前に読んだ作品はやたら句点が多くて、読んでてリズムを乱されたものですが、今回はそれはなくなってました。著者の気分とかマイブームみたいなものだったのかなぁ。
 学生だった30年ほど前、国語の先生から西村氏の『四つの終止符』がおすすめ本として紹介されたことがありました。聾唖を扱った社会派ミステリーです。これ以外にも当時は『ミステリー列車が消えた』とか海洋ミステリーなんかの素晴らしいものが少なくなかったのですが、最近はサクサクは読めるけどクオリティに欠けるイメージですね。

天空の蜂を観てきた

2015-09-17 | 小説
 映画『天空の蜂』を封切り日に観てきました。
 東野圭吾原作の、5回以上繰り返し読んでいる、私が一番好きな小説が原作です。
 原発の是非を考えさせられる、20年ほど前に書かれた作品ですが、福島原発の事故を経て、原作のエンディングのあとにエピローグが付加されていました。原作と異なるのは15%くらいのイメージで、序盤から端折ってるな~って感じました。
 2時間半あるけど冗長さはなく、ずっとハラハラし通しで楽しめました。ヨメは、難しくて理解できないかと思ったけど、そんなこともなくて、面白かったと申しておりました。
 バンバン番宣してるのに、上映館が少ないのがネック。
 18時上映開始の400人収容のところで100人程度しか入っていなかったのが意外でした。混んでないから観に行った方がいいよ

民王のテレビドラマ化

2015-06-29 | 小説
 7/24スタートで民王が始まります。原作は池井戸潤。
 池井戸作品には珍しく経済とか経理が絡まないもので、舞台は政治の世界。胸をすくストーリーになるはず。
 時事問題も入れてくるでしょうけど、尖閣諸島・竹島等の領土問題解決の為の方向性を示してくれることを期待したいところです。