のんびりパドラーのブログ

あまりカヌーとは関係ないことがほとんどですが・・・

『ダムは本当に不要なのか』-3

2011-01-27 | その他
『ダムは本当に不要なのか(ナノオプトニクス・エナジー出版局)』というのを読みました。
それに記述してあったことをいくつか紹介します。その三回目。

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伊東大川にダムが造られる前後での鳥類の生態系の調査結果。17科50種であったのが29科87種に増えた。ダム湖誕生により豊かな鳥獣の生息地が形成され、鳥獣保護区にも指定された。短期的・局所的な環境変化をみて、ダムは環境破壊であるというレッテルを貼られている現実は悲しい。鳥類はそうかもしれないけど、昆虫やほ乳類・植物なんかにとっては生息域を限定されていることに違いはなく、この論理は成り立たないのでは?

ダム建設前後の水産資源について。北海道内の鮭・鱒は孵化場や養殖施設の効果により漁獲量が大きく伸びている。本州以南の鮎についても、鮎種苗生産の増加により漁獲量の伸びはすさまじい。
ダム建設により、もともとの自然生態としての場は改変されて同じではないが、ダムでは魚道などは設置しなかったにもかかわらず、代替の孵化施設や種苗放流などの創意工夫により、水産資源としての漁獲量は激増したのである。「だから環境破壊ではない」と続くと"ちょっと待ちたまえ"となるけど、漁獲量の客観的な増減の話なので、とくにコメントできない。

2002年当時、吾妻川はダムにより堰き止められて水は殆ど流れず、濁った緑色をしていた。強酸性の死の川であった。水質改善のための中和工場が完成し、60t/日のミルク状の石灰を流して中和することが可能になった。品木ダムはのこ中和生成物を貯める日本唯一のダムで、人類や生物に優しい川に蘇らせたもともとあったダムがこの川を死の川に変えてしまったんじゃないのか?その尻ぬぐいにまたダムを造ったんじゃないのか? 原文の意味が分かりづらく、当方の解釈が間違っている可能性もある。


『ダムは本当に不要なのか』-2

2011-01-22 | その他
『ダムは本当に不要なのか(ナノオプトニクス・エナジー出版局)』というのを読みました。
それに記述してあったことをいくつか紹介します。その二回目。

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大きく変動する河川流量のなかで、取水可能な量を水利権というが、水利権量としては水余りであるものの、毎年のように渇水がやってきて取水したい量を取れない水不足となる。

異常渇水となれば水備蓄量がものを言う。人口1人あたりの備蓄量は、サンフランシスコ527立米・ソウル3000立米・ニューヨーク287立米・ボストン717立米・台北118立米に対し、日本の首都圏は30立米しかない。八ツ場ダムは必要。


雪景色

2011-01-17 | その他
今朝は寒かったですね。
玄関前に広がる雪景色です。小高い丘の中腹のようなところにある物件で、画角20度くらいがひらけています。雪に染まったらさぞや清々しい景色になるだろうと思っていて、今期一番の降雪量になったので写真を撮ってみました。

『ダムは本当に不要なのか』-1

2011-01-16 | その他
『ダムは本当に不要なのか(ナノオプトニクス・エナジー出版局)』というのを読みました。ダム肯定派の書籍は初めて読みます。
それに記述してあったことをいくつか紹介します。その一回目。
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長良川147.0kmのうち、人工化された水際線(堤防の意味だと思う)は124.3kmあり、その人工化率は84.6%で一級河川のうち2位の高さ。

利根川の想定最大流量は、大きな洪水を経験するたびに引き上げられてきた。毎秒3750立米(1900年)→5570立米(1911年)→10000立米(1939年)→17000立米(1949年)と推移し、現在では22000立米とされており、うち6000は上流のダム群で受け止め、河道で16000を分担。

一級河川・二級河川をあわせて2816水系20917河川があり、その延長は123,231kmにおよぶ。これに切れない堤防を張り巡らせるのは予算的にもムリ。

新潟県中越地震において、旧山古志村での土砂崩れにより芋川が堰き止められて天然ダムが造られたが、このような河道閉塞は頻繁に起きている。1847年の善光寺地震で犀川を堰き止めた2000万立米以上の崩落土砂による天然ダムは、上流40kmまで湛水し、19日後の決壊では20mの段波(津波のように先端に段差を有する洪水)が下流の飯山市等に被害をもたらした。また、1858年には常願寺川(私が漕いだところよりも15kmほど上流)に高さ100m以上の天然ダムができ、決壊により富山平野が被害を受けた。1891年には根尾川、1895年坂内川、1984年伝上川の例もあり、これらは地震が原因。
 豪雨に起因するものとして、1889年の十津川災害(大規模崩落が1146カ所・天然ダムが53カ所)ほか、4つの事例。

あけおめ

2011-01-09 | その他
 かなり遅くなってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。
 数ヶ月留守になっていた当方のハイツのお二階さんが転居されてきました。上階の音が一切しない快適な暮らしはこれで終わり。30歳くらいの男性の1人暮らしっぽいです。
 30過ぎのちょっと憂いを秘めた訳あり女性、みたいなのを待ち望んでいたのですが、やっぱり叶いませんでした。初詣行かなかったからかなぁ