鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

国慶追い入れ鑿

2018-06-08 06:45:51 | 大工道具
国慶の組鑿の交換がありました。




新潟の鑿ですので三条の柄屋さんがされた物の様ですね。

ストレートの柄から少し胴張りの柄に交換します。

指定では1寸の追入れ鑿で22~23mmの太さです。

バランスを考え、この感じで削ってみました。






穴を開けて仕込みます。

このタイプの中尾は穴開けが少し変わります。






付け根がしっかりしていたのでかなり固かったです。


ツライチ型だと口金と木との段差を付けませんが、今回は握りやすさを重視して少し段を付けて面を取ってみました。






なるほど握りやすい感じになってましたが如何でしょう。

喜んで頂けますかね~?

古鑿 39

2018-06-05 06:43:00 | 大工道具
覚えのある鑿が入ってきました。

もう何年前の事でしょう?と言うくらい。


卸さんの刻印でご自身が口金の所に銘切りされてました。

昔は卸さんが銘切りされる事が多かったです。


その卸さんがお辞めになってのが5年位前です。

出荷されてた頃の物なんで・・・。










口金をそのまま使うとの事ですが、口金がどうしても抜けません。

色々やってようやく抜けました。ちょっと傷が付いてしまいましたが。


綺麗に付いて良かったです。










別注

2018-06-02 06:41:00 | 大工道具
規格外の軸や穂の長い鑿や短い鑿をちょくちょく見ます。

鍛冶屋さんも凄くややこしかったと。でも、満足できる物が出来たとお聞きしました。



「あんたの仕事を非常に気に入ってる方の注文や!」って鑿鍛冶さんが持って来られました。

非常に有難く喜ばしい事です。



今回のは穂・軸・柄の太さや長さの違う物が数種類あります。

混ざってしまったら訳が判らなくなります。

5寸5分は23mm・21mmがあるんです。



テープを張って長さ・太さを書いておきました。













大きい所はすごく重たいです。

ちょっとでも緩かったら抜けそうです。ので、しっかり固く仕込みました。










口金の方が指定の太さよりはるかに大きいってのもありました。きっちりした数字にはなっておりませんが、限りなく近い数字にもって行きました。

鍛冶屋さんにも「ええもんが出来た!!」満足して頂けたので、ひと安心です。


でも、存在感ありますね~。



「重さで切る」と言われたましたが、かさも高いです