鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

突き鑿のリスク

2016-01-29 12:22:55 | 大工道具
鑿柄に輪が付いていますのは柄が割れるのを防ぐ為の物です。
ですから使われる時に輪を叩かない様を下げられます。


突き鑿には輪がありません。
口金を入れるの際割れるというリスクがあります。


輪もそうですが、口金がゆるいとくるくる回ってしまいます。
こうなると当然効かないですよね~。


どちらもゆるめにすると非常に作業が楽なんですよね、実は。


でも、うちは固めでします。狂わないぬ様に。
硬めで行っても気が痩せて少し緩くなるんです。



口金(ハカマ)硬くいきき過ぎ割れました。
平待ちで木の面を口金いっぱいまで持ってきてたのでよけですけど・・・。


冬場は割れやすいかも?・・・です。

氷鑿の柄でも割れた事あります。









長ければ割れにくいんですが、これも1本割れました。







黒檀・紫檀は要注意です。細工しますけど・・・。


柄の交換修理で、輪が抜けてて柄が割れた物がちょくちょく入ってきます。

原因は同じ事ですね。