鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

鍛冶でっせ!を終えて

2019-05-27 07:00:47 | 大工道具
無事、鍛冶でっせ!が終わりました。

反省会にも行ってきました。

そこでお聞きした事は「今までの鍛冶でっせ!で過去最高の来場者であった」と。



26日の神戸新聞の朝刊にも記事か載ってました。





次代を担う子供たちが、三木金物を使って体験する。

物作りの楽しさと実用性という観点からでも意味があったのかと。

小学生の低学年の子に好評で、中にはすごく拘る子もいてました。



2年目ですが、初日開場時点で10人位の方が並ばれました。

はっきり言って予想外で慌てました。

市の広報の方もうちのブースの光景の写真を撮っておられました。




2日目、助っ人に弟を呼び何とか乗り切る事ができました。

早く綺麗に出来る様に部材作りの工夫もしてましたが新たな課題も見つかりました。




やって判る事ってあります。

本業も普段の出来高量をはるかに超える仕事が何とか出来ました。


ごく一部です。」これは磨り合わせです。





ここからイブシの合わせです。




これは柄の方向があります。





裏の方にと赤い印が入ってます。




こちらは黒檀の追入れ。イブシ合わせ10本組が5セット。





判った事は、同業者が以前から言ってた事でした。

「柄屋は時間せな仕事量があがらん!」と。


手の早い方で、安くて物凄く粗い仕事がモットーでした。仕事時間も人の倍でした。

労働時間は朝4時半から夜の10時過ぎまで。

働き方改革から逆行しますね。

「丁寧にはできん。その代わり数をこなす。」そういう時代だったんでしょうね。



今でも、その方がしていた鑿鍛冶さんの仕事を2~3人がかりでやってもこの方の仕事量には及ぶません。




色々な課題も見えてきました。

明日に生かします。