顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

ノカンゾウ

2015年07月27日 | 季節の花
この時期になると田んぼの畔道などいたるところで、ノカンゾウ(野萱草)の花を見かけます。涸沼川に流入する石川川沿いの水路脇に咲いていました。
ユリ科ワスレグサ属と出ています。ユリ科はいいとして、ワスレグサ?別名のワスレグサは、花の蕾(つぼみ)を調理して食べると、心配事をすべて忘れる程美味しいことからきているという説と、悲しいときにこの美しい花を見ると忘れることからきているという説があるそうです。さすが、山菜大好き仙人としても食したことはなく、この辺では食べるという話もあまり聞いたことがありません。



よく似ているものとして、ヤブカンゾウ(藪萱草)、藪も野も咲いている場所では大差ないのですが、花は八重になります。これも、ワスレグサで、つぼみが美味であるとか。また、観光地で有名なニッコウキスゲ(ニッコウ黄菅)も同じ属、花は黄色で一重、ノカンゾウはやや上向き、ニッコウキスゲは横向きに咲く…、これも美味というが観光地だけに摘み取るわけにはいかず、それより味を知っている鹿が食い荒らしており、尾瀬ヶ原、霧降高原などでは危機的状況のようです。対策として先日事故のあった電気柵などを設置している地区もあるそうですのご注意。
この美しく美味しい花の仲間は、どれも朝咲いて夕方には萎む一日花で、まさしく花の命は短くて…です。

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