顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

2024春…花はいつものように

2024年02月17日 | 季節の花
立春よりはや2週間、季節外れの暖かい日や一転して10度以上気温が戻ったり…毎年同じ定点観察ですが、いつものように春の訪れを告げる花を狭庭と身の回りで探してみました。

フクジュソウ(福寿草)は太陽の光に敏感に反応し、日が陰ったり日没には花弁が閉じますが、老けた花はこの反応が鈍くなるというのは人間と同じで嬉しくなりました。


ヒメリュウキンカ(姫立金花)です。庭のあちこちに顔を出し、太陽の欠片が降り降りたようです。花茎が直立した黄金色の花で葉はハート形、花ことばは「あなたに会える幸せ」というそうです。


花を包む萼がすっかり緑色になってきたフキノトウ(蕗の薹)、雄花雌花の違いはこの段階では分かりません。


すっかり野性化しているオオキバナカタバミ(大黄花片喰)、南アフリカ原産の帰化植物ですが繁殖力が強く国立環境研究所の侵入生物データベースにも載っています。


菜の花は、早咲きの種子を毎年撒いて正月料理の彩りに使っていますが、今年は開花が少し遅かったようです。


サンシュユ(山茱萸)の蕾にも黄色が見えてきました。春早く咲く黄色い花と秋の鮮やかな色の実に惹かれて植えましたが、写真のような実が生ったのは数回です。


シュンラン(春蘭)はまだ蕾が固く開花には時間がかかりそうです。


サクラソウ(桜草)の日本の原種として頂いたものが庭のあちこちで花を咲かせています。Googleレンズで確認したらプリムラ・マイコイデスと出ていましたが?

 
近所の空き家の庭ではスイセン(水仙)がもう盛りを過ぎていました。一番多く見かけるニホンスイセンのようですが、見る人もないのに毎年増えています。


ピンクの椿「侘助」が咲きだしました、土質が合わないのか全然成長しない哀れな椿です。


まだ2月なのにアヤメとは場違いな感じがしますが、カンザキアヤメ(寒咲菖蒲)です。近所の家からの移住で、毎年可憐な花を冬景色の中で咲かせています。


畔のタンポポ(蒲公英)です。この一帯に出るのは西洋タンポポですが、場所によっては日本タンポポが所領を固守している所がまだ残っています。


散歩道の土手に梅が満開です。この木はいつも実がいっぱい生りますが、誰も収穫しないので毎年道路に零れ落ちています。

早春はやはり黄色い花が多いですね。この時期にいち早く活動を始めて受粉を媒介するアブ、ハエ、ハチなどの昆虫は黄色に敏感なので、鮮やかな色ですぐ見つけてもらうためとよくいわれます。

山茱萸の黄を春色の出入口  後藤比奈夫
菜の花がしあはせさうに黄色して  細見綾子
大地より金を放てる福寿草  山田閏子
たんぽゝの黄が目に残り障子に黄  高浜虚子

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