あまりにも暑い日が続いて花に目を向ける余裕もない日々でした。やっと秋の気配を探して山の中の道をドライブしてみましたが、目に付いたのはタマアジサイ(玉紫陽花)だけでした。
退避所が続く狭い道路わきに群生がありました。
蕾は大きな丸い玉状で、パラリとはじけるように開くと両性花と装飾花からなる花が現れます。
つぼみから花への大きな変化が楽しめる紫陽花です。
エアコンの車内を出て山中に入る気にもなれず仕方がないので、我が狭庭で暑さに耐えて健気に咲いている花を探しました。
ユーパトリウムはキク科ヒヨドリバナ属で秋の七草フジバカマの仲間、青色フジバカマという和名もあります。南米原産でも耐寒性があり我が家では増えすぎて困っています。
まだ数本残って咲いていたミソハギ(禊萩)、最近まで味噌萩だと思っていました。萩に似ていて禊に使ったのが名の由来ですが、萩ではなくサルスベリの仲間です。
垂れ下がった枝を近くで撮れました。サルスベリ(百日紅)は、ミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木です。百日紅といわれるだけあって、花期が長く次々と花を咲かせるので実と花が同居しています。
紫色の葉を愛でる観葉植物、ムラサキゴテン(紫御殿)はムラサキツユクサの仲間でセトクレアセアの名でも知られています。
フウセントウワタ(風船唐綿)は、やがて大きく奇怪な実がなり、それが弾けると綿のような実が飛び立っていきます。甘い香りに誘われて蟻やアブラムシがいつも付いています。
この植物の一生は、拙ブログ「フウセントウワタ(風船唐綿)…風船の中に綿毛」で紹介したことがあります。
ベゴニアにはいろんな種類があります。間もなく咲き始めるシュウカイドウの仲間というのが良く分かります。これは木立ベゴニア・リッチモンデンシスでしょうか、googleレンズで調べました。
ペチュニア類も種類が多く覚えきれませんが、それをサントリーが品種改良したのがサフィニアで、この花はgoogleレンズで検索すると「暑さに強いサフィニアサマー」と出てきました。
こちらはペチュニアの仲間カリブラコラ属のスーパーベル・ハニーヨーグルトとgoogleレンズが教えてくれました。最近このアプリが大体正解率80%くらいで教えてくれるのでとても重宝しています。
ショウジョウソウ(猩々草)は最上部の葉が赤いのを伝説の動物にたとえました。猩々はマントヒヒに似て赤い顔をした動物で酒が大好き、よく仲間同士で「あいつは猩々だ」とか言いましたが、最近では通じなくなりました。
偕楽園公園では、光圀公が園内の丸山に陶淵明を偲んだ堂を建て壁に猩々の絵を掲げたことから、近くに猩々梅林、猩々橋などの名前が付いています。
花期過ぎてヨレヨレのタマスダレ(玉簾)、玉のような白い花と簾のような細い葉が名前の由来ですが、なんともしっくりきません。
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)の実がびっしり付いていました。葉の形が朝鮮人参に似ているのが命名由来とか、そのせいか実はローマ時代から薬用として、また料理の香料などに利用されているそうです。
年々夏の暑さの新記録が出ています。7月から8月20日までの累積猛暑日地点数は、今年度は7572地点に達し最も暑かった去年の5378地点を大きく上回る結果となりました。
我が子孫たちはやがて気温40度や45度に対応できるように進化するのでしょうか、南極や氷河の氷が解けて縄文海進がまた現れるのでしょうか。
我ら生産性のない年金老人は、個人で出来る地球温暖化対策のほんの小さな取り組みを守ることしかできませんが…。
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