4月21日から5月13日まで、偕楽園、千波公園、水戸市森林公園を会場に「第34回水戸のつつじまつり」が開催されます。
今年は季節の訪れが早く、偕楽園では初日の21日にはもう満開のツツジが見られます。
開園当時に斉昭公は好文亭内庭から芝生広場にかけての調和を図るためにツツジを植えたと思われます。圧巻は樹齢300年の薩摩のキリシマツツジが約85株、古木のため近年衰えが見られるようになりました。
斉昭公は舟で水戸城から偕楽園南門に着き、櫟門をくぐってこの庭から好文亭に入ったといわれています。
まるで小山のような樹齢300年のドウダンツツジが白い花を咲かせています。周りの竹垣は偕楽園垣という様式の竹垣で、横の竹(胴縁)の取り付け方に特徴があります。
園内にはキリシマツツジの他に、ヤマツツジ、ドウダンツツジ、オオムラサキなどのツツジが約26株、少し遅れて咲くサツキ類が約150株、新緑の中に鮮やかな彩りを加えています。
樹齢200年以上とされる藤の花も咲き始めました。藤棚下のベンチは薄紫の花を見上げる顔がいっぱいです。
梅の実は昨年は大不作でしたが、今年はどうでしょうか?
花弁の退化した梅、酈懸(てっけん)梅はさすがに野梅系、実がびっしりと生っています。
竹林の筍がぐんぐん伸びています。ある程度伸ばしてから、切る竹残す竹を決め、傘を差して動けるくらいの間隔の見栄えのいい竹林にするそうです。